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【老化は治せる?!】健康雑学【LIFE SPAN】


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老化の原因 〜老化は病?〜

こんにちは(^^♪整体×ヨガのプライベート隠れ家サロン【Refresh Labo R.I.T.】整体師の伊藤です(^^)/


どんな生き物でも年齢を重ねるごとに動きが鈍くなったり、

身体の機能が衰え病気にもかかりやすくなる…

いわゆる「老化」。。



これは避けようがない、当たり前のことのように考えられてきましたが、

実は「老化」は「病」であり、「治せる!」というのです!


今回の話は『LIFE SPAN』で勉強させてもらった内容になります!

なかなか興味深い内容ですので是非オススメです!


老化の原因とは?


『老化は治せる』のであれば、老化には原因がある

ということになります。

では、それは何なのか?

著者はこれを研究するにあたって、

細胞・遺伝子のレベルで原始まで遡り生命の起源から研究します。

___酸素はない。生命も存在しない。
この惑星の正体は、約40億年前の地球だ。__
___乾いた火山岩の上に載っているだけなら、分子は分子のままである。しかし、温かい水に溶けたあと、
水たまりの縁でぬれたり乾いたりを繰り返すうち、特殊な化学反応が起きた。
____これが世界初のRNA(リボ核酸)分子だ。
____ついにはRNAが自らの複製をつくり始めた。
生命が誕生した瞬間である。___

生命が生まれたのは奇跡的な状況の積み重ねによるものであり、

また、生まれた生命は驚異的な繁殖の意思を持っています。

それだけを目的としたものともいえます。

____大量の細胞の塊は最低限の栄養と水分を求めて争い、どうにか命をつなごうとする。
それでも死滅への道をたどりつつあった。
増えたいという根源的な欲求に応えるべく、個々の生命は奮闘する。

環境の変化が激しかった原初の地球では、

生命が生き残るにはあまりに過酷だったといいます。。


しかし、その中でも生き残ることができた特殊な遺伝子を持った生命が、

神話で言うアダムとイブさながらに現在生きている全ての生き物の祖先だとも言えるそうです。


この特殊な遺伝子をもつ生命を、著者は

「マグナ・スペルステス(偉大なる生き残り)」と呼びます。

マグナ・スペルステスは、見た目こそ当時の生物と大差ないものの、ほかより明らかに有利な特徴を1つもっていた。
生き残るための遺伝子メカニズムを発達させていたのである。

この遺伝子メカニズムは「サバイバル回路」と呼ばれ、

傷ついたDNAを修復し、修復し終えるまでは生殖をストップする

という役割を担っています。

DNAが傷ついた状態で生殖すれば、細胞の分裂は失敗し遺伝情報を失い、

細胞の機能に支障をきたすことになります。

多くの生命が宇宙線によるDNA損傷を抱えたまま生殖してまい、死滅したのに対して

「マグナ・スペルステス」だけが、

生殖をストップしてDNAの修復に専念したことで生き残ったそう・・・!

様々なストレスが寄ってたかってゲノムをいためつけているときには損傷の修復に専念し、もっと好ましい時期が訪れたときにだけ生殖を許す。
そうやて、もっとも必要とされる場所にのみエネルギーを振り向けるわけだ。


そして、この「マグナ・スペルステス」の持つ

「サバイバル回路」遺伝子の末裔は未だ現代の生き物の中に残っており、

「長寿遺伝子」と呼ばれているそうです。


この「長寿遺伝子」の働きこそが、

「老化の原因」であり、「老化を治す」鍵になっている…!

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そもそも「老化」とは何か?

そもそも「老化」とは何か?

「年齢とともに老化するのは当たり前」として
多くの人は考えることも少ないと思います。

著者によれば、
『老化とは情報の喪失』だそうです。

この「情報」とは

◾️遺伝情報 DNA
→デジタル情報
◾️DNA以外の遺伝情報(エピゲノム)
→アナログ情報

のことです。

過去に老化研究してきた人たちも
DNAの情報喪失に関して目を向けてきたそうですが、
実はアナログ情報である「エピゲノム」こそが鍵となっており

著者は
老化の情報喪失とは、アナログ情報の喪失だ
と結論づけています。

DNAがコンピュータなら、エピゲノムはソフトウェア
DNAがピアノの鍵盤なら、エピゲノムは伴奏者。

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エピゲノムとは? DNAの伴奏者


DNAデジタル情報であり、
とても丈夫なつくりで保存がされています。
そのため、太古の生物からもDNAを調べることが可能となっていますが、

アナログ情報であるエピゲノム
環境によって柔軟に変化することも可能
という利点もあるものの、
壊れやすい、という欠点もあります。

エピゲノムの役割は
同じDNAを持つ細胞に指示をおくり、様々な細胞へと変化させることにあります。

これを著者は「細胞にアイデンティティを持たせる」と表現されていますが

エピゲノムがあることで、
皮膚には皮膚の細胞が、
内臓には内臓の細胞が、
正しく作られ、機能しているそうです。

このエピゲノムが損傷してしまうと、
細胞のアイデンティティは失われてしまうことになります。。

著者はエピゲノムや老化のメカニズムを
「CD」に例えてわかりやすく説明してくれます。

私たちは古いDVDプレーヤーのようなものだと私は考えている。
____遺伝子変異のせいで老化が起きるのだとしたら、それに対処するのは一筋縄ではいかない。
バックアップしていない情報が失われるのと同じで、もう元に戻すことはできないからである。___
____しかし、DVDの表面にひっかき傷がついただけなら、普通は情報を回復できる。それと同様のプロセスを用いれば、若返りも可能だというのが私の考えだ。

CDの中に入ってるデジタル情報自体は壊れにくいですが、
CDには傷がつきやすいものです。。

また、傷ついたCDはうまく読み取れなくなってしまう。。

人間の体も同じようなこと

エピゲノムが傷つくことで、DNAを読み取りにくくなり
不完全な細胞を複製してしまうことが
身体の機能を衰えさせる。

これが老化のメカニズムだそうです…!

逆にいえば、
CDを研磨して読み取れるようにしてやれば、
またデジタル情報をきちんと読み取り再生可能になる
ように

エピゲノムを修復してやれば
細胞は正常に機能していくため、「老化」は起こらない?!

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鍵となる「長寿遺伝子」


エピゲノムの修復=老化の抑制

となるならば、どうやってエピゲノムを修復すれば??


この時に鍵を担うのが、前述した「長寿遺伝子」

「サバイバル回路」をもつ遺伝子の末裔です!


長寿遺伝子は、

傷ついたDNAの修復に駆けつけてくれるのですが、

修復の作業中は元いた場所の細胞の分裂をストップさせます。

また、このとき「エピゲノム」も不安定になり、細胞のアイデンティティ自体が停止された状態となります。

DNAがピアノなら、エピゲノムは伴奏者

いわば、弾き方をわすれたピアニスト的な状態となります。


DNAの修復が終われば、長寿遺伝子は元いた場所にもどり、

そうすることでまた細胞の分裂は始まっていきますが、

DNAの損傷が多く、長寿遺伝子が駆り出される回数が多いと

長寿遺伝子は「迷子」状態となり元いた場所に帰らず、

DNAの伴奏者であるエピゲノムも混乱状態に陥ります。


=細胞のアイデンティティが失われる
ことになってしまい、細胞の機能も

ミスタッチをしまくるピアノ演奏

状態となってしまいます。。

この状態が、いわゆる「老化」現象だそうです。


つまり、鍵は「長寿遺伝子」であり、

長寿遺伝子が「迷子」にならぬように、活性化しておくことが

老化のスピードを弱める秘訣!と言えます!

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どうすれば??


では、具体的にどうすれば??と思いますよね。

しっかり書いてありました!

長寿遺伝子が修復に駆り出されて出動するのは、

”生体にストレスがかかったとき”だそうです。


もちろん、強すぎるストレスは身体に毒ですが

「細胞を損傷させない程度のストレス」は生体にとって非常にプラスに働くのだとか。


これを「ホルミンス」といいますが、長寿遺伝子も「ホルミンス」によって活性化されることがわかっています。

具体的には、

■適度な断食
食事の量や頻度を減らす
■低たんぱくな食事
肉や乳製品を減らし、野菜をたべる
■適度な運動
高強度インターバルトレーニング(HIIT)
■暑さや寒さに身を置く
サウナやクライオセラピーなど、気温によって身体にストレスを与える

などがオススメの方法だそうです。


「細胞を損傷させない程度のストレス」によって、長寿遺伝子を出動させては元いた場所に帰らせる
(駆け付けたけれど、損傷がないので帰る)

ことで細胞を活性化し、”鍛える”ような作用がもたらされるようです!


これはやらない手はないですね・・・!

「ホルミンス」で長寿遺伝子を活性化して、「老化」を遅れさせましょう!

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まとめ

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本記事では、老化のメカニズムや長寿遺伝子活性化の一部の方法について書いてきました。

ここまでは「老化のスピードを遅らせる」ことにとどまりますが

著書には「老化を治す」方法についても沢山書かれています!

SFみたいな話ですが「無くはない」未来なのかもしれません・・・

ワクワクしますね!


老化を治す方法は、具体的には

「ホルミンス」よりももっと手軽に
「長寿遺伝子を活性化させるサプリメント」

なんと、こちらは現在でも一部購入可能だそうです!
(少しお高いようですが)

また、老化した細胞を若返らせる「細胞のリプログラミング」なども研究が進んでいるそうで、

マウスを対象にした実験では、

視神経細胞の若返りなど、一部成功事例も出ているそうです!

未来がどうなるか、楽しみですね!(^^)


今回紹介してきた内容は、こちらの本を参考に勉強させてもらったものになります↓↓↓

難しい内容の部分も多く、一部誤った解釈の部分もあるかもしれませんが、

参考にしていただけると嬉しく思います!

興味の沸いた方は是非一読をおすすめいたします!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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