良い声を目指してみる - 在宅ワークで磨ける声という楽器
「あの人いい声してるな。」
魅力的だな、と思う人はいい声の持ち主だったりします。
在宅ワークが当たり前になってきて、コミュニケーションを考えることが続いています。人とのコミュニケーションを考えた時に、話す内容もとても大切なのですが、どういう声で、どういう眼差しで語られるかも無意識的な要素として関係するような気がしています。特に顧客との話を必要とする方は、相手の様子を見ながら語りかける口調や声に誠実さや信頼を乗せているような気がします。
私は在宅勤務でオフィス勤務とのハイブリッドのような形が引き続き続いています。先日の学びの時間に「声」というテーマが上がりましたので、今日は話題になったいくつかポイントを共有させていただければと思います。何が答えかというよりは、以下を意識して話す練習ができると良いだろうということでした。
リモートワークで声について意識できると良いポイント
声の大きさ:
どのくらいのボリュームで話しているか。
小さすぎないか。
目的に応じてボリュームを意識できているか。
声の抑揚 (高さ、低さ):
声の高さや低さは意識しているか。
単調になっていないか。
伝わりやすい高さ、相手にとって心地よい高さの声とはどのくらいか。
声の方向性
独り言のようになっていないか。
相手に話しかけているか。
話すスピード
話すスピードを意識できているか。
速すぎないか。遅すぎないか。
インターネットや電話を通す会話での音声の微妙な遅れを意識してみる。
間の取り方・呼吸
十分な間をとっているか。
相手が沈黙したときに待てるか。
自分が沈黙することで何が可能になるか。
どんな姿勢か
話すときの姿勢はどうか。
パソコンに向かって前かがみになるといい声は難しいのではないか。
丹田を意識。
頭と首の位置を意識してみる。
音声の会話の場合は立ち上がって、良い声を意識してみる。
どんな顔をしているか
見えないけれども良い顔を意識することで感情を乗せることもあるかもしれない。
話す内容を理解しているか
相手に見えないからパソコン上に資料を準備できるという利点はあるが、本当に理解して話をしているか。
理解しているかどうかが自信に現れる可能性がある。
音声トラブルで聞こえなかった際、内容を繰り返してまとめているか
声ではないけれども、音声環境でトラブルがあった際に直前までの会話をまとめたり振り返る作業をしているか。
視覚情報が少ない分、耳に頼ります。
他の人と練習をして、相手にはどう聞こえているかを練習してみても良いかもしれません。私も前職の教員からも感じているのが、
「自分が言った」は必ずしも「相手に伝わった」ではない
ことです。
声を意識することで思ったように伝わり安くなるかもしれません。
本のオススメ
声に関してオススメの本があります。
作家・演出家の鴻上 尚史さんの『あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント』です。
演出家として20年以上にわたって役者を育てられてきた鴻上さんが、「声」や「体」「感情」「言葉」について語られています。鴻上さんは、「感情は服装や髪型と同じように相手に伝わる」と言います。
「声が魅力的とは何か」
「声を知っていて、それを有効に創造的に使えるか」
について書かれていて、初めて読んだときは目からウロコでした。そして、本を読みながら声を出す練習をしたのを鮮明に覚えています。読むときは声が出せる環境が良いかと思います。
最後に
ハイコンテクスト文化 (高文脈文化) を持つと言われる日本人は、言語化されない部分も大切にコミュニケーションをとってきたように思います。以前のnoteでは、在宅ワークでは面倒臭がらずに言語化をする必要性について考えてみました。
ビデオを伴う会話かどうかでも多少異なるとは思いますし、会話の内容を精査したり、話す前の話の組み立て・構想はもちろん大切なのですが、声という楽器の使い方を意識することで円滑になるコミュニケーションもあるかもしれません。
意外といい声の持ち主は、見えないところで楽器を練習しているようです。
今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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