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つかみ取るために手放す決断の大切さ「ママ、会社辞めてくれてありがとう」

中1になったばかりの娘。今日、通っている英会話スクールで中学になって初めての単元テストで満点だったとのこと。
どんなテストであっても、満点はすごい。ミスなく完璧って、なかなかできるものではありません。

突然の娘からの一言

「すごいやん。満点なんて、なかなか取れるもんじゃないよ。さすがやね。ほんとすごい!」

と伝えると、「うん!」と言って、自分の部屋に戻っていきました。
かと思えば、また私の横に戻ってきて、こう伝えてきました。

「ママ、XX(前の会社)辞めてくれてありがとう」

何を突然?!

「なんで?急に」

聞き返すと、

「ママが会社辞めて、英会話の先生になって、私の耳がいい(=英語のリスニングがいい)の気づいてくれて、通ってみたら?って言ってくれて、通い出したら英語が好きになって、得意になって、満点も取れて(笑顔)」

「うんうん、それは本当によかったよ。こちらこそ」

その後は、いつものように推しのYoutuberを見るため、また自分の部屋に戻っていってしまいました。

改めて、こんなこと言うなんて。胸がじんとしました。
ちょっとこの気持ちを綴っておきたくて、ここにしたためておこうと思います。

私のキャリアと娘と英語の出会い

私の今のキャリアにシフトした理由については、2年前に、まとめています。

人と関わりたい、そして自分の英語力をキープしたい、あわよくば将来的には個人で教えられたらなど、いろいろな思いから始めた英会話講師。
スクールの非常勤講師として関わるうちに、スタッフと講師たちが一緒に、生徒さんたちを後押しする場の偉大さに触れ、私が勝手に思い描いていた(営利営利した)英会話スクールの概念が大きく変わりました。
同時に、家でレッスン準備をしていると、当時小4の娘が私の英語を聞いてマネをする。英語なんてやったことないのに、すごい!ばっちり聞き取ってる!最寄りのスクールに講師で勤務していて、スタッフやネイティブ講師など雰囲気も知っていたので、「英語に興味あるなら、体験行ってみる?」と声をかけ、小5から通い始めました。

あれから2年。相変わらず、リスニング力は◎。すっかり英語が大好きになり、「将来は英語を使って働きたい」という目標ができ、山のように出る宿題ですが、自分から進んで取り組んでいます。こんなに成長するとは、思ってもいなかったのですが、親としても、いち英会話講師としてもうれしい気持ちで見守っています。

つかみ取るために手放す「決断」の大切さ

もし、私があのまま前職の会社員を続けていたら、娘の興味や才能に気づいてあげられる余裕はなく、よもや娘を英会話スクールに通わせるなんて発想もなく、今の娘の姿はなかったことは事実です。
誤解されたくないのですが、会社員を続けることがネガティブだということではなく、当時の私は、仕事に忙殺するがあまり、自分が大切にするべきものを危うく見過ごしてしまっていたということを言いたいのです。
あの時、私は「もっと子どもたちに耳を傾けられる生き方をしたい、違うキャリアを挑戦したい、自分のこれまでをなにか還元したい」という思いがずっとあって、当時のキャリアを持ちながら何とかできないか、一人悶々としていました。
縁あって、英会話講師として合格した後も、それまでの仕事と両立できないものかなど考える時期もありました。そして会社員を辞める直前、今でも敬愛しているある女性社長の方から「厳しいようだけど、本当にやりたいのであれば、退路を断って、決めて進まないと。片手ではなく、両手でしっかりとつかまなきゃだめよ」という言葉に吹っ切れ、今があります。この言葉は今でも大切にしています。
自分ができることも、時間も有限。だからこそ、本当につかんでおきたいものがあるなら、同時に手放すことも大事。
娘が英語を通して自分の夢のきっかけをつかむことができたのは、それまでのキャリアを手放して、私が子どもたちとの時間を大切にすることを選んだから。
もちろん、私自身も「英会話講師」「強み開発コンサルタント」「コミュニティ運営」という複業を実現し、「これまでの経験を、多様な人との関わりを通して、柔軟に組織と人の成長に携わっていきたい」というキャリアミッションに挑戦することができました。

自分が大切にしたいものを知ることの大切さ

「自分が大切にしたいものを知ることは本当に大切だ」と、この3年間本当に痛感しています。同時に、こんなに意識しないと、自分が大切にしたいものって気づかないものかと、自分の事ながら驚いています。
なんだかモヤモヤしながら、日々を過ごしている人は多いと思います。
そのモヤモヤは、きっと「自分が大切にしたいものを見つけてっていうサイン」なんだと思います。
人生100年と言うものの、時間は有限です。ましてや、明日がどうなるかなんてわからないものです。自分が大切にしたいものを、小さくてもいいので、少しずつタイムリーに大切にすることが、未来につながるんだなと実感しています。それを、改めて感じさせてくれた今日でした。

「大切なものをつかむために、手放す」
「決めて断つから”決断”」
「できることから、小さくてもひとつづつ」
「今の積み重ねが未来」

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