コロナ中の海外クラブのSNS戦略をまとめてみた②
前回記事がめちゃくちゃ好評だったので、あれから10日ほど経ったところで再度海外クラブのSNS戦略について紹介しようと思う。
↓前回記事↓
今回もポルトガル語やスペイン語など、日本のSNS担当の方々がなかなか参考に出来ていないあろう事例を中心に挙げる。
このコロナ期間が終われば、この期間に貯めたSNSのノウハウが活きてくるフェーズがやってくると読んでいる。
コロナ禍をみんなで乗り切って日本スポーツ界を盛り上げていこう。
コロナ期間中のイベントでお困りのJリーグやプロ野球、Bリーグなどの担当者の方の目に届く様にリツイート等して欲しい。
🌟ゲーム系
●あなたならどうする?(フィゲレンセ🇧🇷)
「1-0で勝っています、我々のボランチがパスを奪われカウンターを受けました、さぁあなたならどのレジェンドディフェンダーを使う?」
クイズというよりアンケートに近いだろうか?
これを実際にあった場面で「このゴールの瞬間、中田英寿選手はどんなパスを出した?」みたいな形式ならクイズにもなる。
是非アレンジして使ってみて欲しい。
●迷路(ECヴィトーリア🇧🇷)
「ライオン(ヴィトーリアのマスコット)が家(スタジアム)に帰るのを手伝って」
現在の日本スポーツ界では、"人々に忘れられない"というのも一つのテーマになっている。
そんなネタ切れの時には一つ役立つのではないだろうか?
●誰か分かるかな?(サンパウロFC🇧🇷)
「この子は誰か分かるかな?今ではサンパウロFCの偉大な選手です」
このツイートの下に答えが連投されている。
子供の写真は可愛いので意外と人気が出るのではないかと思っている。
選手への愛着も湧く。
●名前まで覚えてる?(サントスFC🇧🇷)
約20年前、2000年に所属していた選手達の名前を当てられるかどうかのクイズ。
ブラジルのクラブは歴史が深く、歴代を知る事でクラブへの忠誠心の高さを示す誇りとなっているサポーターも多い。
●謎の計算(ペニャロール🇺🇾)
選手の背番号を使ったゲームだ。
4番の選手 × 4番の選手 × 4番の選手 = 64
という感じで答えを当てていく。
脳トレ好きにはウケるかも知れない。
●ビンゴ!(シャペコエンセ🇧🇷)
「〇〇を買った」「〇〇を見た」など、サポーター度でビンゴをしていくゲーム。
ちょっとプライドは刺激されるかも知れないが、負担なく楽しんで頂ける施策にすれば効果は高い。
中には「〇〇に文句言った」なんて項目もあるのだが、いくら南米とはいえ大丈夫なのだろうか・・笑
●ポイントスタンプ(アトレチコ・パラナエンセ🇧🇷)
ビンゴにも似ているが、これも「ソシオに入った」「試合で貰えるコップを手に入れた」などでポイントを貯めていくゲームだ。
自分のポイントをサポーターに投稿して貰えれば、それも宣伝になってくれるはず。
●ユニトーナメント(アトレチコ・パラナエンセ🇧🇷)
歴代のユニフォームで、どれがカッコイイか?好きか?トーナメント形式で決めている。
サポーター参加の投票型なので楽しめる上、決勝に向けて盛り上がっていく雰囲気は、停滞気味のコロナ期間中においては貴重な要素となり得る。
●名前探し(パラナクラブ🇧🇷)
この文字の羅列の中から10人の選手の名前を見付けるゲーム。
よく「最初に見付けた3つの言葉があなたの2020年のテーマ」「最初に見つけた言葉があなたに足りないもの」みたいな感じでは日本でも見かけるが、それを工夫したアイデアとなる。
●はめ込みゲーム(ワシントン・ウィザーズ🇺🇸)
TwitterのGIF画像のタップすると止まる機能を使ったゲーム。
ちょっとした時間潰しにと思ってみたが、やると割と楽しくなってくる。
これはFC今治の中島啓太さんがTwitter上で紹介していたの物をここでも使わせて頂いたので、代わりに中島さんの記事も紹介させて頂く。
🌟収益に繋がる系
●オンライン観戦チケット(ECバイーア🇧🇷)
1988年に優勝を決めた試合を、アプリでチケットを買って試聴する取り組み。
優勝を決めた当時のスタジアム観戦者11万人を超えようと盛り上がりを見せている。
価格は5レアル(約150円程度)だが、本当に11万人集まれば1650万円の収益となる。
日本でブラジルと同じ人数が見るかは分からないが、逆に日本ならブラジルより単価は良いはずだ。
映像権の問題やアプリを持っていないとしても、例えば西野亮廣さんのオンラインサロンの様なFacebook形式やZOOMなどで選手と一問一答やLive配信、お悩み相談などなら買う方はいると思う。
このアイデアは西野亮廣さんのオンラインサロンからインスパイアされている。
●スポンサー紹介(クルゼイロ🇧🇷)
スポンサーとタイアップしてクラブ公式SNS上で宣伝している。
今年は既にスポンサー料を受け取ったクラブが多いかも知れないが、スポンサー会社の経営状況も変わってくるであろう来年が勝負と見ている。
このコロナ期間に各クラブが取り組んでいるSNSを活かして、スポーツクラブの宣伝力を高めていきたい。
●クラブマスク販売(アヴァイFC🇧🇷)
今需要が高まっているマスク。
生産手段があるなら結構な収益になり、他の収益手段が限られてしまっているスポーツクラブにとっては大きいかも知れない。
本当は避けるべきではあるが、マスクを付ける瞬間というのは人に会う時なので、クラブの宣伝にもなる。
●クラブ消毒液販売(🇧🇷フラメンゴ)
マスク同様、消毒液は今とてもニーズが高く品薄だ。
どうせならクラブロゴ入りのものが欲しいと願うサポーターもいるはず。
🌟社会的意義系
●マスコットの物品配送(ウニベルシタリオデチレ🇨🇱)
食べ物や衛生維持のための商品をクラブマスコットが配達し、社会貢献する動画。
社会貢献になるのであればクラブの存在意義も示せる上、工夫すればスポンサーの宣伝と絡める事も出来る。
マスコットなら感染リスクも低い。
いや、マスコットも勿論生き物ではあるが、大きなマスクを持っているというか、とにかくマスコットは生き物でも感染し難いのだ!(怒)
●選手オススメのStayHome方法(ボカ・ジュニアーズ🇦🇷)
そろそろ家で過ごすにも何をして良いか分からないという方が増えてきている。
そこで選手がオススメする映画、動画、音楽、ゲーム、本などを紹介する企画だ。
選手と同じ事を体験出来るというのはサポーターにとっても1つ嬉しいのではないだろうか。
上手くスポンサーとも絡められそうだ。
勿論ステマはいけないが。
日本でも多くの企業がコロナ期間に苦戦する中、Netflixの契約が伸びている。
家で出来る分野に関してはむしろ売上が伸びる事もあるので、新規スポンサーとして協力出来るかも知れない。
●Good News紹介(リカデキト🇪🇨)
チームが行った寄付や、社会の良いニュースを紹介している。
暗いニュースが続く中ではこういった明るいニュースが欲しい方もいるだろう。
クラブの印象も明るくなった気がする。
●マスク啓発(ボタフォゴ🇧🇷)
クラブエンブレムにマスクを付けた絵をクラブ公式SNSのプロフィール画像とし、マスク着用と健康への気遣いを呼び掛ける。
●寄付の呼び掛け(ECヴィトーリア🇧🇷)
ブラジルではただでさえ貧困に苦しむ人が多い中、仕事がなくて・売上が落ちて食事がままならない子供達もいる。
そんな方々に食事を届ける呼び掛けだ。
日本でも寄付の呼び掛けなどはこれから増えていくだろうとは予測される。
🌟まとめ
この記事は書くのに割と時間が掛かっている。
海外クラブのSNSを探し回り、良い物を選別してリンクを貼ってを繰り返したからだ。
また、これが出来るまでに身に付けた語学力、現地生活費用、時間、南米の治安との闘いは凄まじかった。笑
(ポルトガル語や英語のサッカー用語を学びたい方は僕のnoteをCheck✅)
第一弾が好評だったので有料でも売れた気がするが、そんなタイミングでえとみほさんのこの記事を見たので、気が済むまでは実験的に無料公開としておく。
日本のスポーツ界がコロナ危機を乗り越え、更に発展していくため、あなたの好きなクラブのSNS担当者様に届く様に気が向いたらSNSで拡散頂けると幸いだ。
最後に、SNS戦略でアドバイスを頂いた五勝出さん、えとみほさんのSNS本を紹介しておく。
この記事が好評であれば第3弾も検討します。
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