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血圧を測ると、上と下の数字が出てきますよね。それって、どういう意味かご存知ですか? 

上の数字は最大血圧
(心臓と血管が縮み、血液が全身に送り出されるときの圧力)
下の数字は最低血圧
(心臓と血管が緩み、血液が心臓に戻ってくるときの圧力)

あくまでも、圧力ですから、量や速さを計っているのではないんです。送りの圧力と戻りの圧力を見ているわけです。送りの圧力が高いことを、高血圧と言います。ホースで水を撒く時に、先をつまんだことがあるでしょう? あれを想像してください。

週プレNEWSより

ホースの先をつまむと、水の勢いが増します。水の通り道が狭くなった状態です。これで「圧力が高くなった」わけです。血管も似たような状態になり、血管内が狭くなることで、圧力が増します。その代表的なのが「動脈硬化」です。

kracie「血液と血管の総合サイト」より

血管の内壁に何らかの原因で傷がつき、炎症反応で起きるのが動脈硬化と考えられています。上の図で見ても分かるように、プラーク(血栓)と呼ばれる炎症部分があることにより、血液の通り道が狭くなっています。これが先ほどの水道ホースをつまんだ状態に似ているというわけです。だから血圧が高くなります。いま血圧が高いという人は、血管内にこのようなプラークがすでにできているのかもしれません。

プラークが剥がれると、血液と一緒に流れていく


このプラークが何らかの原因で剥がれて血液と共に流れていくことがあります。そのプラークが、脳の血管に詰まると脳梗塞、心臓の血管(冠動脈)に詰まると心筋梗塞、足への血管に詰まると下肢急性動脈血栓症、腸への血管に詰まると腸壊死(上腸間膜動脈血栓症)と言われます。

脳は血管が細いためにプラークが詰まりやすいです。他にも血栓症となる例はたくさんあります。血液サラサラで流れやすい柔らかな血管が良い事は当たり前です。日頃から運動しましょうと言われているのも、このためです。

血圧130越えたあなたに~


下の表は、厚生労働省が出している成人の血圧値です。

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

病院で計ると少し高くなると昔から言われていましたが、今では家庭の値と分けて考えられるようになっています。1度、2度などと、細かく分類分けもされているようです。CMでは「130越えたあなたに~」などというキャッチコピーで売られている商品もあります。だから目安として「上が130」というのは、きっと皆さんご存知のことでしょう。

ちょっとくらい・・・が、新しい基準に置き換わっていく


高血圧になると、心臓に負担がかかるだけでなく、認知症の恐れも高まります。高血圧で良いことは一つもありません。だから何とかしたいと、減塩やトクホの商品を買われる人も多くなりました。

血圧を自宅で計ることは、自分の体を知る上で大切なことです。体重を気にするのであれば、血圧もぜひ気にしてください。正月休みで太った人なら、よくお分かりのはずです。ほんの2~3日、ダラダラしたら体は変わります。でも、ちょっとくらいと思ったら、それが新しい基準に置き換わります。だからついつい先伸ばしになってしまいます。今日ちょっと高くても大丈夫という気持ちが、命取りになりかねません。体の中では、悪いものがどんどん進行しています。今日からできることを始めましょう!

サポートしたいと思われるくらいまで頑張って書きますので、今はシェアかコメントをいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。