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誰しも認知症にはなりたくないものです。ところが最近は、「認知症は遺伝する」という話を聞くようになりました。本当なのでしょうか? 菅原脳神経外科クリニックの菅原道仁医師がお応えになってられます。

遺伝しない場合が圧倒的に多いので、そこまで心配することはありません。遺伝を気にするあまりストレスをためて笑顔がなくなっては、元も子もなくなってしまいますから。

テレ東プラス

怖がるより楽しむことが大切


高齢者と話をしていて気になることがあります。「認知症になったらどうしよう」と、怖がってられます。怖がるだけで何も手を打つことがありません。自分で調べることもなく、たまたま見たテレビの話を鵜呑みにして、ただ怖がっています。

これは新型コロナが蔓延した時も同じでした。「正しく怖がりましょう」と政府も言っていたのに、何もかも怖がって閉じ籠る人が増えましたよね。いまだに外へ出ずに籠っている人がたくさんいます。

冒頭の記事に予防法が書いてありましたので紹介しておきましょう。

予防法は「カキクケコ」の5つ。


「カ」は「噛む」の頭文字です。

噛む力が衰えると、記憶をつかさどる脳の海馬が萎縮するというデータがあります。 歯がなくなるなんて遠い未来の話と慢心せず、今のうちに歯の状態を把握し、問題があるならすぐに治療することをお勧めします。50代になると歯周病も増えますから、メンテナンスは怠らず、もし抜けてしまった場合はインプラントや入れ歯で対応を。

「キ」は「聞く」。

難聴が認知症を進めるというデータがあります。目なら眼鏡をかけるなどして補正する方がほとんどですが、耳だと遠くなっても、まあいいかと、補聴器を使わずに済ますケースも多い。その結果、"ぼけ"につながる可能性があります。スマートフォンで音楽を大音量で聞く若い方も他人ごとだと思わず、適正な音量で楽しむことをお勧めします。

「ク」は「口元」。

要するに、ニコニコと、よく笑うことを心がけてほしいですね。人はストレスを感じると、コルチゾールというホルモンを分泌します。コルチゾールは代謝活動などを活発化させて体をストレスから守ろうとする一方、海馬の萎縮を進めてしまうデータがあります。ですから、ちょっと物忘れをしてクヨクヨ悩むより、まあいいかと笑い飛ばしてしまうほうがいい。もちろんストレスの根本原因を解消できれば一番ですが、ただ笑うだけでも効果が期待できます。

「ケ」は「血管」です。

動脈硬化は脳梗塞(こうそく)の原因になります。血管をいたわるために食生活を見直し、運動を心がけ、お酒やたばこの量も見直してみることが大事ですね。

「コ」は交流のコです。

なるべくたくさんの人と話し、家族や友人と出かけるなどして脳に刺激を与えましょう。直接の交流が減ったコロナ禍で、実際に認知力が落ちたという方も少なくありません。

予防法といっても、日常的によく遊ぶ人であれば、何も気にすることなくすべてやっていることでしょう。家に籠っている人はとにかく要注意です。もうすぐマスク解除の日がやってきます。どうしますか? 高齢者に尋ねると「まだ怖い」という人がほとんどです。困ったものです。

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