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「じいじ」「ばあば」と呼ばれるから、老いを感じる。

私は61歳ですから、孫がいてもおかしくない年齢です。その場合「おじいちゃん」「じいじ」「じいさん」などと周りから呼ばれていることでしょう。

ところが私は独身ですから、一度も呼ばれたことはありません。だから「おじいさん」という自覚はまったくありません。私の場合、「おじいさん」と呼ばれるに値する人間ではないという意識が、自分の中になんとなくあります。

これって、若さ、老いの感覚に大きな影響を与えると思いませんか?

「じいじ」と呼ばれるから、「じいじ」になっていく。


毎日「じいじ」って呼ばれていると、自分がそういう立場である認識が強くなります。自分のことを孫が毎日「じいじ」と呼び、その孫が成長してどんどん大きくなって、成人でもしようものなら、自分がものすごく年老いたと認識せざるを得ないと思います。

卓球の試合では、30代の選手とよく対戦します。年齢的には息子なんだなと考えることもあります。小学生の選手と当たると、孫かなと考えます。考えますけど、実感はまったくありません。「もし~ならば」という仮説で考えるにすぎません。

呼ばれ続けると自覚が生まれる。


家族からいるから、その一員としての自覚が生まれ、その立場にちゃんとなってくことでしょう。ですから、独身者の方が家庭の匂いがしませんので、若さを保っている人が多い気がするのは、私だけでしょうか?

私は整体師になってから「先生」と呼ばれることが増えました。自分ではそんな自覚まったくなかったのに、何度も呼ばれるうちに自覚が生まれるようになりました。するとつい、上から目線で喋ってしまったりします。これもまた、自覚の一種です。

「じいじ」「ばあば」と呼ばれるたびに、どんどん年老いていく気がします。


結婚して子供が生まれると、パパ・ママになります。恋人時代は名前や愛称で呼び合っていたのに、子供ができると、子供目線の呼び方に変わります。私は昔からずっとおかしいと思っています。

夫が妻にママと呼んだ時、「あなたは私のママじゃない!」ってセリフをドラマで見たことがあります。その通りですよね。

パパ・ママと呼んでいるうちに、その自覚が生まれ、ちゃんと父と母になっていくようにも感じます。たくさん呼ばれれば呼ばれるほど、その自覚も大きくなるような気がします。

じいじ、ばあば、と呼ばれるたびに、どんどん年老いていくと考えるのも、妥当な気がしませんか? あなたにはそんな自覚ありますか? もしそれが嫌なら、違う呼び方に変えてもらいましょう。


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