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コロナ中の海外クラブのSNS戦略をまとめてみた

コロナでJリーグを始め様々なスポーツの試合が無い状況が続いている。

スポーツに限らず人を集めるイベントは殆ど活動出来ていない現状の中で、今一度SNSの力で乗り切ろうと考えている団体は多い。

当然、各スポーツクラブやイベント団体の皆様はどんなSNS戦略があるのか、参考事例を探している事だとは思う。

しかしそれは日本語に限る事であったり、良くて英語までという状況ではないだろうか?

そこで今回はポルトガル語・スペイン語圏のクラブがどんなSNS運営を行っているかを紹介したい。

日本のスポーツ界に、経済界に貢献出来たら幸いだ。

サッカーで日本を元気にする。平安山 良太

🌟クイズ形式

Twitterのアンケート機能を使った4択形式や、インスタのストーリーでクイズを出し、サポーターを楽しませている。

本当はインスタのストーリーで見る事が多いが、ストーリーは消えてしまうため、ここではTwitterの方を例として載せておく。

↑このツイートの後にアンケート機能を使って4択で答える投稿が連投されている(インテルナシオナル・ブラジル)
ただ、インテルナシオナルはインスタのストーリーの方が良いクイズを出している事が多い(消えてしまうが)

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クイズとは違うがアンケート機能をそのままアンケートとして使うチームもある。

考えてみるとJリーグクラブはあまりアンケート機能を使わない印象があるので、今度その辺の理由を聞いてみたい。

↑このツイートに「誰のゴールが1番好きか?」アンケートが連投されている(フラメンゴ・ブラジル)

↑クロスワード形式のクイズもあった(インテルナシオナル・ブラジル)

ユニークな物には、絵文字で選手を当てるクイズもあった(ECバイーア・ブラジル)

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例えば各チームで、声の大きいGKの選手が1人いたりしないだろうか?

【例】
🗣💪🧤→声の大きいパワフルなGKと言えば川島永嗣選手だ!
🇯🇵🇳🇱🇷🇺🇮🇹🇲🇽🇦🇺🇧🇷→この移籍の仕方は本田圭佑選手だ!
🌳🌳🌳🛅🕐→木が3つ、保存、1時、森保一監督だ!
こういう絵文字当てクイズも面白い。

クイズ系だとシルエットやモザイクから選手を当てるパターンも。(ボカ・ジュニアーズ・アルゼンチン)

クイズを公式で作っても面白いですが、サポーターにTwitterなどでアンケート機能を使ってクイズを作って貰って、良いものは公式でRTなんて流れも良い。

クイズ形式の最後に、我らが本田圭佑選手のいるあのチームの例!

7つの間違い探しです(ボタフォゴ・ブラジル)

🌟販売系

試合やイベントが無ければ売上が下がるのは容易に想像出来る。
そんな時の対処法として行動している例もある。

FCポルト(ポルトガル)はインスタのストーリーにグッズ販売のリンクを直接貼っている。

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特に物珍しい施策をしているわけではないが、シンプルに選手やユニホームのカッコ良さを活かした写真から購買意欲を駆り立てている。

コリンチャンス(ブラジル)など、世界各地で行われている。

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🌟リレー形式

サポーター発進ではあるが、部屋着の女性サポーターが化粧をしてユニホームを着て"正装"し、次の女性へとリレーしていく動画がある(コリンチャンス・ブラジル)

美女ネタは強いので、効果はある。
一昔前には #DontJudgeChallenge というラクガキした顔から美しい顔へと変身する動画も流行った。
美女に限らず、リレー形式で何かアイデアを出してみると面白い。

CMになるが、私が現在所属しているファジアーノ岡山では選手のおうち時間をリレー形式で紹介さている(日本)

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🌟チケット販売

ドイツ語ではあるが、見えない敵との闘いのチケットを売って多大な収益を出したクラブもある。

ドイツ4部のロコモティーヴェ・ライプツィヒだ。

5月8日に見えない敵との闘いのチケットが120円で売られ、約12万枚売れている(=約1400万円)

見えない敵って何なの?という所だが、クラブは答えていない。
時期的にコロナと見られているが、果たして。

🌟思い出を出してくる系

思い出を思い出させてサポーターを刺激するクラブもある。

コリンチャンス(ブラジル)なら過去の優秀ゴール集やベスト11のファン投票。

FCバルセロナ(スペイン)なら「初めてのバルサの思い出」をサポーターに投稿して貰い、良いものはクラブ公式で取り上げるそうだ。

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個人的には"サポーターが参加するSNSイベント"には力があると考えている。

公式の担当者数名ではでは思い付かない柔軟な発想が多くの方から自然発生するし、公式だから出来ない事もサポーターなら出来たりする。

また、公式をフォローしているのは既にそのクラブを好きな方々であり、サポーターのアカウントなら"そのクラブをまだ好きでなくても友達の事はフォローしている"という層の方にもアプローチ出来る。

未開拓地を切り開く力がある。

🌟アニメ

子供向けにアニメを開始した取り組みもある。

かなり小さめの子供向けなので、大人には物足りないのが本音だ。

技術も必要なので、作成時に費用対効果を考えた方が良いと思う。

ただ南米は子供の頃からサッカーファンになって貰おうという動きは日本より強いのは確かで、この考え方自体は南米がサッカー王国であるのを支えている要因でもある。

🌟逆に海外では見られない日本の取り組み

逆に日本では見られるが海外ではあまり見られないものもある。

①大喜利

②手洗い動画

小野伸二チャレンジ

リフティングの動画を載せているものはたまにあったが、正直小野伸二チャレンジほど流行っているものはない気がする。

海外では有名選手が技をやって終わり。
サポーターはあまり参加して挑戦していなかった。

🌟終わりに

ここで紹介した海外事例が、各スポーツクラブの担当者様やSNS運用をしているの方々の参考になると幸いだ。

ただ当然、"海外"や"日本"という括りは大き過ぎるので、「日本もあのクラブはやってた」とか言われるとそういう事もあると思う。

この記事を書くために僕が調べてた時には無かったものが、読書が見ている時には出ていたとか。

あくまで"傾向"として捉えて欲しい。

これからも海外事例の紹介が日本スポーツ界を救えるのであれば随時このマガジンを更新していく予定だ。

リクエストがあれば僕のTwitterにリプライを送ってみてください。
ちなみに僕はポルトガル語🇵🇹🇧🇷、スペイン語🇪🇸🇦🇷がそこそこ話せて、英語🇬🇧🇺🇸は少しです。

サッカーで日本を元気に🇯🇵⚽️
平安山 良太(へんざん りょうた)

こちらの記事は「アスリートのためのソーシャルメディア活用術」の著者、五勝出さんやえとみほさんにもインスパイアされた記事となっています。

どちらの方にも直接お話を伺わせて頂いた事があります。



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