健康寿命を延ばす鍵になるのが「5つのM」だという記事を見つけた。日刊ゲンダイDIGITAL、9/14(水) 配信の記事だ。

「最高の老後 『死ぬまで元気』を実現する5つのM」(講談社)の著者で、ニューヨークのマウントサイナイ医科大学で老年医学の専門医として日々治療を行う山田悠史医師によれば、5つのMとは、次になる。

●Mobility(体)→フレイルやサルコペニアを防ぎ、最期まで動ける体をつくる
●Mind(心)→認知症やうつ病にならない・進ませないよう、心の健康を保つ
●Medications(薬)→飲むべき薬、やめられる薬を正しく判断し、薬と上手に付き合っていく
●Multicomplexity(予防)→未然に防げる病気は、徹底して予防する
●Matters Most to Me(生きがい)→人生にとって何が最も大切かを考える

当たり前のことが書いてある。ところが、この当たり前ができない。困ったものだ。そう思わない?

私は一人一人がもっと健康について考え学ぶことが大切だと思う。医師から言われたことを鵜呑みにするのではなく、疑問があったら質問する。そんな患者になりたい。私自身もまだまだ未熟で医療に関しては分からないことばかりだ。だからこうやって書きながら私自身が学んでいるのだ。

私の整体院に来られる高齢者の人と話すと、申し訳ないけど「何も知らないな」と思うことばかりだ。中には会話のキャッチボールができない人もある。一方的にしゃべったり、こちらの話す単語を拾って話し出したりする。私が何を言おうとしているのかその真意を考えようともせず、ただ出てきた単語に反応する。そんな高齢者はとても多い。

だから会話にならない。キャッチボールができない。しかし本人は全然そんな感じではない。いっぱい喋って気が済んだ、とう感じだ。時に、喋っているのを無理やり止めるように話しかけることもある。そうでもしないと、今伝えたいことが言えないからだ。

今回の記事で山田医師が最後に言ってる。

「中でも特に考えてほしいと思うのは、生きがいの『M』。どういうふうに生きたいか、どんな生き方は避けたいか」

これはとても難しい。高齢者のこれを求めてもちゃんと答えられる人なんているのだろうか?私は数人の高齢者に尋ねたことがある。

「これからの夢は何ですか?」
「人生でやり残したことはありますか?」

どちらもないと答える人がほとんど。夢を尋ねたらバカにされたこともある。「何言ってるのよ、こんなおばあちゃん捕まえて、夢なんてあるわけないでしょ!」と言われた。

「主人の遺品整理をしたい」という人もある。しかしそのご主人さんは、約30年前にお亡くなりになっている。30年間も手付かずに置いてある遺品を、80歳過ぎてから整理なんてできるわけがない。できる人なら、とっくにできてるよ。

山田先生が言われていることは正しい。ただ、その5つのMをどうすれば実行できるか、それが問題だ。具体的に実行しようとしても、だいたい相手に理解力がないので拒否される。会話で壁を作られてしまうともう乗り越えることは不可能だ。

だから、だから私は50代から自分が高齢者になることを踏まえて、どんな人生を送りたいのか、真剣に考える必要があると言っているのだ。70や80歳になってからでは、ほとんど手遅れだと考えても良い。と言いきってしまうと語弊があるので、70や80歳からでは難しいと言っておこう。

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