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私は整体師ですので、いろんな人のお体を触っております。「体の硬い人」「柔らかい人」という表現がありますが、大人は相対的に硬いです。とくに中高年の背中の硬さは尋常ではありません。「鉄板のように硬い人」も少なくありません。なぜ硬くなるかご存知でしょうか?

そもそも筋肉は硬くなるものだから


筋肉とはそもそも縮もう縮もうとする性質があります。縮んだら硬くなります。という単純な話です。

私たちは日々歩いたり、文字を書いたり、いろんな動きをします。それらすべて筋肉が伸びて縮んでを繰り返すことで体は動いています。筋肉を動かすことは、無意識で動いていく場合と、意識的に動かす場合があります。スポーツなどでは、筋肉や関節の連携を意識することがテクニックとなって、様々なパフォーマンスが生まれます。

日常生活において、「筋肉が縮んだな」と感じることはありますか? おそらくそんなこと意識したことがないと言う人の方が多いことでしょう。あるとすれば、長時間同じ姿勢で何らかの作業をしていて、動こうとした時に「固まった」と感じた時でしょうね。

この時「固まった」と感じるけど、「縮んだ」とは感じないと思います。実際には、縮んだことによって硬くなった状態になっています。意識的に縮めたわけでも固めたわけでもないのに、固まったわけです。肩こりや腰痛がいい例だと思います。

では他の筋肉や部位で固まった、あるいは縮んだと感じたことはありますか? もし「感じたことない」とすれば、それは気付いていないだけです。体の筋肉はどこも例外なく縮み固まりしているものです。

肩や腰は固まったと感じた場合、伸ばしたり動かして自分で解消しようとします。しかし気付いていない筋肉に関しては、伸ばすことがありません。縮んだまま生活し続けていることになります。それが1年、2年・・・10年と続いた場合、何らかの支障が出てもおかしくないと思いませんか?

体の異変に気付かず突然痛みが出ることがあります。代表的なものでは、四十肩、五十肩、ぎっくり腰、膝痛、股関節痛などがあります。「突然痛みが出た」「昨日まで何ともなかったのに・・・」と言われる人が多いのですが、それは大きな間違いです。

鈍感だからです


筋肉の状態を把握していれば、気付くことは多々あります。放置したままにするから、ある日突然痛みが来たと感じるだけで、いわば鈍感なだけです。徐々に進行していることを知っておいてほしいです。

日々のストレッチをお勧めます


ストレッチが良いと言われるけど、「一日何回すればいいですか?」とよく聞かれますし、テレビでも必ず何回と言っています。そもそもその考え方が間違っています。何回と決めるのではなく、ストレッチをした時に、足りたか足りていないかを感じ取ってほしいのです。

筋肉と会話する


いつも私が言っている言葉ですが、筋肉と会話してください。ストレッチしているとちゃんと筋肉が応えてくれます。状態を把握していると、固まる前に気付くようになります。これが病気の予防であり、免疫力の向上になります。

筋肉が固まって良いことなんて何一つありません。血流は悪くなるし、免疫力は落ちるし、代謝も落ち、太りやすくもなります。それらすべてストレッチで解消できます。

大きな筋肉、よく使う筋肉だけでもストレッチできれば、必ず体は変わります。筋肉は何もしなければ縮む性質があるので、今日からぜひ習慣化してください。

サポートしたいと思われるくらいまで頑張って書きますので、今はシェアかコメントをいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。