幻想に終止符を。分離できない創造者

この記事は、生存、働くこと、豊かさなどをテーマにしたシリーズの最終回だ。このシリーズは元々、今年の講座として開催予定であった内容を、提供する形を変えてnoteで文章としてお届けしている。

今回は究極的な理解をお伝えして、当シリーズのフィニッシュ! とする。
学習の際に役立つよう、途中に理解度を確認する質問(例題)と、その回答への解説も入れてある。
読んでいるあなたが自分自身で吟味し、自己の内側の叡知と照合する機会をぜひ設けてもらいたい。
その結果として、万物に共通のこの理解をいつ受け入れるかはあなた次第だ。

以後も私は生きることと働くこと、豊かさの本質に関わる話題を書くことはあるだろうが、ここで一旦「これを認識すれば、この世界の幻想から完全に解放される」という内容をストレートに語る。

そこには、
■物質世界はリアルでないことを徹底して腑に落とす
■この世界や肉体という有限の『鳥籠の中(もしくは固い塀の中など)』に閉じ込められているかのような誤った感覚、不自由さの錯覚を解放する

ことが含まれる。

これらを理解した暁には、あなたの日常は一変する。ただし、知識として「頭で理解」している段階、または心の中でだいぶ納得し「そうだよね」と思ってはいるが、まだ「信じようとしている」段階では、行きつ戻りつするだろう。
あるときにはこれから語る概念がリアルに思え、目の覚める思いをするが、あるときには「これまで通りの日常」という一見強固な現実の確実性へ心が戻る。その期間がしばらく続いたとしても、あきらめないでほしい。
ちょうど明晰夢を体験するときのように、自分に何度でも問いかけ、真剣に思い出すのだ。

すると、適切なタイミングで、これまで信じてきた堅牢そうな世界とは一体何だったのかを「知る」。真実は信じることとは無縁だ。一片の曇りもなくわかるのだ。
そのとき、認識の大書き換えが完了したこともわかる。

錯覚にピリオドを打った後も、人生は続く。
それはとても楽しい道だ。
あなたはもう、ゲームの「中の」住人ではない。

さぁ、いってみよー!

5月からの記事の中で、特に本テーマが中心に据えられている記事を挙げておくと、以下の通り。
「外向きな『日常』から目を向け直す【あなたの人生を生きることと、内なる力】」
「得ると失うはワンセット。エゴの視点を超越した創造者でいるには」
「生存と働くこと、豊かさへの根本姿勢」
「受け取ることの大切さ。存在の豊かさと調和した世界」
「内的指針はひとつ【すべての苦しみの原因は】」

これらの記事は、あなたがその都度心惹かれるものを単体の記事として読んでもらうこともできるし、相互に関連した記事として読んでもらうこともできる。
記事で提供するというスタイルは、開催日時を決めて特定の場に体を持ってきてもらう(集まってもらう)講座と違い、それぞれに自由なタイミングで読んでもらえることが利点だ。また、一度読んで終わりでなく、必要なときに繰り返し読み、学びを深めることもできる。あなたのペースに沿って活用してほしい。

物質世界はリアルではない。では、リアルなものとは何か?

私たちが体験しているこの体、そして触って確かめることのできる物質世界――それは私たちが思っているような形で存在してはいない。

何かが幻想であると言うとき、幻想ではない何かも存在しなければ、幻想という言葉が意味をなさない。何かがリアルでないのなら、リアルなものとは何なのかを定義しなければ説明できない。

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