素爪をロングにして新境地・日常生活からの価値ある発見

ここしばらく私のnoteでは日常生活の話題がongoing。今回は、何年も前からネイル(マニキュア)をしなくなった私が素の爪のまま、手の全部の爪をこれまで経験したことがないほどロングにしてみたお話だよ。
長い爪はライフスタイルによっては適さないこともあるので、特におすすめする意図はない。ただ、この体験から発見したことが意外にも色々あって、自分の想像とは違っていたこと、思い込みを改める機会にもなったのだ。中には生物的な発見と感じる要素すらあったのよ。とても興味深かったので、これらを全部シェアしよう。

なお、私はどんな手、どんな時期のどんな爪の形も、人それぞれの味わいがあって美しいと思うので、画一的な美の基準のための話ではないよ。


独自のライフスタイルをひっそり実施し続けている私が爪にロックオン

実は私は、あまりマジョリティーではなさそうなライフスタイルを複数実践し続けている。例を挙げると……。
ノーシャンプー(湯シャンにひと工夫する独自の方法)ノースキンケア(主に顔の肌に化粧水や乳液やオイル等何も使わない。昨年冬からボディのみたまに保湿している)、湯シャン生活を補う効果もあるヘナ(仕上がりの発色のために、インディゴも配合されているこちらの★ハーバルカラー★を何年も愛用していたが、現在はヘナと精油等のみの★花ブレンド★に移行。リンク先の販売サイトには純粋なヘナもあり、おすすめ)、そして自分で髪を切るセルフカットなどだ。取り上げようと思えば他にもまだあるのだが。

こうしたライフスタイルを続けているのは自分にとって快適だから、調子がいいからにほかならない。同時に、環境に対しても、かつての自分が選んでいた「現代の一般的な習慣」よりも優しい形を選択できていると思う。

そう、私もある時期まではごく普通の現代風の生活習慣を採用していた。色々な製品を試したし、色々なスタイルを試した。「自分に合った快適さ」がその選択の枠内にあると信じ続けていたことがあった。

そうした観念自体が「根本的に違うなぁ」と気づいて、今のライフスタイルを実践し始めた頃や途中経過を含む記録は、ブログの2016年10月以降の記事にある。★日常生活・ライフスタイル★というカテゴリーに分類しているが、全体の記事数が多いのでブログ内検索をかけると便利かも。

また、このnoteでも同種の話題の記事を書いていて、
2020年2月◆「習慣を見直し、調和したライフスタイルを選び直す【満足度の高いセルフカット編】」と、
2020年6月◆「セルフカットで冷や汗かきかけても大丈夫!【テキトーに極めようセルフカット道】」
これら2つがこのテーマの直近のレポートにあたる。というのも、もう私にはこの生活が普通のことになりすぎて、特に新しく書くことが生じていないのだ。

そんな私が、今度は爪に注目したことにさほど深い意図はなかった。

ネイルケアには慣れていたつもりが、見落としていたこと

私は何も塗らない素爪で過ごすようになってから長く、その状態に満足していた。過去にはマニキュア(自分で塗るセルフネイル)をしていたことがあったし、きれいに輝く爪を見ると気分がよかったものだが、エネルギーへの感受性が増していくと、爪が呼吸できない感じが息苦しかったり、どんなに「爪に優しい」製品をあれこれ試してもマニキュアそのものや除光液が苦手になったりして自然と使いたくなくなった。
素のままの爪でいると最も指先の感覚が生きて、気持ちがいいのだ。

加えて、昔習っていたピアノを気が向くと弾くことがあるので、手の爪は指からはみ出さないくらいの短めが理想だと思っていた。
この長さをスタンダードにすると、ちょっとでも爪の白い部分が伸びてくると気持ち悪いと感じるようになる。1週間に1回は爪やすり(ネイルファイル)で形を整えていた。

私は大人になって以降は爪切りを使用せず、お気に入りのネイルファイルを愛用し続けており、爪のケアにはけっこう気を遣っている方だった。知識もそこそこ多い。意外にネイルケアが趣味だったのかもしれない。

それにも関わらず数ヶ月前、自分の手を見てはたと「なんか私の爪、昔よりもさらに短くなってない?」と疑問に思ったのだ。

爪を傷めてはいない。ケアも負担をかける方法をとってはいない。だけど、なんだかネイルベッド(爪が指の皮膚とくっついてピンク色になっている部分)が前以上に短くなっている気がする。

もともとネイルベッドが長い爪ではなかった。指先ぎりぎりまでピンク色の部分が伸びている細長い爪の形の人がいるが、私はそうではなく、爪の先の白い部分(フリーエッジ)を少し残すように整えても、人差し指以外は指の内側に爪の先端があるという、全体が短い爪だった。

それは知っていたが、ここまで短い爪だっただろうか?
急に不思議に思ったのがきっかけで、爪の手入れを見直す気持ちでネットで検索していると、「爪を短く整えているとどんどん深爪になる」こと、結果として「ピンク色の部分、ネイルベッドがますます短くなる」ということが情報として出てきた。

短い爪の方が気持ちいいと感じている人にありがちな、「少し伸びるとすぐ短く整える」! これを私は何年間も実行していたのだ。いやヒートアップしていたかも。かつてマニキュアを塗ることがあったときは、見映えのためもう少し長くすることもあったのだが、素爪オンリーになってからは感覚の心地良さ重視で好き放題小ざっぱりとさせていた。
ときには、削りすぎて「ちょっと痛いかな?」ということもあったけれど、すぐに伸びるからいいやと気にしていなかった。

ネイルケアの基礎知識に自信あり、のつもりが、これが「見落とし」だったのだ……。

ネイルベッド育みと、素爪のポテンシャル観察大作戦

そうとわかったら、爪を短めにする習慣をお休みして、ネイルベッドを復活させてみよう。私はそのときまで知らなかったが、どうやら「育爪」という呼び方で、素の爪を美しく維持し、自然のまま整えることが人気であるらしい。ネットで調べるとコンセプトやケア方法が出てくる。

ただ、私自身に関しては、そうした情報をチェックしてもケアの中ではすでに実行していることが多く(水仕事や手荒れしそうな作業の際にはゴム手袋を着けるなど)、それよりも何よりも、シンプルに「長い爪に自分がしたくない」「長くない方が快適でいいと思っている」このことが、原因になっているとわかった。

爪を伸ばさなければ、ネイルベッドも伸びていかない。
ここはひとつ、長い爪でいることに慣れなければならない。そして自分の爪のポテンシャルをこれまでにない形で観察しようではないか。

独自のスタイルに舵を切り出す(近日の爪写真あり)

じゃ、やってみようと半ば遊びで気軽な決意をしてから現在まで、約3ヶ月が過ぎた。

途中、爪の形を整える程度のネイルファイルの使用を適宜行いつつ、ネットで見た情報の通り「フリーエッジ(白い部分)は3ミリ」という推奨されている長さを守っていた頃もあったのだが、そんなもんでは私のピンク色部分は復活する気配がなかった。

しかもファッション性を考えると、その長さは私の「ネイルベッドが短い指」にはあまり格好良く見えなかった。半端なのだ。元々指先近くまで爪が密着している人なら程よいのだろうが、指の先端に向かって曲線を描かず真っ直ぐに直線的に伸びていく私の爪では、推奨の長さの時点で整えてしまうと「元の木阿弥」感が漂う。
※追記……ここで述べているのは指を横から見た場合の「爪の伸び方のカーブ」のこと。指に沿ってゆるやかに爪の横顔?(笑)も曲線を描いている人がいるでしょう、その曲線が無いという意味。ちなみに指先から爪の断面を見た場合のカーブ、「Cカーブ」は私は元々かなりあり、断面から見るとカマボコ型の立体的な爪。)

あるときから私は独自の路線に舵を切った。
さらにロングに! 自分が未体験なほどの長い爪に! 伸ばしてみることにしたのだ。
不便じゃない? 清潔さは? など、気がかりなことがある「同志」もいると思う。それは引き続きレポートするが、まずは最近の写真から。

こちら、撮影したのは3日ほど前。素手と素爪で、撮影時はオイル等も何も塗っていない状態。↓

画像1

白背景でも撮影(でもかえってこちらの方がぼやけた)。↓

画像2

一見するとさほど長い爪に見えない可能性もあるが、そうだとしたら私の爪のフリーエッジ(白い部分)の伸びしろスタートが奥まっているからである。
そろそろ削って整えてもいいかなと思いつつ今もそのまま観察続行しているので、この記事を書いている現在はもう幾分か Longer nails だ。

伸ばし始めの諸問題が消失するポイントがある

ここまで伸びてみると、いわゆる「ネイルチップ(つけ爪)」を眺めている感覚になる。
冬の乾燥しやすい時期に重ならなかったのが幸いしているかもしれないが、欠けたり折れたりもなく、多少の縦線やでこぼこはありながらもすくすくと丈夫な爪が成長している。

これまでほとんど存続をゆるしてもらえなかったフリーエッジ、白い部分はその本来の透け感を表し、指よりもはみ出て「爪!」というアピールをしている。

でもねぇ、衛生面はどうなの? と、まずは気になる人がいるかもしれない。これが驚いたことに、あるポイントを過ぎるとごみなどが挟まることがなくなるのだ。つまり、短い状態から伸ばし始めてある一定の中途の長さの期間が一番、ちょっとしたごみが入ると洗い流しづらくて気になった。その頃は優しくブラシなどで洗っていたが。

冷静に考えれば、これは道理だ。爪と皮膚の「間」という位置が最もごみのステイする余地がある。そしていつも爪の長さをその境界に近い位置で整えていれば、何かを触ったり引っかいたりした際にごみは入りやすくなる。

ところが、それを通り過ぎてはるかに長くなると、爪の先端部分にものが引っかかることはあってもすぐに洗い流せる。入り込むということがまずないのだ。

さらに私を驚かせたのは、これまで自分では目視したことのなかった優れた存在「ハイポニキウム」の台頭だ。

自分の感性に沿った独自の方向に舵を切って「さらにロングに!」を実行し続けてからやや経ったある日。まず、見かけ的にも、爪を裏から見て「あれ?」と思う事象があった。

そして、あるときからだんだんと、爪の間がもそもそし始めた。

ここから先は

4,447字

¥ 1,100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?