生存と働くこと、豊かさへの根本姿勢

精神世界やスピリチュアルと呼ばれる分野に自発的に強い関心を持つ人の中には、地球人であることに困難をおぼえる人が一定数いると思う。
なまじ他の次元、他の世界もあるということがわかっているので、物理的に地球から「出たい」と感じてしまうのだ。

しかし、あなたが真の自己の視点を取り戻せば、バーチャルリアリティーの中でのゲームに参加しながら、「ここから出られない! 私はここから出たいのに!」と叫ぶ状態のおかしさに気づく。

いや、そもそもその「中に」、あなたはいませんよっていう話なのだ。
「中に」いると思い込むことで、閉じ込められてる感、地球に縛り付けられてる感をリアルに味わうことができるだろうけれども、経験や感覚がどんなにリアルでもそれは「ありのままの真実」なわけではない。

幻想から覚めた視点を持つということは、逆説的に感じるかもしれないが、地球を本当の意味でよく知る、地球環境の中での役割を果たせるということに繋がる。
私は地球の者ではないので、ここで生存するのに適しません! 別の星の仲間が救済に来てくれる日を待ってます! なんてことは、みじんも思わなくなる(アセンション思想の一部にこの類の信念が見受けられることがあるが、外に救済者を期待することは、あなた自身を分裂させる)。

かといって、グラウンディング、グラウンディングといって、やたら地球に「錨を下ろす」行為を意識することも不自然だ。

そのどちらでもない、ほどよい意識フォーカスの置き方を知るには明晰夢を実体験してもらうことが役立つので、つい最近まで私は明晰夢の講座を常時開催のメニューにして教えていた(現在は終了)。

霊的な自己に目覚めるとは、この地球から「離れる」ことじゃないの? と考えている方には、ある観点からはそうと言えるし、明らかにそうではないとも言えることをこの記事によって説明できるし、
現代社会で一般的であり、おそらくあなたも持っているであろう「生存」や「豊かさ」、それを維持するために「働かなければならない」という観念を根本から変容させることも、この記事を理解すれば可能になる。

2020年5月上旬の記事では、昨年からの構想として今年は「生存」と「働くこと」、「豊かさ」について講座をするつもりだったことを述べた。
講座の開催を取り止めたのでこうしてnoteでその内容を扱っているが、以下の2つの記事をはじめ、

「外向きな『日常』から目を向け直す【あなたの人生を生きることと、内なる力」

「得ると失うはワンセット。エゴの視点を超越した創造者でいるには」

他の記事内にも色々な形で私の伝えたいことのエッセンスを盛り込んである。実は、近頃よく取り上げている「自然との関わり」についての内容も、生存、豊かさ、働くことの観念を変える流れに繋がっていることにお気づきだろうか。
(★マガジン「日常生活」「うちゅうじんず・あいと夢」には、自然との関わりに言及した記事を多く収録している★)

地球から遠ざかるのか、地球と一体化するのか

先に述べておくと、物理的な意味では肉体は地球の材料でできているので、あなたの体は明らかに「地球の自然界の一部」である。
その点で、生きながらにして地球から完全に離れることはできない。

と同時に言えるのは、心理的なアタッチメントが「ゴリゴリに地球風味」であるならば、たとえ肉体を失った(死んだ)ところで、地球から離れられることにはならないということだ。
肉体があろうとなかろうと、意識内で「あなたにとっての地球的なエネルギー」、つまり、あなたが癒着しているものが継続していれば、そこに波長を合わせ続けることになる。

つまり、体をどういう状態にするかということは、あなたが地球世界とどう関わるかを「根本的に」決定している要素ではないことに気づいてほしい。

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