深巳太久

(ふかみたく)申しまっす。小説書いてます。 ファンタジー系が好物で、大体本文中に成分と…

深巳太久

(ふかみたく)申しまっす。小説書いてます。 ファンタジー系が好物で、大体本文中に成分として含まれています。 【フォロー & 作品のコメント記入はお気軽に】 なろう、NOVEL DAYSでも掲載中 『吸血姫』『safiland's Essay』はnoteのみ掲載

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    不定期 金曜深夜 公開 深巳太久のもう一つの人格キャラ設定〈safiland(さふぃらんど)〉の目を通して、ゆるっとモノ・コトについて綴っていきます。 毎回カテゴリ違うので、合えば一読くださいな。 更新ワクワクな貴方にマガジン登録は如何かな?

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『推し活 -False angel-』 睦月【創作大賞2024-応募作品】

〈あらすじ〉  高校に進学した妹の夜姫胡は、〈推し活〉が楽しいらしくSNS で活発に発信していた。最近一緒に活動していた推し活仲間が自殺してしまい、とても落ち込んでいた時期があった。夜姫胡は両親が不仲で家庭内離婚状態になった頃から、家の空気から逃げるように推し活にハマっていった。  ぼくはそんな妹の二台目のスマホを偶然見てしまい、ある疑惑を持った。  スマホを見てしまったことを知られてはいけない、ぼくも妹の〈推し活〉のターゲットにされるからだ。 -注意書き-  この話はフィ

    • 暑いね。溶けたよ。冷凍庫入って再形成中。 不要不急じゃない用事だったし、何だよモー、サウナかよって、地球に突っ込んだわ!

      • 『推し活 -False angel-』 文月【創作大賞2024-応募作品】

         -注意書き-  この話はフィクションです。  登場する人物名、地名、事件等は全て架空の物です。  以下から、本文が始まります。  ハジメの訃報を受けたのは、関口さんからだった。連絡は取っていなかったが、アドレスや電話番号は聞いていた。  ぼくは取り乱してしまい。状況を把握し、関口さんと話せるまで暫くかかった。  ハジメは自殺していた。  来週会おうと話していたのに、何か掴んだと言っていたのに。悔しくて、辛くて、ぼくが話を持ち込まなかったら、ハジメは死ななくて済んだ

        • 『safiland's Essay - 0 - ぼく エッセイ書きますので、まずは自己紹介しますね』

          こんにちは、〈safiland -さふぃらんど-〉って呼んでください。 ゆるっとモノ・コトについてエッセイを書きます。 好みのカテゴリでしたか? だったら、隙間時間にいかがですか? 今回のタグ #自己紹介 #ショートエッセイ #日常系 エッセイを書くきっかけ 小説以外で何か書きたいときに差別化したいなー、って単純な理由。  視野を広げるつもりでお勉強も兼ねてます。AIによる文書生成はありません。だからと言って、お堅い話を一席打つとか、なるべく無しで。  ユルーく、隙間時

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        『推し活 -False angel-』 睦月【創作大賞2024-応募作品】

        • 暑いね。溶けたよ。冷凍庫入って再形成中。 不要不急じゃない用事だったし、何だよモー、サウナかよって、地球に突っ込んだわ!

        • 『推し活 -False angel-』 文月【創作大賞2024-応募作品】

        • 『safiland's Essay - 0 - ぼく エッセイ書きますので、まずは自己紹介しますね』

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          『推し活 -False angel-』 水無月【創作大賞2024-応募作品】

          -注意書き-  この話はフィクションです。  登場する人物名、地名、事件等は全て架空の物です。  以下から、本文が始まります。  夜姫胡はリビングを飛び出していった。やや暫くして旅行に行くような荷物を持って、玄関に向かいながら吐き捨てた。 「たま兄のとこに行くから」それだけ言って玄関から出て行った。  ***  電車は少し混んでいて、スマホを眺める夜姫胡の視線は、暗く疲れていた。  ――たま兄、もう〈聞こえるかな?〉 うん、そう、泊めてもらってあんがと。ゆう兄が久

          『推し活 -False angel-』 水無月【創作大賞2024-応募作品】

          『推し活 -False angel-』 皐月【創作大賞2024-応募作品】

          -注意書き-  この話はフィクションです。  登場する人物名、地名、事件等は全て架空の物です。  以下から、本文が始まります。  爽やかな風が網戸から入り込むようになり、ぼくは勉強へ集中していた。例のアプリの件は、ハジメから関口さんを紹介すると言われたが、今のところ断っている。  夜姫胡が犯罪を犯している確証がない事と、身内の事なのでこれ以上他人が介入するのを忌避している自分がいたからだった。 「おれは興味が出てきたから、もう少し調べてみるよ」そういうハジメは何か含み

          『推し活 -False angel-』 皐月【創作大賞2024-応募作品】

          『推し活 -False angel-』 卯月【創作大賞2024-応募作品】

          -注意書き-  この話はフィクションです。  登場する人物名、地名、事件等は全て架空の物です。  以下から、本文が始まります。  ハジメと別れたぼくは、家に帰る気にならず、なんとなく歩いていた。  日陰はまだ寒いから日向を選んで歩いた。  暖かさが心の緊張を幾分解してくれるみたいだ。  ちょっと覗いたら空いていたから、早めのランチにすることにした。店内はシンプルな作りで、海外のチェーン店のようだ。メニュー表記は英語が主で、パスタがおすすめになっていた。  トマトパスタ

          『推し活 -False angel-』 卯月【創作大賞2024-応募作品】

          『推し活 -False angel-』 弥生【創作大賞2024-応募作品】

          -注意書き-  この話はフィクションです。  登場する人物名、地名、事件等は全て架空の物です。  以下から、本文が始まります。  電車は急停止した。  悲鳴や怒号が飛び交うわけではなく、スマホを構える者が大多数だった。声がかすれて取り乱す母を撮影している者もいる。一部は電車の先頭にスマホを向け、「うわーひでえ」そういう声は笑っていた。  全てが異常だった。  母の介助をする者がやっと数人現れて、「駅員呼んで!早く!」救護の声が交錯し始めた。  ぼくは、立っていた場所

          『推し活 -False angel-』 弥生【創作大賞2024-応募作品】

          『推し活 -False angel-』 如月【創作大賞2024-応募作品】

          -注意書き-  この話はフィクションです。  登場する人物名、地名、事件等は全て架空の物です。  以下から、本文が始まります。  気になってしまって、〈False angel〉について調べていた。  同様の名前のHPなどはあったが、関係ない内容だった。それならと、SNSのユーザー名で検索してみたが、ヒットした数件もまた、関係がなさそうだった。  意味するところは、〈偽りの天使〉。  あの不気味な表記のアプリは、どんなツールなのだろうか。  アプリストアで検索してみた

          『推し活 -False angel-』 如月【創作大賞2024-応募作品】

          【創作大賞2024-恋愛小説部門-応募作品】『吸血姫 - きゅうけつき -』最終夜

           わたしに向き直ったエミールから誇り高い吸血鬼の威厳は失われていた。  棺桶を失った吸血鬼がバランスを崩すと精神にも影響するのか、目は血走り呼吸は粗く、指先は得物を求め絶えず蠢いていた。  吐き気を伴う臭気は死者たる証が前面に出ている証拠だ。  ゆっくりと近づきながら身も凍る笑みを降り注ぐ。 「姫……光りの子がどうしても欲しいのだ。手を取れぬならその体だけで良い。心は天に返し、その身は我に子を授けるのだ」  エミールはわたしのシャツに手をかけた。  そのまま覆いかぶさ

          【創作大賞2024-恋愛小説部門-応募作品】『吸血姫 - きゅうけつき -』最終夜

          <あとがき>『吸血姫 - きゅうけつき -』

           <あとがき>においで下さり、ありがとうございます。  ネタバレせずに作品背景など書いていきますので、よかったらお付き合いください。 執筆の背景  2016年に公募用に書いたものです。王道を書いてみたくて、夜の王、吸血鬼でしょ? ってなノリで構想を始めました。本作はそれを加筆修正した作品です。  吸血鬼で恋愛主体で、あまり書かない女性を主役に据えて、自分的には冒険みたいなものでした。  阿人は当初別作品の主人公で、晴夏はちょい役でした。   阿人の話をプロット作成す

          <あとがき>『吸血姫 - きゅうけつき -』

          【創作大賞2024-応募作品】『アブソリュート サンクチュアリー』〈Sleeping Beauty -眠り姫- 編〉Ep16 目覚めの時

          〈最終階層〉  そう書かれた重い扉を開けると、日差しの柔らかい、見渡す限りの草原だった。  どこか既視感が否めない。  いつでも行けるように、神剣を構えて臨戦態勢で待つ。  ――かのん  おれは、明らかに狼狽した。  あってはならない声を聴いたからだ。  ――かのん、僕だよ  神剣を振り回し、わめき散らした。 「おい! おっさん! やっていい事と悪い事の区別くらいつけろよ! この精神攻撃の落とし前は高くつくからな、首洗って待ってろ!」  言いながら神気の圧が増し、

          【創作大賞2024-応募作品】『アブソリュート サンクチュアリー』〈Sleeping Beauty -眠り姫- 編〉Ep16 目覚めの時

          〈あとがき〉『アブソリュート サンクチュアリー』Sleeping Beauty -眠り姫- 編

           <あとがき>においで下さり、ありがとうございます。  ネタバレせずに作品背景など書いていきますので、よかったらお付き合いください。 執筆の背景  2013年に読み手から〈書き手〉になりたいなと一念発起して、書き溜めていた創作メモから、第1作目『アブソリュート サンクチュアリー』Sleeping Beauty -眠り姫- 編は誕生しました。  短編応募OKの公募に2014年に出して、もちろん箸にも棒にもかからずにいたわけなのですが、好きな要素を全投入して、脱稿した時には

          〈あとがき〉『アブソリュート サンクチュアリー』Sleeping Beauty -眠り姫- 編

          【創作大賞2024-恋愛小説部門-応募作品】『吸血姫 - きゅうけつき -』第十夜

           わたしの回りに光る粒が集まる。冷気を纏い仄暗い星灯りが輝きを与えた。五ミリに満たない氷の粒は天の川のように漂う。 「母は雪女だったな……」  エミールの顔に笑みが浮かぶ、覇者としての誇りと絶対的な勝利を疑わない自信。  わたしはトンボを切り、墓石を踏み台にして一際大きい十字架の上に降り立った。  三メートルの高みから闇の結晶を睥睨し力を解放する。  わたしはこの場所に来るまで数十人から少しづつ吸血し闘いに備えた。  血の力は氷の粒を生み闘気と絡み蒸発する。  も

          【創作大賞2024-恋愛小説部門-応募作品】『吸血姫 - きゅうけつき -』第十夜

          【創作大賞2024-応募作品】『アブソリュート サンクチュアリー』〈Sleeping Beauty -眠り姫- 編〉Ep15 GAME_後編

          〈第二層いらっしゃいませ〉と書かれた鉄の扉を開け踏み込んだ。  ここは渓谷フロアのようだった。  いきなり飛べとは人が悪い。  おれは自力で長距離飛行が出来ない。  多少の自由なら利くが、長距離飛行となるとシェリルや九郎に頼っているのが現状だ。  神気がもたないとかじゃなくて、高度が保てないのである。  これもまた、欠けたオプションみたいなものだろう。  足元から先の崖まで六百メートル、底は、よく見えない。  普段のおれでも、ジャンプで届くか微妙な距離だ。  落ちたとし

          【創作大賞2024-応募作品】『アブソリュート サンクチュアリー』〈Sleeping Beauty -眠り姫- 編〉Ep15 GAME_後編

          【創作大賞2024-恋愛小説部門-応募作品】『吸血姫 - きゅうけつき -』第九夜

           木枯らしが落ち葉を蹴散らし、曇りの日が増えた。  肌寒い中、郵便受けに封蝋が施された消印の無い封筒を見つけた。  わたし宛の封筒の裏にはエミールとある。  とうとう家まで来たらしい。  来る一二月×日 同封した地図の場所までおいでください。  違えれば大切な者達が闇の住人となるでしょう。  何処に隠れようと、獣の牙を持ってしても我の想いを妨げる事は出来ません。      愛を込めて エミール  地図が同封されていた。  棺桶を破壊された影響が出ているのだろうか。

          【創作大賞2024-恋愛小説部門-応募作品】『吸血姫 - きゅうけつき -』第九夜