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ASDのレッテルで見ていた

前回までの記事はこちら

発達相談支援センターで月二回児童精神科の先生が訪問してくれるということで改めて別日に予約をお願いしました。
早めの診断が良いとネットで調べた情報と自分としてもどこか焦りがあったからかもしれません。


2回目の発達支援センター

児童精神科医への受診は年をまたいで次の年の1月末におこなわれました。
その時の私の心境はとても緊張していて、

” 今日、もしかしたら診断されるかもしれない "
" 嫌だな、どんなこと言われるんだろう "

と、自分で予約しておきながらその場から逃げ出したい気持ちでした。
それでも、

" この子の特性をきちんと受け止めよう "
" この子が物心ついてから診断されるより、まずは私がこの子の診断を受け止めなきゃ "

と、不安な気持ちと自分を奮い立たせようと思う感情で心が休まらなかったです。


予定していた時刻の近くなり、私と次男は前回と同じように受付を済ませ待っているとまた担当の女性2人が優しく案内してくれました。

前回の食堂のような賑やかな場所とは異なり今回は別室の個室に案内されました。

児童精神科医へ受診

個室に案内されるとそこには既に精神科医の方が座っていました。
いわゆるベテランの60歳くらいの男性で凛とした表情から私は更に緊張さを増しました。

次男は初めての人との対面は緊張し何も話しません。
案の定、先生には目も合わさず挨拶もせず私にしがみ付いたままで先生に背中を向けるかたちで腰掛けました。

先生はその様子を見ながらも優しく「こんにちは」と声をかけてくださいましたが、次男は顔を背けたままでした。

先生から普段の様子やこれまでの成長の過程などの問診を受け、私も緊張しながらも保育園から受け取った資料と合わせ応えていきました。

事前に提出していた診察希望の理由については、
進級に向けて加配の先生に関わり方などちゃんとした説明がしたい
と記入していました。

私が先生と話している様子が気になってきたのか、しだいに次男はチラチラと先生の様子を伺っていました。

先生からの言葉

一通り問診を終え、
 " これから言われるんだな、なんて言われちゃうんだろう "
と、とても不安な気持ちでいっぱいになりました。

そんな不安な気持ちを跳ね除けるように先生から言われた言葉は、

病院で詳しい検査を今はまだする必要はない、
コミュニケーションをとることはこのくらいの年齢では難しい。
ASDでも立派に働いている大人はたくさんいる。


" この子の良い面、個性を伸ばしてあげてください "
" 育児を楽しいと思えるようになってください "

と、予想外な言葉を伝えられ、
これまでの緊張していた糸が切れたように一気に涙が溢れました。

安心感と次男に対しての申し訳なさで涙が止まらなかったです。

また、先生は次男がチラチラと視線を向けている様子を見て、
ASDの場合、人に関心が向かない場合が多いがこの子はこちらを気にしている。コミュニケーションは徐々に成長していくと思う、とも付け加えてくださいました。

提出書類の先生の判断を記入する欄には
社会性に欠けているので加配を受けながら保育園での成長をフォローする必要があります。と記入されました。

ASDというレッテル

今回の問診を受けて、私は保育園から相談を受けてから次男に対して
【 ASD 】というレッテルで見ていたことに気付かされました。

" ASDだからしょうがない "   とASDの子としてレッテルを貼り次男本人の成長や行動をきちんと見ていなかった。
成長を楽しめる育児が不安と心配の毎日に変わっていた。

次男は世界に一人しかいなくて、去年や数ヶ月前に比べ明らかに成長している。
先生からアドバイスを受けたように

" 子供達の好きなことや個性を伸ばしていこう "
" 人と比べず過去と比べること "

今を大切に育児を楽しめるように工夫して行こうと思いました。
相談できる人がいること、頼っても良いんだと思えて安心しました。

次男はASDグレーゾーンかもしれない。それでも次男は世界に一人。
苦手な部分を補えるように環境を整えてあげよう。
私ができることをサポートして行こうと思えました。

これから少しづつ子供達と一緒に私も成長していきます。




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