素爪ロングをアレンジ【そのまま生かすファッション部発足】

外観をどのように表現するか。これは私たちにとって無意識的にであれ意識的にであれ切っても切れないテーマだ。
たとえば「無頓着」というのもひとつのスタイルだし、「無頓着風」なんていうスタイルだってあるだろう。
私個人に関していえば、いわば、お洋服が好き! メイクが好き! などのファッションへの関心が強い方ではないのだが、美や調和、バランス、各々の個性を生かした独自のスタイルといったものには関心を抱いてやまない。
共通の流行を追いかけるよりも、ある人が持つその人らしさの完全な調和というものに心奪われるのだ。

だからこそ、「これが美だ」「こうした方がかっこいい」という固定できる基準はないし、自分自身も時とともに「今、こうしていたい」という自分の感性に合わせていたいと思う。
これも大きな意味で「ファッション」と呼ぶなら、私はそこへの熱意がある方かもしれない。


ライフスタイルとファッション

そんな私は、その時々の自分の変化に忠実に様々なライフスタイルを実践するうち、「自分に備わっているものをそのまま生かす方がよかったんだ!」という目からウロコな発見をした。
決して意図してその方向に自分を納得させようとしたわけじゃなく、「理想に合わせて自分自身の方を変える」という道のりも十分歩んでみて大回りをした後に、「実は……!」とわかったのだ。
利便性という点だけでなく、外観の美としても、そうだった。

しかも、これはどなたにとっても、当人にとって楽なのである。
持ち前の自分の特徴をすべてそのまま「美や調和」として認めるわけなのだから。

かといって、「ナチュラルなままがいいんだから、こうしなければならない!」などの逆説的な縛りもない。自分がそうしたいなら、遊び心に従ってアレンジを楽しめばいい。

例を挙げると、私は昨年から、爪にこれまでと違う角度からの興味を向けていた。
2021年8月の記事◇「素爪をロングにして新境地・日常生活からの価値ある発見」でその内容をまとめている。

読んでもらうとわかるように、ネイルエナメルや人工的な材料を用いて爪を仕上げるということではなく、自爪、それも素のままの爪を、これまでよりもう一歩、遊び心を持って扱いたくなったのだ。

最初の目的は、爪を短く整える傾向をやめたらネイルベッド(爪の、皮膚と密着したピンク色の部分)が長く伸びるかどうかを実験したいためだった。しかし、私の指にはネイルベッドを育てる条件のひとつ「爪の白い先端部分を少し多めに残す」というスタイルではなんだか全体的に似合わなかったため、素の爪のまま「もっと伸ばしてロングネイルに」という形にしたのだった(このような経緯など詳細は上記記事を)。

結果として、自爪をロングに保つライフスタイルを採用、継続している。
(先の記事にも書いているが、これは万人におすすめはしない。それなりの手入れや指の使い方への注意が必要だし、日常でよく行う作業内容や爪の強度の違いによっては危険も伴う。扱いを誤ると、ケガの原因にもなる。自分に合わないと感じる人は真似しないようにね!)

素爪ロング、1年以上続けた今はどうなっているか

あれから1年以上が経って、先の記事に載せた写真よりも今はネイルベッドは確実に伸びている。
けれどもそれは、本人にはよくわかる「当社比」という感じで、他人が見て違いにはっと気づくほどの一目瞭然さがあるのかどうかはあやしい。

ただ、ファッション性という点ではだいぶ楽しんでいて、1年以上というまとまった期間を経て長い爪の生活が定着したことで自分にOKを出し、最近は手の爪を試しにやってみたかった形に整えた。
参考にこの図を見てほしい。↓

画像1

Nail Shapes Vectors by Vecteezy

この図の中の形状でいうと「Almond(アーモンド)」または、「Mountain Peak(山頂)」を長くしたのに近い形を採用している。
せっかく爪の長さがあるので、これまでやったことのない形、日本のネイル業界だと「ポイント」と呼ぶ尖った形にしてみようと思ったのだが(図では「Mountain Peak」「Almond」「Stiletto」がポイントの形状に含まれるが、私が思い浮かべていたのは「Stiletto」)、それなりに尖った形に見せるためにはさらなる長さが必要だとわかった。現時点で、爪の裏側から見て、指の先端から7、8ミリくらい伸ばして整えているのだが。

とはいえ他の材料で補強することなく自分の爪だけでその長さと形を実現すると、強度に問題が出そうで、気持ち尖らせて整えてはみたものの上の図内なら「Almond」「Oval」「Vallerina」程度の形が落ち着きそうではある。

これまでは、図の「Squareoval」に該当する形に仕上げ、爪の強度を十分に持たせたまま伸ばすよう心がけていたから、アレンジできるのはうれしい。別の形にしたことで、生活していて違いがあるかどうかは様子見だ。
「Squareoval」は強度に優れているとしても、長さがかなり出てくると両角の部分が邪魔になり、爪の先端まである程度の幅を保っている形状が指先の使いにくさに繋がるのを実感していた。
爪の幅全体を削るのは衝撃に弱くなるのでしない方がいいが、長さが十分にある状態では、爪の先端の両サイドはなめらかに角度をつけてちょうどよいのでは? と感じている。

通常のネイルと違って色等をつけるわけでなく、こうして形を好きに整えるだけの作業だが、素材はすべて自前(自分の爪のみ)というところが妙に私としては楽しめる。

★あと書き忘れていたので追記を入れると、健康面でもメリットがあって、私の場合は手も足も「Cカーブ(指先から爪の断面を見たときの曲線)」が元々しっかりあり、指先から見ると爪がカマボコの弧のように立体的になっているタイプ、ネイルのデザインや爪の強さの面ではCカーブはあった方がいいそうだが、足の親指は整え方に気をつけてもたまに巻き爪っぽく痛くなりやすかった。
それが、意識して爪を長めにするようになってから足の爪もトラブルなし!
これまでしてきた自分の足の爪ケアに比べると、実はけっこう(自分の感覚ではかなり)長くしてちょうどよかったことに驚いている。
これは誰かに役立つ情報かもしれないので追加した。足の爪も短くしすぎは禁物、トラブルがある人は整える際の形も注意するといいよ。

★2023年9月22日追記……爪の二年後のレポート記事を公開しました。
「その後、爪はどうなったのか【素の自爪をロングにして二年越えレポート】」

ほかには銀髪を楽しみに

ほかに最近の同種のトピックとしては、私にとって複数の役割を兼ねていた「ヘナ染め」をやめたので、素の状態の髪全体、白髪もそのまま生えそろうのを楽しみにしている。
この話題の詳細は、2022年8月の◇「ヘナ卒業【観念を無効にすると、変化は祝福】」をどうぞ。

二十代半ばという比較的早い時期から白髪が増えていた私、今はどんな色合いの頭になるのかしら。
ファッションとしての髪色がこれまでにも増してバラエティーに富むようになった現代、果たして自前のミックスカラーの銀髪はどのような感じだろうかと、髪が伸びてくるのを見守っている。

白髪を「望ましくない」「多くなってほしくない」と捉える人がいることも知っているが、果たしてそれが「自分の採用したい観念」なのかどうかは、あなた自身が決められるからね(上記リンク先記事も読んでね)。

そのまま生かすファッション部

というわけで、こうしたトピックの面白さから「自分に今備わっているものをそのまま生かすファッションの楽しさ」をテーマに新たなマガジンを開設した。
「そのまま生かすファッション部」と命名している。

私同様、こうした話題が楽しいなと思う人は、今後も色んなレポートを更新するのでチェックしてね!!


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