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『ロバート・ツルッパゲとの対話』

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写真家ワタナベアニさんの著書『ロバート・ツルッパゲとの対話』の感想を編んだマガジンです。 『ロバートとベートーヴェンとの対話』を運営するサークルがピックアップしております。担当は…
運営しているクリエイター

2020年3月の記事一覧

君たちに足りないのは哲学だよ。

田中氏の本を読み、彼のTwitterから繋がり、ワタナベアニさんを知る。 そして見るからに「気になる本」が出版されていることを知る。 その本の名前は 「ロバート・ツルッパゲとの対話」 読書はたくさんする方ではないけれど、する事は決して嫌いではない。早速、買うぞと意気込み、青山ブックセンターへいそぎ足。 タイトルをうる覚えだった自分は、本屋に行けばあるだろうと思っていたが、新書コーナーにはない。 店員さんに聞こうと思いポケットの中にいるGoogleにタイトルはなんだった

熱海とコーンウォールとハイデガー【自己隔離生活1日目】

【隔離前】 3/21、20時頃、ロンドンはヒースロー空港を出発し同日22時頃パリCDG着。約1時間のトランジットを挟んで羽田へ。 機内ではLady Birdを観て (地元を出る話を地元に戻る道中で観るという皮肉)、Jojo Rabbitを20分でギブアップして(子供の可愛さで画を保たせるのずるいよ)、Les Misérablesを観て(パリ郊外の警察と住民による軋轢の話、大傑作)、Fisherman's Friendsを観て(今住んでいるコーンウォール地方の映画、よかった

センジュ出版の文章講座

2016年から「文章てらこや。」という名前の文章講座を毎月開催している。 まさか自分が人に文章について話す立場になるだなんて、会社を立ち上げてからもずっと思っていなかったし、 正確に言えば今も思っていない。 初めたきっかけは二つ。 一つには(これが大きな、主な理由)、出版という原価がかかりすぎる商売を継続させるために、原価のかからない商品を生み出す必要があったこと。 もう一つには(これは小さな理由。でも、やってみようと思わせてくれた理由)、ブックカフェに「原稿を見てほしい」

悪い大人ほど、よく笑う。

 金髪で大きな口をあけている大人と、全身黒尽くめにサングラスの大人。どうみても悪い大人じゃないですか。でもめっぽう面白いんですよ。サングラスの大人は、ワタナベアニさんです。最近話題の本「ロバート・ツルッパゲとの対話」の著者にして、写真家でありアートディレクター。今日の「渋谷のテレビ」に遊びにきてくれました。  土屋敏男さんの作った、欽ちゃんのドキュメンタリー映画「We love television?」の写真を撮っていることもあり、独特の強面が脳裏に焼きついていました。そし

4コマ「ろばーとの証」

渋谷のテレビ

☆渋谷のテレビ パーソナリティ:河瀬大作 ゲスト:ワタナベアニ レギュラー:土屋敏男 金曜責任編集:西本武司 本日のゲストは写真家・アートディレクターのワタナベアニさんです。 ワタナベアニさんの著書「ロバート・ツルッパゲとの対話」 表紙の写真や広告、今後について1時間たっぷりお送りしました。 「ロバート・ツルッパゲとの対話」 https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%84%E3%83%AB%E3%83%83%E3%83%91%E3%82%B2%E3%81%A8%E3%81%AE%E5%AF%BE%E8%A9%B1-%E3%83%AF%E3%82%BF%E3%83%8A%E3%83%99%E3%82%A2%E3%83%8B/dp/4908586071

それでも声が届かない人に気がついた

このところ以前と比べて格段に読書量が増えた。 書籍だけではなくネットの記事やエッセイにも目を通すことが多くなった。 半分くらいは仕事にも活かそうと選んでいる医療関係の本だが、生きていくうえで力を与えてくれたり背中を押してくれそうな本も積極的に手にとるようになった。 ☆急に具合が悪くなる   宮野真生子 磯野真穂 著 ☆だから僕は、ググらない。   浅生鴨 著 ☆ロバート・ツルッパゲとの対話   ワタナベアニ 著 ☆なんで僕に聞くんだろう。   幡野広志 著 どれも考

2020年2月の#わたしが帯を書いたなら

なぜ、「勝手に本の帯を書く」だなんて勝手なことをしているのか、については、ひとつ前の2020年1月の#わたしが帯を書いたなら の冒頭で、まったく説明になっていない説明を書いているので、読み飛ばしてもらっていい気がします。 そんなわけで、今月も、2020年2月に書いた「自作の帯」をここにまとめることにします。 さいえんす?著:東野圭吾 きっかけは、昨年の12月に「古賀史健が永田泰大に訊く『岩田さん』のこと。」というイベントで、糸井重里さんが「理系と文系、ってよく言うけれど

ロバートと見つめ合う

初めてアニさまをお見かけしたのはもう4年も前でした。 あの日の事は今でも覚えているよ。ニューポートってカフェバーにアニさんがいる時間を狙って写真を観にいったんだ。しかしアニさんがいるにも関わらず、シャイなはにかみ屋の僕は声をかけることも出来ずにジントニックを飲んでたんだ。チラチラと店の奥に鎮座している兄さまを眺めながらね。 アニさんの何が好きかというと、品を感じられるところが好きなんだ。写真もSNSの投稿もさ。もちろんこの書籍もそうだ。随所に品と知性を感じるんだ。でも

夢と現をつなぐ列車の中で。

金沢へ向かう車両の中で。 次から次へと、締切が訪れ、綱渡りのような生活。火照る前頭葉と細切れの睡眠。黒豆大福にブラックコーヒー。鞄にしのばせた『ロバート・ツルッパゲとの対話』。雨が降ってきた。頁をめくる。ロバートとの対話は楽しい。 ロバートは不思議だ。彼の言葉は、戦争を体験した人間のそれと似ている。それも敗戦を知る者の佇まい。強く信じていたものを丸ごとひっくり返された経験がある人間は強い。「自分」の外側に答えを求めないからだ。「二度とその轍を踏まない」という冷酷な強さがあ

生まれ変わったらマルゲリータピザ職人

3月もあっという間に10日が経ってしまいましたが、いかがお過ごしですか?私はだいぶやる気が出ません。本をたくさん読んで現実逃避しています。 マラソン中継を思わず観てしまう今日この頃です。大迫傑と一山麻緒の走りにシビれました。2020年は何の大会に出ようか。その前にそろそろ運動せねば。 消防点検がやってくるため少しずつ部屋を整理中。気が向いたので文庫本を一気に寄付。いつかは本の中にこっそりコメントでも入れて各地にばらまいてみたいという密かな野望がある。森博嗣のエッセイ本や、

#呑みながら書きました サルは戦場へユルは森へ

よーし、めずらしく真面目な話を書くぞ。 呑みながら、まじバナ。 なんかさいきん空気わるかった、あの話題だ。 まだ引きずってるひとを散見するから、ちょっと気が晴れるといいなと思って書くよ。 呑んでるから辛口まじりで。 呑んでるのは甘いうめす、うめすい、うめす、梅酒だけど。 足をどこに置くかによりとおのずと発言内容もかわってくるもので。 上昇しこうのひとは「○○しているうちは一流にはなれない」というだろうし ゆるくのんびりのひとは「人とくらべて自分/他人を追いつめるののは

後悔しなくていいように #聞いてよ20歳

先日、ちょっとしたオフ会のようなものが都内某所であり、私はそれに参加した。 マリナ油森さんが渡米されるので、その前にお会いできたらと連絡したところ、ちょうど2月が誕生日のマリナさん、裕らく師匠とお誕生会をやるから、それで良ければとお返事をいただき、ぜひにとお願いした。 会場押さえから設営はSaeさん、飲み物の準備はモクテルの牛嶋絵美さん、買い物班の安野ニツカさん、い〜のさん、大麦こむぎさん、ますこすこさんに師匠と総勢9名(マリナさんのお子さん入れると11人)で、それは楽し