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感性は何をもたらすのか、なぜ必要なのか

論理的思考、批判的思考など「思考」の重要性は叫ばれますが、なぜか対になるはずの「感性」については比較すると話題になることが著しく少ない気がします。思考より重要かどうかはともかく、同じくらい重要なことなのではないかと感じます。それはなぜか、という話をします。

今日も、自分や誰かの成長と変化を望む人に向けて書きます。


感性とは、何を思考するかをもたらす機能ではないでしょうか。
感性が問題を発見して、その上で、思考が問題を解決する。
そんな関係だと思います。

つい問題は誰かが持ってくるものだと思われるのでしょうか。仕事であれば社長や上司が、学校であれば先生が、何について考えるか持ってきてくれる。だから、そのあとの「解決」だけがフォーカスされてしまう。

しかし、そもそも、1人や少数の感性だけで発見された問題と、複数人や大勢の感性で発見された問題と、どちらに価値があるでしょうか。僕は少なくとも、後者の方が選択肢があり、可能性が広がると感じます。


ビジネスでは「経営目線」という言葉がありますが、これは問題解決的よりも、問題発見的な側面を言っているのではないでしょうか。

ちなみに同じような言葉で「主体性」は、企業が社員に求めることの常に上位にランクインすることです。

それでも残念ながら、世のビジネス書や、MBAは考え方については多く書かれても、感じ方について触れているのは少ないです。残念ですね。


この問題発見すること、感性がなぜ重要なのか、いくつか挙げてみたいと思います。


■ 取り組むべき問題を提供できる
前述の通りです。どう考えるのかの前に、何を考えるか。ボトムアップとかティールとかの価値もこういうところにあるんじゃないでしょうか。


■ 自分で見つける問題は、与えられた問題よりやる気になる
外からもたらされた助言は、内からの気づきに勝てないんですね。少なくとも助言が刺さるときも、内から欲したときのみじゃないでしょうか。

自分で見つける、という原動力はあなどるべきじゃないと思います。そこには感動があり、感動は"再現"への執着を生みます。ドーパミンもアドレナリンもよく分泌されることでしょう。


■ シンギュラリティ的文脈での人間の役割
AIやロボットの技術発展により、人間がやることは変移してきています。職が奪われたり、新しく生まれたりもしているわけですよね。

処理能力で人間がAIやロボットに勝とうとすると、あまり明るい未来があるようには僕は思えません。よく人間に残されたのは「創造性」だと言われますが、その創造の第一歩は問題発見だと思っています。何を(+なぜ)やるか、という部分です。


ちなみに、近未来、技術革新しまくった社会での人間の役割、特に感性の役割については、アニメ『攻殻機動隊(Ghost in the Shell)』が示唆に富みまくっています。古く、長いアニメですが、ご興味ある方はぜひご覧ください。


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いつか、感性の磨き方みたいな話も書きたいと思います。今日はちょっと断定的な物言いになりがちでしたが、あしからず 。

今日もありがとうございます。
楽しい週末をお過ごしください。コロナと上手に付き合いつつ。

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