未経験の業界に挑戦する前に必要なこと

Twitterでは何度かつぶやいたことがあるんですけど、僕は結構仕事をころころと変えてまして、今年35歳で6つ経験してます。


①部品メーカーでBtoBの営業
1年目は営業サポート、2年目から新規開拓、ルートセールス。


②経営コンサル
中小企業向け業績アップコンサル…のサポート(先輩とクライアントの打ち合わせについていっただけ笑)


③人材ベンチャー
1000人以上の就活相談に乗ったり、大学でキャリア論を語ったり。


④独立
採用代行(会社説明会や面接を人事の代わりにやる)、個人向けコーチング、などなど。


⑤デザインプランナー
ある業界に特化したデザイン会社でプランナー(営業)を担当、1年ぐらいでリーダーに。


⑥独立
プログラミングで社内用ソフトを作ったり、機械学習のオペレーションしたり。


ざっくり書くとこんな感じですね。ひとつひとつを語ろうと思うと、もうそれだけで1個の記事が書けるぐらい色々ありました。


で、キャリアについてつぶやいたとき、あるフォロワーさんから質問をいただきまして。

これだけ色々な業界(メーカー、経営コンサルティング、人材、デザイン、IT)や職種(営業、コンサルタント、コーチ、採用、プランナー、プログラマー)をしているの過程で、どうやって必要なスキル・業界知識を身につけたのか?

という内容でした。

今回はそれにお答えしたいと思います。



「掛け算思考」でうまくいく

結論から言うと、

「既に知っていることやできること」「その業界で求められること」の掛け算ができるようになると、未経験でもやっていける、ということです。


はい、よくわかりませんよね笑
もう少し詳しく説明します。


たとえば、学生時代の就職活動を思い出してください。よく、面接で
「学生時代にがんばったことは?」
と聞かれましたよね。

部活やサークル、アルバイトでがんばったことを伝えませんでしたか?
もしくは、趣味に没頭して成果を出したのであれば、それを伝えませんでしたか?

僕はずっとサッカーをやっていたので、サッカーでがんばったことを伝えてました。でも多くの人は「大会で優勝をした」「個人で賞を獲得した」ということにフォーカスしがちなんです。

でも、採用する側の立場に立ってみると、本当に「大会で優勝をした」人を採用したいのでしょうか?

実際はそうではなくて、「大会で優勝をする過程で、どのような考え方や行動をしているのか」ということを知り、「そういった特徴があるのであれば、自社の仕事をどのように進めていくだろうか」というイメージを持ちたい、ということが目的です。

つまり、「この学生はうちの会社に入って、活躍してくれるかな」ってことを確かめるのが就職活動(採用活動)なわけなんですね。


なので、それをアピールするのが部活でもサークルでもアルバイトでも、ぶっちゃけ何でもいいんです。

だって、サッカーをがんばってましたアピールだけなんだったら、サッカー選手を目指せよ、ってなりますからね笑

僕の場合、サッカーのスキルを高めるために、
・うまい選手の動画を編集して何度も見てマネしてみた
・サッカー以外のトップアスリートのトレーニング方法をやってみた
・チーム練習が週1日だけだったので、それ以外の日をどう過ごすか計画を立てて実行した
ということをやっていました。

これって仕事をするうえでも必要な要素ですよね。成長するために自主的に動けます、というアピールができるわけです。

これが「既に知っていることやできること」にあたります。


で、僕は面接を受ける前に、その会社が求めていそうなことをひたすら調べていました。

企業理念を調べて、何を実現したいと思っているのか、とか。
事業内容を調べて、どうやってそれを実現しようとしているのか、とか。
求める人材像を調べて、社員に何を期待しているのか、とか。

あと、上場企業であれば有価証券報告書も読んでました。株主向けの説明資料なので、過去~現在~未来に渡って、何をすべきか・何ができていないのか・リスクはあるのか、といった情報が詳細に書かれています。

それに対して、自分だったらこんなことをしたいな、というイメージを膨らませるだけで、かなり面接で話す内容が整理されてきます。

これが「その業界で求められること」にあたります。


こんな感じで、

「既に知っていることやできること」
→部活やサークルなどで発揮した自分の知識や強み

「その業界で求められること」
→その業界・会社の情報を収集、分析する

の掛け算ができるようになると、自分がその環境に飛び込んだときにどのような働き方をすればよいのか見えてきます。



足りないものは、今の環境で補う

そこまで見えたら、

・もっているので使える知識や経験
・必要だけど足りてない知識や経験

が見えてきますよね。

もってるものはアピールするだけでいいのですが、問題は「必要だけど足りてない知識や経験」ですね。

これは、転職や独立をする前に、現在所属している環境で学びながら実践する、という方法をとってました。


たとえば…

メーカーから経営コンサルに転職する前に、まずは経営コンサルに求められることを調べます。
で、それが
・ヒアリング
・プレゼン
・ロジカルシンキング
だとしたとき、それを学ぶだけじゃなくて実際に仕事で使ってみる、ということです。

ヒアリングの経験を積むために、お客さんと打ち合わせをする際にこちらの商品説明ばかりをするのではなくて、お客さんの会社がどういった課題を抱えているのか、を徹底的にヒアリングする。

プレゼン資料を作るときに、無駄な情報をなるべく省いたり、何が大切なのかを見極めてから作って、何度もプレゼンの練習をする。

ロジカルに考えるために、自分の考えを紙に書きだして抜け・漏れがないか確認する。

そうすることで、足りない知識や経験が補えるわけです。


経営のコンサルティングをしたことがなかったとしても、経営のコンサルティングをするうえで必要な知識や経験を積み重ねることは、今の環境でもできる、ということですね。


経営コンサルから人材ベンチャーに行くときにも、ヒアリングやロジカルシンキングが活きて、就活の相談に乗ることができました。就活についてはあまり詳しくなかったので、コンサル会社にいる間に学生から色々教えてもらうことで知識を補いました。また、キャリアカウンセラーの友人がいたので、そこからも情報収集しました。

人材ベンチャーから独立して採用代行をしたときは、人材ベンチャーのお客さん(企業の人事担当)から採用についての考え方や、実際にどういったプロセスで採用活動をしているのかを聞きました。

デザイン会社に再就職したときは、今までの経験がフルで活かされました。ただ単にデザインをするだけでなく、お客さんの業績が上がるためにはどういったデザインが必要か、という視点をもつことができれば自然と貢献できました。

仕事で必要なエクセル業務を改善するために、VBAでプログラムを作っていたら「プログラミングって楽しい!」となり、そこから勉強を始めて3か月後にはプログラマーとして独立できていました。



未経験でも、しっかり準備できたら大丈夫!

このように、未経験の業界に転職する場合であっても、今まで培ってきたものを活かす、という発想をもつことができれば、意外と渡り歩くことができます。


なので、これから未経験の業界に挑戦するのであれば、事前に

・自分の知識や経験を棚卸しする。
・その業界や会社が何を求めているのかを調べる。
・求められていることで、提供できることを整理し、的確に伝える。
・足りない知識や経験は今の環境で身につける。

ということをやっていきましょう。


もし疑問点や不明点、相談したいこと、ツッコミ(笑)などがありましたら気軽に連絡ください!

人に話をすることで整理されることもあるかと思いますので!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?