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チーズ蒸しパンという救世主 - 心と身体は繋がっていると3歳児から学んだ話

ようやく3歳児の息子がご飯粒を食べ始めました。

以前に7月6日の記事で、息子が大好きなご飯を、
突然「食べたくない。」と言い出した話を書かせていただきました。実は、その後もずっと続いていました。

おかげさまでようやく復活してきたので、今日はこの振り返りと学びについて、書かせていただければと思います。

ご飯が食べられない事件

7月の頭に息子が「喉が痛い」と言って何を口にしても出してしまっていました。

病院に行くと喉は問題ないということでした。
大好きなご飯も、うどんも、コロッケも、
おにぎりせんべいも固形物は全て食べられないと言い、
家族みんなで心配していました。

半熟卵の白い部分と味噌汁とゼリーを食べる日が
数日続きました。

一週間ぐらいこの状態が続き、
体重も一キロぐらい落ちてきて、
心配な日々が続きました。

赤ちゃん返り?

私の親や知り合いにも相談すると、下の子が生まれるにあたり、「赤ちゃん返り」が起こっているのではないか、という話でした。

思い返せば、息子が兄になる心の準備をしなければということで、色々と息子には話をしていました。

日に日に大きくなる妻のお腹を見て、
その日が近いことを、感じていたのかもしれません。

さらに記憶を辿ってみると、
思い当たる出来事がありました。

ご飯を食べられないと言った数日前に、
下の子用の服が自宅に届き、
息子が箱を開けた時に、自分の服が入ってなくて、
泣くという場面がありました。

その時に息子は初めて、
私と妻の子どもが自分だけではなくなる
ということを想像したのかもしれません。

息子への心への衝撃が大きく、
体に出てきたのかもしれないということで
妻と話しました。

そこから私たちが意識したことは以下でした。

1) 妻も私も息子と過ごす時間を最大化して安心させる。
2) 食事の際に無理をさせない。焦らない。
3) 心配だからといって食べないことを責めない。応援する。
 →「大丈夫。食べられるものから食べよう。」と声がけ
4) 口にしたものを吐き出しても怒らない。
5) 食べたくなりそうなものの仕掛けを作っていく。

「お腹が空いた」とは言うので、
息子も食べたかったんだろうと思います。

食べたくても食べられない辛さは、
息子が一番感じているのではないかと思い、
できることを一緒に少しずつ実践しました。

チーズ蒸しパンという救世主

一週間後に、豆腐は食べられるようになりました。
さらにチーズ蒸しパンを差し出すと、
柔らかいから食べられると言って
3分の1くらい食べました。

妻と私は泣きそうなぐらいに嬉しくなりました。

その後、チーズ蒸しパンは主食となり、
幼稚園の先生とも連携して、
チーズ蒸しパンを冷蔵庫に常備する日が続きました。
ここ数週間で30個は買ったと思います。

食べること以外でも、息子と3人で遊んだり、
一緒に過ごす時間を意識しました。

在宅勤務の時代だからこそ可能だったことも
多くあったかと思っています。

その後、肉まんの皮の部分、柔らかいパン、
卵豆腐と色々と試していき、

二週間前には幼稚園でピザを食べた
という話も聞くようになりました。

最後に

今だに「ご飯」という単語は
なるべく出さないようにしています。

ようやく先週から大抵のものは食べられる状態まで
戻ってきました。

まるでケガをしたときのように、
ケガをするのは一瞬でも、
回復するのは本当に少しずつだと体感した1ヶ月です。

3歳児とはいえ息子も成長して、
繊細な心を備えていることを実感し、
心と体は繋がっているということを
再度教えられています。

「食べられない」という表面化した事象の部分だけに
目が行きがちなところを、
その奥にある子どもの気持ち、深層の部分まで
理解しようとする姿勢こそが、
今後も必要なのかもしれないと感じているところです。

まだこれも長距離マラソンの序章に過ぎないだろうと
覚悟はしながら、親の先輩の皆さんを尊敬するばかりです。

今日もタイの病院の病室で、
息子はもう飽きたチーズ蒸しパンを食べながら、
チーズ蒸しパンに感謝しているところです。

今日も最後まで読んでいただきまして、
ありがとうございました。

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