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Shirapages archive

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2018~2022年までtumblrに掲載されていたアーカイブ記事と未公開記事をまとめたエッセイ集。
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記事一覧

ジョン王を終えて

中世のフランス皇太子、ルイ八世に思いを馳せる。血筋、結婚、権力、武力、宗教、命。科学など…

白石隼也
1年前
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珈琲アンドシガレッツ

都心から少し離れた喫茶店。料金設定は少し高いが、広い店内に、ゆったりとしたシートと、喫煙…

白石隼也
1年前
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邂逅

舞台、脳内ポイズンベリーの公演が続き、我が家は荒れ果てていた。 床には何かしら印刷されたA…

白石隼也
1年前
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3.31

長いこと使い込んで極上の柔らかさを手にした羽毛布団に包まれている。カーテンから溢れる暖か…

白石隼也
2年前
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What a street boy

一昨年、中国で撮影してた映画『1921』でちょっとしたアクションシーンがあった。これまでアク…

白石隼也
2年前
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Highlight of the year

かれこれ四年前の冬。NHKの番組でタイのバンコクに一週間住むという企画があった。歳の離れた…

白石隼也
2年前
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沖縄道中記

緊急事態宣言が明けたらどこかに行こうと約束していたので、コロナ禍でくたくたになっていた祖母を連れ二人旅を決行した。自分なんかは仕事やなんやで外出する機会はまだ多いけれど、外出の機会を失った祖母のような高齢者はどうしたって自宅で過ごす時間が増えてしまう。おまけに感染時の重症化リスクは若者とは桁違いという不条理。旅行が趣味であった祖母にとっても、どこにも出掛けられないこの期間は一層苦しいものだったに違いない。その影響もあるのだろう。体力の低下からか、祖母は最近、身体の不調を訴える

祝辞

『Mとの出会いは、僕らがまだ幼稚園の年中さんだった頃でしょうか。たしかマレーシアだったか…

白石隼也
2年前
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ぼくのかぞくのくに

2018年6月24日。 初めての海外映画に参加するため、ミャンマーの地を踏んだ。僕が最初に訪れた…

白石隼也
3年前
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儚いものだから

「これ、食べれるシャボン玉」 「なにそれ?」 「妹のお菓子だよ」 「へぇー、ちょっとやって…

白石隼也
3年前
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野菜ジュースの男

ある日のドラマ撮影。その日の入り時間は確か朝の9時か10時頃で、僕はコンビニでおにぎりを二…

白石隼也
3年前
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battery

2月が29日で終わりだということをすっかり忘れ、今慌てて稽古場で書いている。今月は、3月14日…

白石隼也
4年前
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Repair

昨年末。亡くなった実家の犬を火葬し、骨上げまでの待ち時間での出来事であった。 「あんた何…

白石隼也
4年前
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2020

「この歯は神経と接してるから僕はやりたくないなぁ」と口腔外科医に両手を上げられ、未だに残る三本の親知らずがズキズキして更新が遅くなってしまいました。だから、全てあの口腔外科医が悪いんです。そんなに自信のない医者に任せてられるかと怒り、さらに抜歯に対する恐怖感を抱き放置していたのだが、よくよく調べてみると、確かに下手に抜いて失敗したら後遺症が残ったりもするらしい。できないって言わない格好良さもあるけど、できないって言える格好良さもある。いや、やっぱりあの人はいいお医者さんだった