過去の自分へのアクセスを手放す【夢が伝えるメッセージと解読】

ああ、もう、過去の自分の考えにアクセスできなくなっていくな、今はその境目の時だなというのがこの数日間、私が感じていたことだった。
人間は通常、時を連続しているものと見なしていて、過去の自分の延長上に今の自分があると思っているし、今の自分の延長上には未来の自分がいると思っている。
しかし、あなたが意識的に生きるようになればなるほど、「そうではないんだな」ということが明確にわかってくる。

今、あなたが何かを見るとき、経験するとき、決断するときに、あえて「他の時の自分」を参照するのでなければ、今のその時とに繋がりは生じない。
あなたが意図的に関連付けしようとしなければ、他の時によって今が自動的に決められてしまう(制限される)わけではないと理解できるのだ。

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過去も未来も固定されていない。自分の変化に伴って「未来が変わる」のはわかるけど、「過去は変わんないよね」と信じている人もいるかもしれないが、それは正しくない。
私たちはけっこう頻繁に過去を変えている。自分の信じていることに合わせて過去を調整している。
ただし、それが自然な形で起きれば、「ああ、ものの見方が変わったな」という実感が湧くだけで、自分の内的変化に対する感想として、その気づきを受け入れて終わる。特段、不思議な現象とも思わないだろう。

私のこのごろの「過去の考えにアクセスしづらくなる認識」は、「これまで以上にそうなる」という実感を伴うものだったが、これを説明するためにはまず、私たちという存在自体も「概念」だということを伝える必要がある。
ある「過去の考え」は、ある時の「過去の自分そのもの」とも言えるということだ。

ただし、根源的な存在(実在)は、諸々の概念の「元に」あるもので、そのひとつの存在があらゆる概念を持ち、使っている。

一方で、個々に存在すると信じている「たくさんの私たち」とは、その上の階層から眺めれば「概念」、自己の考えによって生まれたものなのだ。
あなたの日常的な現実に適用してこのことを理解するためには、
「お互いが、お互いにとって概念として意味を持つこと」
「幻想に終止符を。分離できない創造者」
の記事が参考になるだろう。

自分の中にある古い考えとの繋がりを持たなくなるということは、その考えを基盤に成り立っていた過去の自分に、もはやアクセスできなくなるということだ。
今の自分のエネルギーと波長の合っている過去としか、あなたは自分を関連付けできない。実質的な繋がりを持てない。

現在の自分が参照できる意識内の情報は、現在の自分が焦点を合わせている(発している)エネルギーに従う。

私は先週、いつものごとく、夢を見ることでこのメッセージを認識した。
先週の夢の中には、以下のようなシーンが登場したのだ。

(なお、夢にあらわれる象徴の意味はひとりひとり、そのときどきで違う。私という個人がある象徴をどう読むかは今の私独自の読み方で、同じものをあなたがあなたの夢で見ても別の意味になる。あなたの夢を理解する際は、こうした記事の中の具体的な部分を参考にするのではなく、夢の象徴を解釈する姿勢や読み方の本質を抽出し、あなた自身に沿って応用しよう。)

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