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第1章 地上探索編|Ground search 『10 祝福と加護』
「じゃあお父さんとお母さんはそれきり……」準備が出来るまで、最上の地の更に上に展望台に4人とロナはいた。
「うん。破壊神ずっと前から嫌われているから――」曖昧な笑顔でそう言いかけたレイムをロナが遮る。
「レイム様、それは禁句です……」
「ソピアはそんなことない、破壊神様は何も間違っていないッ!」ソピアはレイムの両手を握り、説得をした。
その熱い勢いと目線にレイムは浴びせられた。
「ありが
第1章 地上探索編|Ground search 『9 最破』
「はぁ~」とりあえずロナとリツリ以外は玉座の間で待機させた。
「レイム様……大丈夫ですか……」
「大丈夫なわけないだろう……」全裸のレイムの前には大きな鏡があり、黒く長い髪を整えていた。
「レイム様、ご報告があります……」とロナがそれを口にした瞬間、空気が凍り付いた。
「ん……」
「お分かりかもしれませんが――」ロナは今までのことをレイムに話した。最破達は破壊神の加護で意識的に繋がっている
記憶編1 sideジュウロウ 無光ノ剣舞
それはもう記憶の片隅にあるが、今も覚えている。
三代目様から加護をもらい、強さを手に入れるために修行を重ねている時期であった。
最大国家光の国エレクシアで武闘会が開催されるという話を聞き、腕試しに出たことはきっかけとなったのだ。
その武闘会には各領域から集まった猛者たちが集まり、益々盛り上がりは増すばかり……そして私は遂に決勝戦まで上り詰め、あいつと出会った。
噂では私と同じ和国
第1章 地上探索編|Ground search 『8 目覚め』
「ふッ――」ソージとソピアは開始と同時に前に走り出した。
だがジュウロウは剣を下げ、立ち止まったままだ。
糞ッ!あれは絶対に勝てない相手の行動だろう……だけどやるしかないッ!!
「ハァァァッ――」ソージは刀身の力を込め、剣を振り光の斬撃を放った。
「一つ言っておこう……私に属性攻撃は通用しない――」と呟き、刀を迫ってくる斬撃に向けた。
そして刀の先に斬撃が触れた瞬間、柔らかく消滅し
第1章 地上探索編|Ground search 『7 光の勇者』
「おぉ~、光の国とは大違いだね……」金髪を肩まで伸ばした少女がディスラクシェント城の入り口の前で下の独立国を眺めていた。
彼女は光の国名門学院を主席で卒業したお嬢様であり、頭もいいと皆は思っているが少なくとも二人は少女の真実を知っている。
光の神から授かった聖剣の一種でオプロ系転生神器の一つ《純龍聖剣(じゅんりゅうせいけん)ドラゴンスレイヴ》を使用する光の勇者であり、神器の属性は無論、光で
序章 始まり編|The Beginning 『2 二人の神』
魔王軍が大陸に踏み入り、その大陸の中心には大きな国があり、その前には大勢の騎士がそこに待機している。半分騎士は漆黒の鎧に身を包み、もう半分は純白の鎧を身に包んでいる。
そうこれが光の神と破壊の神の軍勢である。
魔王軍の情報を聞きつけ、四代目光の神ラウル・レギレスと五代目破壊の神レイム・レギレスが軍を引き連れてやってきたのだ。
いやレイムの方はラウルが無理やり連れてきたのだ。
「魔王
序章 始まり編|The Beginning 『1 プロローグ』
真っ暗な宇宙に風・炎・水・闇・光・破壊の六人の原初の神によってこの世界は創造されたと歴史書にはそう書かれている。神はこの世界で崇められ、六人の神は世界を創造し、残りの力で新たな神二代目を創り、朽ち果て、二代目は本能のままにそれぞれ特徴のある種族を創り出し、領域基神が住まうとされる聖域で生み出された。
複数の女性、そして遠くから見つめる男達。
その中心に一人の赤子、漆黒の瞳をしているその存
【第1部 破壊と再生のプリンセス編|Princess of destruction and rebirth】 『0-1 あらすじ・目次(第1部)』
あらすじ
この世界に恐れられている存在、それは魔王であるが、神でありながら生まれた直後から神々に恐れられ、神々の中でも最も地位の高い王家の六柱の一つである破壊神として少女は生まれた。
名をレイム・レギレス。
突如、レイムの元に光の三勇者が訪れたことでレイムの人生が変わる!
世界を守るために恐れられている力を使いたいレイムとソージ達と意思が合ったことで魔王討伐に出る。
だがその途
【第1部 破壊と再生のプリンセス編|Princess of destruction and rebirth】お試し編
――世界は神が創造した。
――じゃあその神はどこから来たのか?
――世界の外は真っ暗な宇宙が無限に広がり、どこにも居場所なんかないと言うのに……。
複数の女性、そして遠くから見つめる男達。
その中心に一人の赤子、漆黒の瞳をしているその存在を女性たちはあやしている。
まだ言葉は理解していないが、その空間にある無限に等しい壁が見えない高さの本棚にぎっしりと大小、厚さが異なる本の中から