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保険料はどう決まる?〜生命保険に支払う保険料の仕組みとは〜

多くの方が生命保険に加入し、保険料を支払って
いるかと思いますが、

この支払ってる保険料がどのように決まって
いるか考えたことはありますか?

本日は生命保険の保険料の仕組みについて
お伝えしたいと思います。


生命保険の保険料は大きく分けて2つに
分解できます。


①純保険料

純保険料は保険会社が将来の支払いに備えて
準備するための財源に充てる部分です。

過去記事では生命保険の起源についてお伝え
しましたが、その中で「相互扶助」について
触れました。

加入者1人1人からいただく保険料の純保険料
部分が積み立てられ、加入者のうち1人の万が一
を全員で支えているわけです。

なお、この純保険料は、

・死亡保険料(死亡保険金の財源)
・生存保険料(解約返戻金や満期保険金の財源)

にも分けることができます。

なお、この純保険料における死亡保険料と
生存保険料を決めるにあたっては2つの率が
関係しています。

・予定死亡率
・予定利益率

の2つです。

過去記事でもご紹介した「生命表」を使い、
年齢や性別による平均余命を参考にして、
どれくらいの死亡率となるかなどを加味し、
そのリスクを保険料に反映させます。

そのため、20代と60代では予定死亡率が
異なるため、60代の方が保険料は高くなります。

また、予定利益率は生命保険会社が商品の設計上、
あらかじめ見込んでいる運用利回りのことです。

運用利回りが高ければ、その分を補うことが
できるため保険料は安くなります。

この2つの率によって純保険料部分が決まって
います。


②付加保険料

もう1つの部分である付加保険料は、いわゆる
保険会社の経費を補填する部分です。

保険会社も営利会社ですので、利益がなければ
事業継続ができません。

保険会社社員の人件費や、広告や宣伝活動による
経費などに充てる財源となるのが付加保険料です。

よく同じような保険商品でも、各社比較をすると
保険料が全く異なるのはこの付加保険料部分が
大きく異なるからです。

なお、この付加保険料を決めるための率を、
予定事業比率と言います。

この比率が高ければ高いほど、保険事業の継続
に充てる経費が多く取られているということで、
保険料が高くなります。


これら2つの純保険料と付加保険料によって、
皆さんの支払っている保険料が決まっています。

どれも皆さんの保険契約を維持して、保険会社が
存続するために必要な保険料をいただいています。


保険料だけでなく、その他にも皆さんが支払って
いるモノやサービスの料金を分解すれば、
いずれもこのように何に充てられているかを
考えることができます。

また、その支払うお金の価値を再認識できる
と思います。

ぜひ意識的に考えてみてはどうでしょうか。

それでは。

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