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本と喫茶の幸せループ 鎌倉ひとり旅

甘いものを食べたら、次は辛いものを食べて、
口が辛くなったら、また甘いものを食べたくなる…
無限ループにはまる。

同じように、
本を読むと、お茶や珈琲が飲みたくなって、
お茶や珈琲を飲んでいると、本を読みたくなる。

というのは、私だけでしょうか。

そんな幸せなループを、思う存分味わいたい!
ということで、
一泊二日で、本と喫茶を巡るひとり旅へ行ってきました。行き先は、今年も鎌倉です。

よく歩き、
よく食べ、
よく飲み、
よく見て、
そして、よく読んだ旅でした!

鎌倉佐助エリアで、紅茶と古書

まずは、鎌倉駅の西口を出て、歩きます。

東口が、小町通りなど観光客向けなのに対し、
こちらは少し落ち着いています。

市役所通りを進むと、
高級スーパー紀ノ国屋や、お庭にプールがあるスタイリッシュなスターバックスコーヒー鎌倉御成町店があります。

市役所を越え、さらに進んでトンネルを抜けます。

御成トンネルを覆う深い緑が、美しい。


最初に伺ったのは、
ブンブン紅茶店さん。

可愛らしい看板やポット。

目当てはスノーフレークケーキと美味しい紅茶。
本当はホットをティーポットで飲んでみたかったけれど、ここに来るまでに結構汗をかいてしまったので、アイスティーに。

スノーフレークケーキは、崩して混ぜて食べる珍しいケーキです。
ケーキは焼いたメレンゲの香ばしさ、
レモンクリームの爽やかさ、
クリームのこっくりさが混ざり合って、なんとも美味しかった!

下からレモンクリーム、クリーム、メレンゲ生地。普通のケーキの逆さまをいくケーキ。

アンティークの置かれた店内、BGMはバッハのチェロ。
他にお客さんはいなかったので、ゆっくり本を読んだり、古い写真などを見させてもらいました。

アンティークの写真や雑貨がたくさん飾られた店内。「おいしい紅茶の店」のプレートも。
外にも、可愛らしいポットや看板が。


次に行くのは、古書くんぷう堂さん。
今回の旅で一番行きたかったお店です。

こちらのよう。
入っていいのかなって、ドキドキ。

入り口は、普通の古い一軒家のよう。画家のアトリエを、自身でリノベーションされたそうです。

一階は土間から玄関にかけ、古い文庫や雑誌が置かれていました。
細い階段を上って、
二階に一歩踏み入れると、本とアートの森。わぁっと胸が高鳴ります。

小説、詩、アート、絵本、人文、図鑑など、
多彩なジャンルの古本が並んでいました。
新旧様々な背表紙を眺めているだけでも、楽しい。
いつもの日常とつながっているとは思えない、
なんとも浮世離れした、ふわふわワクワクする空間でした。

残念ながら、店内は写真撮影不可でしたが、
本棚の様子は、HPから少しご覧いただけそうです。

https://www.kunpuudo.com/

1時間半くらい滞在し、古本3冊としおりを書いました。

本からなにかいい香りがする。
これが薫風(くんぷう)?


由比ヶ浜で、カプチーノを

買った本3冊と自分の持ってきた文庫も持って、
歩きます。幸せな重さ。

御成町商店街の方まで戻り、
和田塚でお参りをして、由比ヶ浜へ。

さすがに疲れたので休憩をと、
見回した先に、パンとエスプレッソと由比ガ浜商店さんが。

前回来た時はなかったなぁと、調べてみると、8月にオープンしたばかりとのこと。もとは酒屋さんのお店を改築されたそう。

タバコの売店が残されていて、よい味出してる。
カプチーノの模様って、いつまでも見てられる。
店内は広くないけれど、天井が高く、光もたっぷり入って開放感。


長谷のホテルで、藍をめでる

由比ヶ浜駅から、江ノ電に乗って長谷へ。
坂の下をぶらりとして、ちょっとだけ海を見ました。

坂の下は海。この景色が鎌倉だなぁ。

昨年に続き今年も、お世話になる宿はhotel aiaoiさんです。
歩き回ってクタクタだったのですが、ここに着いた瞬間、帰ってきたなぁと心がほぐれました。

ホテルまでの階段。静謐。
藍が鎌倉の海に重なる。


鎌倉駅前の本屋さんと、ホテルの本棚

お部屋でゆっくりしたら、
晩ごはんを食べに、再び鎌倉駅へ。

西口で見つけたのが、前回記事にもした、
たらば書店さんです。
このときすでに19時を過ぎており、多くの商店が閉店している中、煌々と灯りがついていました。

昔懐かしい駅前の本屋さん。

店番をしていたおじいちゃんが店主さんかと思ったのですが、調べてみたら川瀬由美子さんという方が店長さんなのだとか。勘違い・・すみません。
選書の評価はやはり高いようでした。

21時まで営業しているらしいです。地元にあったら、3日おきに通います。
けれど、そんなには来れないので、この日2冊買いました。

そして、宿へ戻ります。

ただいま。

買ってきた本は、旅の思い出に浸りつつ、家で読むことにして。
hotel aiaoiさんの共用スペースにも、本棚があるので一冊選び、寝る前に読みました。

クルミドコーヒー店主の影山知明さんの『ゆっくり、いそげ』を読みました。もつにこみさんがよく話題にされているので、気になっていたのもあり、また無意識にカフェと本の組合せを選んでいました。

そして、めちゃくちゃ良書でした。夜遅くまで、読んでしまいました。


モーニング、そして鎌倉文学館へ

翌日は8時からやってるMELTING POT さんへ。
スウェーデン料理のカフェのようです。

ザクザクのミルクビスケットと、野菜とチキンたっぷりスープ。モーニングには最高の組み合わせでした。お腹からじんわり温まりました。

毎朝でも食べたい。


その足で、鎌倉文学館へ。
建物までのアプローチが本当にきれい。
木漏れ日がそそぎ、蝉が鳴く林を歩きます。深呼吸したくなる風景です。

敷地内にトンネルがある。
トンネルを抜けると邸宅(本館)。

鎌倉にかかわりのある文学者たちの本がたくさん展示されていました。夏目漱石や、芥川龍之介、与謝野晶子など・・・
昨日、古書くんぷう堂に行ったので、目が古書に慣れていたのもあって、当時の本の装丁から印刷物、そして直筆の原稿用紙など、とても興味深く見れました。



長谷駅横で、桃のスコーン

最後はホテルで本を読みきって、チェックアウト。
近くのカフェでサクッと昼食です。
EKIYOKOBAKEさん。
スパイスの効いた焼き菓子と、ドリンクのお店です。

手書き風の暖簾がかわいい
こういうガラスケースに弱い。全部美味しそうで選べない。
桃とクロムテッドクリームの組み合わせ。スパイスもきいてて美味しい。


そんなこんなで、
今年の主婦の夏休みも終わりました。
いやぁ、本と喫茶のループ、堪能しました。
こんなに自由に読んで、飲んで、食べてできたのはひとり旅ならでは。楽しかった!




◆今回行ったお店◆
カフェ

 ・ブンブン紅茶店(佐助)
 ・パンとエスプレッソと由比ガ浜商店(由比ヶ浜)
 ・MELTING POT (長谷)
 ・EKIYOKO BAKE(長谷)


 ・古書 くんぷう堂(佐助)
 ・たらば書店(鎌倉駅西口)
 ・鎌倉文学館(長谷)


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