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その他の国 治外法権

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なんのジャンルなのか分からないものたち
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#小説

お仕舞い

お仕舞い

なにかの作法のように
丁寧に静かに服を着せられる

ショーツが太腿の間を滑り

ブラのホックが止まり
肩紐を合わせ

ブラウスのボタンが
ひとつ、またひとつ留められる

スカートがスルリと腰まで上がり
ヒダのひとつひとつまで整えられる

さっきまでの嬌声と水音が嘘のように
衣ずれの音だけが耳に響く

一枚、一枚と

着せられる間に

ひとつ、ひとつと

私は幼子に戻されるような思いがした

その鮮

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こんな夢をみた

こんな夢を見た。

気が付くと僕は片田舎の本屋の看板だった。

老人は曲がった腰で重々しげに毎日シャッターを上げては閉め、店先のワゴンを出してはしまい。変わらぬ日々を送っていた。時に子供が絵本をねだり、少年は少し早い性の目覚めを後ろめたそうに覗き、OLが旅の予定をみつけあて、主婦は今日の夕飯を探し当て、サラリーマンは小さなロマンを抱きしめながらそこで過ごしていた。しかし、誰もが知っていたであろうそ

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悪魔と天使

悪魔と天使

N「自分の中に悪魔と天使がいて、そいつらがささやきかけてくる、、、
というような事ってのは誰にでも起こる事かと思います。チャネリングとかね、そんな難しい話じゃなくて。ダイエット中だけどこれ食べたい、、、」

悪魔「食べちゃえよぉ~おいしぜぇ~」
天使「ダメよ、ちゃんと目標立てたもの、知ってる、あなたはここで食べちゃうような子じゃないわ」

N「とかなんとかいうやつね、これはそんな、だれにでもある、

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sairuiu

sairuiu

ガラスの向こうに見えたのは

母だった

みた事もないひと昔前のクラシカルワンピースに身を包み
明るい色の傘を差した

それは母だった

胸騒ぎのようなものを覚えてかけつけようとした
私の足を雨が阻む

いつもより細く儚く見えた母の腕が
乙女のように小さく手を振った向こうには

彼がいた

それはまぎれもない

彼だった

スーパーの袋に家族四人の食材をパンパンにして運んでいる
逞しいいつもの母の

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美代子の猫

ジジという猫を飼っていた

ジジはクロネコじゃないし

私の名前はキキじゃない

私は魔女でもないし

少女でもない

ほうきで空を飛ばないし

パン屋に居候もしやしない

それでも猫の名前はジジ

喋らない猫だけど

名前はジジ

段ボールにそう書いてあったのだから仕方ない

こちらキキじゃない美代子は

ただ毎日息を吸って吐いている

今日は誰かと話をしたろうか

水を飲もうとして

乾いた唇

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