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note書くつもりじゃなかった

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最近の記事

<K-POPとJ-POPその4>ジャニーズJr.の年齢制限導入とアジアの育成システム

2021年1月16日、ジャニーズ事務所から、ジャニーズJr.に関する制度の改定がアナウンスされました。 満22歳の3月の時点で契約の合意に至らないメンバーはJr.としての活動を終了する…という趣旨のものです。 確かに近年では、Jr.の人数の肥大化や高齢化、それに伴う“飼い殺し”状態、またデビューまでに時間がかかりデビュー時点で既に旬を過ぎている…などの面も見られ、そうした問題の解決に向けて具体的な策を講じられたことは、賛否両論あるとは思いますが、僕は大きな意味があることだと

    • NiziUの第1回イル活総括と今後の展望

      1/9-10日に「Step and a step」のミート&グリート・イベントも終わり、これでNiziUの、2020年9月に帰国して以降の日本での活動も、一段落したものと思います。 日本のアイドルの場合は、常設会場やライブハウスで定期的にライヴを行ったり、TV・ラジオの出演など、一年中活動をしていることが多いですが、K-POPは「カムバック」方式といって、新作を発表した時に重点的に音楽番組出演などのメディア活動を行い、それ以外の期間は SNS更新のほかは練習等に当ててメディ

      • <K-POPとJ-POPその3>秋元康とK-POP、IZ*ONEとBTSについて

        秋元康は、2010年に少女時代やKARAらK-POPが日本でブームになった際、「K-POPがプロ野球だとしたら、AKBは高校野球」という発言をしたといいます。 K-POPが、十分な練習生期間を経て完成したスキルを得てからデビューするのに対して、AKBをはじめとした日本のアイドルは、未熟なままデビューさせて成長過程を見せる、とゆー趣旨です。 Nizi Projectが始動する際のプレゼンテーションでもJ.Y.Parkが、日本のマーケットを研究した結果として「虹プロでは成長過程を

        • <K-POPとJ-POPその2>J.Y.Parkの理想とTWICEの功績

          Nizi Projectによって日本でも注目を集めたJ.Y.Park。 一方で韓国国内ではJ.Y.Parkに対して「K-POPのノウハウを日本に流出させている」という批判もありました。 それに対して彼は「これは10年かけて計画していたこと」と答えています。 10年計画の第1段階は「韓国人だけのグループをローンチすること」、第2段階は「韓国人と外国人と混じり合ったグループをローンチすること」、そして第3段階が「外国人だけのグループをローンチすること」。 1が、Wonder Gi

        <K-POPとJ-POPその4>ジャニーズJr.の年齢制限導入とアジアの育成システム

          <K-POPとJ-POPその1>嵐の英語曲およびジャニーさんの見た夢

          嵐が、休止前の大事なラストイヤーを、ブルーノ・マーズ曲ほか英語曲を中心にリリースしたことについて、ファンの間では賛否両論あるようですが、個人的には「これを10年前にやってくれてたら」と思うとともに、それでも今やらなきゃいけなかったメンバーの考えもわかる気がします。 それは、ジャニーズのDNAの中には「アメリカ進出」とゆージャニーさんの夢が刻まれてると思うからです。 僕が知るかぎり、ジャニーさんがアメリカ進出に挑んだのは2回。 1回目は初代ジャニーズからフォーリーブス。 2回

          <K-POPとJ-POPその1>嵐の英語曲およびジャニーさんの見た夢

          ミイヒ休養を受けて 〜天才少女の育て方

          NiziUのメンバー・ミイヒの休養が発表されました。 ニュースを聞いて心に浮かんだのは、驚きとか残念とかいった感情ではなく、「ひと安心」というものでした。 虹プロジェクトの韓国合宿が進むにつれ、どんどん痩せ細っていくミイヒをみて、異変が起きているのは明らかでしたが、本格デビューを目前に控え最も大事なこの時期に休ませるというのは、運営も難しい判断だったと思いますし、それでもちゃんと休養させることを決定したことに対して「ひと安心」したということです。 もちろん「もっと早く

          ミイヒ休養を受けて 〜天才少女の育て方

          NiziUの「配信+地上波」というビジネスモデル

          デビュー日も12月2日に決まり、デビュー曲がどこまでヒットするかに注目が集まっているNiziU。その日本におけるヒット要因の分析で、Nizi Projectのオーディションのスタイルについて、これまでのプロデュース101シリーズからASAYANまで、いろんなオーディションとの比較論が展開されていますが、虹プロが成功した理由としては、「配信+地上波」というスキームが成功したことが大きいと思います。 ASAYANの時代は「地上波」のみが成功の秘訣でした。CDがたくさん売れいてい

          NiziUの「配信+地上波」というビジネスモデル

          NiziUのセンターは誰にするべきか?

          Nizi Projectでは、デビューするメンバーの数が最後まで決まっていなかったので、「誰が合格するか?」とともに「何人組になるか?」の予想合戦が盛んだったのですが、多かった予想が「7人」か「9人」で、理由として「センターを作るために奇数になるはず」というのがあって、「そういうものなのか」と思った記憶があります。確かにK-POPは、TWICEは9人、BTSは7人、セブチは13人、IOIは11人など、奇数のグループが多いようです(もちろん、BLACK PINKの4人とか例外も

          NiziUのセンターは誰にするべきか?

          オーディションもプロレスも“ミックス”はよくない!

          Nizi Projectのオーディションについて、AKBや ASAYAN、もしくはこれまでの韓国オーディション番組などと比較している文章をいくつか見かけるが、Niziプロが受けた大きな理由として「視聴者投票を入れなかった」とゆーのが大きいと、個人的には思う(日テレが「虹かけランキング」とゆー意味不明の人気投票はやってはいたが、メンバー選考の結果とは関係ないはずなので除外)。 こーゆーエンターテインメントにおける審査には、大きく「大勢の民意による多数決」か「少数の玄人による独

          オーディションもプロレスも“ミックス”はよくない!

          NiziU「Make You Happy」THE MUSIC DAYのカット割を分析

          NiziUのテレビ初パフォーマンスとなった9/12「THE MUSIC DAY」での「Make You Happy」のカット割について、分析してみたいと思います。 グループアイドルのカット割については、全体のフォーメーションを見せるルーズショット(以下LS)と、メンバーの表情を見せるクローズアップ(以下UP)を、どう塩梅するかが基本となります。コレオグラファー(振付師)は、ステージで魅力的に見えることを前提にフォーメーションを考えるので、LSがベースとなりますが、その中で「

          NiziU「Make You Happy」THE MUSIC DAYのカット割を分析

          NiziUに売れてほしい理由

          NiziUを生んだオーディション「Nizi Project」と、TWICEを生んだオーディション「SIXTEEN」を見比べると、いくつか違いがあって面白い。 Niziプロが、日本中から1万人余りが集まって行われたオープンなオーデイションだったのに対して、SIXTEENはJYP練習生16人からデビュー組のメンバーを選抜するとゆークローズドなものなので、前者が一人一人の成長物語を描いていたのに対して、後者は基本的に蹴落とし合いだし、J.Y.Parkも練習生相手なのでNiziプロ

          NiziUに売れてほしい理由

          ソニーの悲願としてのNiziU

          日本のレコード会社であるソニー・ミュージックと、韓国のプロダクションであるJYPの合同オーディション「Nizi Project」で選抜されたNiziUですが、どうしてもK-POP・JYPからの視点で語られることが多いので、ここは昭和のアイドル好きの使命感もあり、ソニーの視点から書いてみます。 Nizi ProjectのPart1、地域予選や東京合宿で課題曲として使われていたのは、JYPプロデュース曲のほか、中島美嘉・ JUJU・伊藤由奈・安田レイ・Uruなど、ソニー・ミュー

          ソニーの悲願としてのNiziU