見出し画像

後悔しなくていいように #聞いてよ20歳

先日、ちょっとしたオフ会のようなものが都内某所であり、私はそれに参加した。

マリナ油森さんが渡米されるので、その前にお会いできたらと連絡したところ、ちょうど2月が誕生日のマリナさん、裕らく師匠とお誕生会をやるから、それで良ければとお返事をいただき、ぜひにとお願いした。

会場押さえから設営はSaeさん、飲み物の準備はモクテルの牛嶋絵美さん、買い物班の安野ニツカさん、い〜のさん、大麦こむぎさん、ますこすこさんに師匠と総勢9名(マリナさんのお子さん入れると11人)で、それは楽しく会は催された。

画像1

(写真の飲み物は牛嶋絵美さんの生搾り石榴(ザクロ)を使ったモクテル)

その時の様子はここでは割愛するが、その後、noteやTwitterで話題になっていたワタナベアニさんの著書「ロバート・ツルッパゲとの対話」なる本を買いたいというニツカさんに同行させていただき、ニツカさん情報の売っているであろうお店まで電車移動した。私だって買いたかったのだ。マリナさんのやっていたTwitterの #うちのツルッパゲさん 企画に、(らしきもの)として出すために絵を描くくらいには。

画像2

同行者はニツカさん、裕らく師匠、い〜のさん、ますこすこさんに私。

この電車の中で、ひょんなことから私は大学に行かずに高卒で就職したことを話した。


私の通っていた高校は、地元では結構有名な中高一貫の進学校で、ほぼ全員が大学へ進学する。毎年『東大○○人合格!』『早慶◇◇人合格!』とか張り出されるやつだ。私も当然進学するつもりで模試を受けて、判定に一喜一憂し、友達とわいわいやっていた。

そんな中、私が高校3年の初秋、母に癌が見つかり入院した。それも東京の病院に。

私は5人きょうだいの一番上。下には4人。一番下の妹は小学3年生。母が入院してしまっては私が進学できる訳がない。その上、父も病気で入院してしまった。親が二人ともいない中で、頼れる祖父母ももう既になく、私が家事全般と下のきょうだいの学校関係のこともやらなければいけなくなった。ますます家を離れる訳にはいかない。

二人が入院して医療費がかかるからなのか、別の理由からか、当時の私にはよくわからなかったが、実際のところ我が家は私が大学に行けるような経済状態ではなかったらしい。そのことを父は母にすら黙っていたので、私たち子どもは知る由もないのだが。

とにかくこのような事情によりただ一人就職した私には、進学する同級生が眩しく見え、自分は何も悪いことはしていないのに、なぜか疎外されたような、一人取り残されたような寂しさを覚えた。東京に行けることを、とても羨ましく感じていた。


……というような話を、電車の中でしたのである。

そしたらい〜のさんが、自分は私とは全く逆のことを感じていたと言った。

い〜のさんは大学生の時、就職した友人に引け目を感じていたというのだ。い〜のさんの同級生は就職した人も多く、それらの人はいち早く社会に出てバリバリ仕事をしているように見えて、比べて自分は大学生で親のスネをかじりプラプラしているように感じていたと。

これは私には目から鱗だった。

そういう見方もあるのか。

当時の私には考えもつかなかったが、よく考えれば物事にはなんでも両面あるのは当然だ。

若いうちはとかく一方からの視点になりがちだが、ぜひ『物事には両面ある』ことを覚えていて欲しい。私のように目から鱗なこともあるかもしれない。


それからもう一つ。

可能性を狭めないで欲しい

耳にタコと言われるかもしれないが、ぜひいろんなことに挑戦してみて。

最初から「これは私には無理そう」とか「ダメに決まってる」なんて決めつけないで。

やってみなくちゃわからないじゃない?

諦めてしまったらそこで終わりで、結果として将来の可能性を狭めてしまうことになる。

もちろん歳をとってからでもチャレンジするのは良いことだし、できることもたくさんあるだろう。

だけど、若いうちしかできないこともある。

これは歳をとった今だからわかることなのかもしれないが。

自分は何に向いているのか。どんなことをしたいのか。よく考えて、いろんなことをやってみて、自分と向き合って、見つけて欲しい。

「あの時やっておけば良かった」と後悔することはなるべくなら少なくしたいものだ。


今の私には、なぜあの時やっておかなかったのか、後悔してることがある。

それは自転車に乗ることと英検を受けること。

白状すると、子どもの時から一度も自転車に乗ったことがない。乗る練習すらしたことがない。

そのまま大人になってしまった。これは人生でかなり損をしていると思う。

自転車に乗れていれば、行動範囲も広がり、世界も広がっていただろう。もう今更無理な話だが。

そして英検を受けること。高校生の時にチャンスはあった。あったのに受けなかった。だからいまだに3級止まり。

私は英語が好きで、幸い高校を卒業してすぐに就職した会社では英語を使う仕事ができて良かったのだが、結婚して妊娠したため退職した。当時は結婚あるいは妊娠イコール退職で、少なくとも私の勤めていた会社では産休を取る人などいなかったんだもの。

そのままその会社にいられれば良かったのかもしれないが、子どもが少し大きくなっていざ働こうとした時に、ネックになったのは資格だった。得意な英語を活かしたいと思って求人広告を見るも、募集要項には〈短大卒以上〉〈英検2級以上〉の文句が並ぶ。せめて2級を持っていれば、できた仕事もあったかもしれないのに。

ここでは、実際にどれだけ英語が喋れようが、資格を持っていない以上就職することはできない。応募すらできないのだ。どれだけ悔しい思いをしたことか。

そうこうするうち、今度は年齢制限に引っかかるようになった。だいたいの募集は〈35歳以下〉なのだ。

このことからも、若いうちに資格を取ることの大事さがわかるのではないかと思う。

無理にいろんな資格を取れとは言わないが、やれることはやってみましょうという話。それが後になって活きてくることもあるから。


若いうちはあんまり響かないかもしれないけど、こんなこと言ってたおばさんがいたな、って、ちょっとでも心に留めておいてもらえたら嬉しい。




2020.3.9    りょう




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?