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同人誌『私たちのサステナブル』が完成しました

今年の夏から作っていた同人誌が、ようやく完成しました。

私にとっては、初めての本の制作。企画も編集も、何もかもが初めてづくしで、我が子のように大切な一冊となりました。心から信じられる作品が出来上がったので、ぜひお手にとっていただきたいです。

タイトルは『私たちのサステナブル』

「サステナブル(持続可能)」と聞くと、地球温暖化やゴミ問題など、環境に関わることを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、環境問題についての本ではありません。もっと地味で、小さくて、個人的で、でも根幹にある「人が生き続けること」にフォーカスを当てました。

生活って、続けるだけでも結構大変で。
同じ仕事を続けることも、かなり難しい。
同じ人とずっと良い関係を保ち続けることも実は努力が必要だし、
なんやかんや、「続く」「続ける」って難しい。

ある程度歳を重ねた私たちは、きっとみんな「続く」ということの意味の深さと難しさを知っているはず。それはとても個人的で、そして特別な体験や目立つ出来事ではないからこそ、紐解く意味があるんじゃないか。そう思い、それぞれの「サステナブル」を考える、同人誌を作ろうと思い立ちました。

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この本は「サステナブル」というテーマを軸に、自由に書いていただいたエッセイ6本、漫画1本、それから私が聞き手としてお話を伺ったスペシャルインタビューを掲載しています。

私が一人で思いつきで立ち上げたこの企画に賛同し、素晴らしいエッセイ・作品を寄せてくださった方々をご紹介しますね。(掲載順に紹介します)

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1. ありのすさん

マガジン「瞬殺飯」で日々の食卓や家族とのあれこれをとってもあたたかくユーモアたっぷりに書かれているありのすさん。

私、ありのすさんの「瞬殺飯」が大好きなんです。何気ない日々のことなのに、とてもスペシャルな愛情が感じられて、毎回涙が出そうになる。そして、読んだ後はスッと心が軽くなる。そんな魔法に、私はいつも文章を通じて助けられてきました。そして今回もありのすさんの魔法が必要で、執筆をお願いしました。

同人誌に寄せてくださったエッセイも、とびきり素敵なものです。ありのす節全開ですので、ぜひ読んでいただきたいです。

2. たかれんさん

たかれんさんは、以前フリースクールを運営されていて、現在はオンラインカウンセリングの会社cotreeで働かれています。

カウンセリングという、まさに「健やかに生き続ける」ために必要なツールに携わっているということ、そしてフリースクールを運営していたという行動力に、すごく関心を抱いていました。たかれんさんにとっての「サステナブル」って何なのだろう、たかれんさんはどんなふうに「サステナブル」を意識しているのだろう、と知りたくなったのです。

寄せていただいたエッセイには、良い意味で、予想していたよりずっと「個人的」なことが書かれていました。それがすごく嬉しかったし、私自身共感たっぷりの内容でした。

3. 奥村まほさん

奥村まほさんの書くエッセイは、本当にあたたかくて好きです。特に食べ物に関して書かれたものを読むと、こちらまでじゅるりと食欲がわいてしまうほど。もちろんそれだけでなくて、食べ物を通して描かれる人間の感情や関係性が、温度感まで伝わってくるようで、とっても素敵なんです。(webメディア「アイスム」での連載もとってもおすすめです!)

奥村まほさんとは、過去の経歴が少しだけ似ているところがあり、その葛藤や変化に勝手ながら共感する部分が多くありました。今回寄せていただいたエッセイでは、その心の動きがとても丁寧に書かれており、私は涙なしでは読めませんでした。多くの働く人たちに届いて欲しいエッセイです。

4. ヒガシコウスケさん

note社でコーポレートITを担当されているヒガシさん。今回は会社は全く関係なく「ヒガシコウスケ」という個人としてお引き受けいただきました。

毎週書かれている「週報」noteでは日々の仕事のことや家族のこと、食事や運動など幅広くあれこれを書かれていて、読むたびにいつも「なんてサステナブルなんだぁ〜〜」と思っていたので(笑)、今回企画に賛同していただけてとっても嬉しかったです。今回の寄せていただいたエッセイでは、週報からもう1歩、2歩、いや10歩くらい奥深く、ヒガシさんにとっての「サステナブル」を書いていただいています。

5. 牛嶋絵美さん

元々バーテンダーをされていて、今は様々な種類のモクテル(ノンアルコールカクテル)を作ったり、レシピ監修などをされている牛嶋さん。日々Twitterなどであげられているモクテル、本当に素敵なんです。お会いしたときに作っていただいたモクテルもとっても美味しくて、忘れられません。

今回寄せていただいたエッセイでは、バーテンダーとしての夢と、妊娠・出産を経てモクテル作りを始められるまでの経験を、とてもリアルな心の動きとともに書いていただきました。胸がギュッと締め付けられて、でも最後は勇気が湧いてくる、そんな素敵なエッセイです。夢と現実の狭間で見つかるもの。きっと、共感する人が多くいるんじゃないかなぁと思います。

6. Sae

私も今回、エッセイを1本書かせていただきました。

企画のことはたくさん考えていましたが、実際に自分はどんなエッセイを書こうか、というのは全く決めずに走り出し、、、皆さんに送っていただいた原稿が素敵過ぎて「私、何書こう...!?」と焦りましたが(笑)なんとか書き上げました。

内容を上手くは説明できませんが、紙の本で書けてよかったな、そして同人誌の中で書けてよかったな、と思う内容です。自分のために書いたのかもしれません。人生において抱えざるを得ない「荷物」の話です。

7.  猫野サラさん

イラストや漫画、だけでなく小説まで書いちゃう、なんでもできる猫野サラさん。私はサラさんの漫画が大好きなんです。単純にサラさんが書き下ろしてくださった漫画が読みたくて、お願いしました(笑)。

そんな単純な気持ちでの依頼でしたが、いただいた原稿は、最高に素敵なものでした。まさか「サステナブル」がこういう風に表現されるとは、と予想の斜め上の内容で、私は心が救われた気持ちになったのです。

皆さん全員の原稿をいただいてから掲載順を考えましたが、サラさんの漫画は絶対に最後に載せたい、と強く思いました。どんなのだろう、と思いますよね。読んだらわかります。買ってね!(笑)

8. しりひとみさん

オモシロ記事を発表しまくっているしりひとみさん。今回は、エッセイの執筆ではなく、インタビューをお受けいただきました。聞き手はもちろん私!

人に書いたものを「面白いね〜」って言われるのはとっても嬉しいけれど、「次も面白いもの書かなきゃ」とか「これって面白いかな...?」とか変に考えちゃってプレッシャーになることも、まぁ普通にある。そういう感情と、しりひとみさんはどうやって向き合っているのかしら? いや、そもそもそんな風に思ったことないの? ていうか、しりさんはなんでエッセイ書いてるわけ? ......などなど、私が気になることをズバズバと聞いた内容になっています。知らなかったしりさんの一面を知ることができて、とっても嬉しかったな。


執筆者の皆さんは、以上です。

そして本作りに欠かせない装丁とデザインは、大親友の圷藍さんにお願いしました。(藍はnoteをやっていないのでリンクなどはないのですが...)

藍は私の小学生の時からの大切な親友です。多くは語らないし、頻繁に会うわけでもないし、全てを共有するわけではないけれど、いつ会っても変わらない温度感でいられる、私にとっては唯一無二の存在です。

本業でもデザインをしている彼女に今回忙しい中無理なお願いをしましたが、私の拙い説明やふんわりとしたイメージを的確に形にしてくれて。何をどう伝えれば良いかわからない私に「こっちとこっちだったらどっちの方がイメージが近い?」と丁寧にヒアリングをしてくれて。本当に素晴らしいデザイナーに恵まれたことに心から感謝しています。彼女なしでは作れませんでした。責任編集者である私が言うのもなんですが、めっちゃ良い本なんですよ。最高のデザインです。



一からものを作ることの大変さと面白さは、格別でした。

企画を練って、執筆していただきたい方を考えて、依頼するための企画書を作って、お願いして、、、、
いただいた原稿のチェック(一番最初の読者になるのってこんなに贅沢なことだとは!)、掲載順、お金のこと、紙質などを考えて、デザイナーと打ち合わせして表紙や本文デザインを考えて、読みやすいフォントや行間の大きさまで相談して、、、決めること・考えなければいけないことの多さに途中で心が折れそうにもなったけれど、出来上がった本をみると「作ってよかった〜」と心から思えました。それくらい、愛情のこもった本です。

自信を持ってお届けしますので、ぜひお手にとってください...!!
皆さんの手元に届くまでが「創作」なので...(家に帰るまでが遠足、的な)

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※匿名配送にて承っていますので、名前や住所が私に知られることはありません。
※日本国内にお住まいの方は、上記リンクから購入ください。海外にお住まいの方で購入を希望される方は、TwitterのDMかメール(sae.note8320@gmail.com)までご連絡ください。

改めまして、制作にご協力いただいた全ての皆さんに心から感謝します。この本が少しでも多くの方のもとに届きますように!もしよろしければ、感想もお聞かせくださいね。

Sae

「誰しもが生きやすい社会」をテーマに、論文を書きたいと思っています。いただいたサポートは、論文を書くための書籍購入費及び学費に使います:)必ず社会に還元します。