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アタマのカーソル

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自分の中で起こったことを、カーソルで辿るように綴ります。
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#言葉

辞書で味わうカラダの記憶

辞書で味わうカラダの記憶

今朝、郵便屋さんがお届け物を持ってきた。
手には紙袋にくるまれた小包が。
ありがとうございますと受け取る。
ずっしりとした重さが手首に集まった。

重さと分厚さにわくわくしながら、
紙袋にぐるりと巻かれたガムテープを勢いよくはがす。
紙袋がびりびりと破れる。
中には真っ赤な地色にシルバーの箔押し文字で
新明解国語辞典がお目見えした。

なじみの動きはカラダが覚えている箱から辞書を取り出す。
さっと

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自分の中のコトバを取り出す-1

自分の中のコトバを取り出す-1

考えすぎて眠れぬ夜を越え
いつしか眠りについた朝
窓から見える朝の光が昼の色を帯びて輝く。

カラダは起きようとしている。
けれどもアタマはそれを拒む。
仕方がないので布団の中でスマホを触る。

ここ数日アタマの中のカーソルは
捉えどころのない意識を行ったり来たりしてる。

そのカーソルの矛先は私の腹にある声なのか
それとも他人の声を無理やり自分へ重ねているのか
よくわからぬままそれでもおそらく

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声をきく

声をきく

頭の声
心の声
腹の声
すべてが異なると感じるときは
どれを採用しようか迷う。

そもそもどれが本当に心の声なのか
実際のところわからない。
全ては「空」だと言われるように
全ては幻想であり現実でもある。
だから正解なんてないのだろう。

それでも自分にとっての正解に触れたいと
人は自分なりの道を道を歩く。

ペースやスペースを度外視して
周りの声を基準にし続け生きてきたら
自分にとってのちょうど

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