EMSが紛失したため、アメリカ郵便局・局員相手に試行錯誤した話
こんにちは、らいさわ(@ryesour)です。
先日、20年来の友人が、日本からEMSで荷物を送ってくれました。
このEMSが、なんと、紛失してしまいました。
▼ EMSってなに? と思われている方はこちらの記事をどうぞ
USPS(アメリカの郵便局)のウェブサイトで荷物の追跡(トラッキング)をかけると、このような追跡結果。
届けられてないがな!
JRって誰じゃ〜!!
わざわざ、日本の友人が、わたしとむすめちゃんのことを思って選んでくれ、お買い物してくれ、送ってくれたんですよ。
お金もだけど、真心が入っている荷物、どこじゃー!
わたしの羊羹とバタークリームサンド盗んだのは誰じゃー!
怒り狂ったわたしが、アメリカ郵便局・局員相手に試行錯誤した話を残しておきます。
1. 配達担当のアメリカの郵便局窓口に行った
紛失が判明した翌朝。
最寄りの郵便局=配達担当局の窓口に行きました。
不在であったため、受け取っていないことを証明しようとGoogleマップを見せようとしたのですが、一瞥もしてくれませんでした。
窓口「1ヶ月前? ここで保管してる可能性はないから、郵便局のウェブサイトでクレーム(苦情)して」。
窓口でのこの対応。
なんとなく予想してました。
でも、わたしの大好きなお菓子を奪った「JR」へのおさまらない怒りと、荷物を送ってくれた友人に対する申し訳ない気持ちから、居ても立ってもおられず、つい窓口に出向いてしまったんです・・。
2. USPSのWebサイトでクレーム苦情申し立てをした
窓口で言われた通りにUSPSのWebサイトでクレームをしました。
アメリカ郵便局では、自動化が適度に
進んでいるおかげで、自動の返信はすぐきたんです。
しかし、「担当の局がこのケースが解決するまでお世話します」とまで書いてあるのに、一切返事がこない。
数回Emailをしてみたけど無視。
担当局に電話をかけたけど繋がらない。
また窓口に行くのは面倒な上、反応も前回と同じと予想できる。
というわけで・・・
3. 郵便局のカスタマーサービスに電話をかけた
USPSのカスタマーサービスに電話をかけました。
3部署をたらい回しにされ、解決してもらえませんでした。
「トラッキングにこうして記録されている限り自分達にはこれ以上はなにもできない。他の部署を紹介するわ。」
「いや、その部署から回されて、今あなたと電話してるのよ」
「・・・・」
最後に喋った人がとても優しい方で、色々教えてくれ、
差出人が日本の郵便局を通じてクレームを出さない限りは、
アメリカの郵便局の調査部はなにもしてくれない、
ということが再確認できました。
(実は分かってはいたんですけど、記述の通り、友人への申し訳なさと怒りから、なにもせずにはいられなかったんですね〜)。
この時点で、アメリカ郵便局員が皆届けたと言い張っているのに、
これをどう覆すか。
4. 別のEMSが送られてきた時に、配達人を追いかけた
そうこうしているうちに、同じ友人が紛失したEMSの代わりとなる別のEMSを送ってくれましてね。
このEMSこそはちゃんと受け取るぞ、あわよくば、その荷物が届いた時に、配達人に話を聞くぞ、と息巻いていました。
在宅中にビルの玄関ブザーがなりました。
配達人がうちのアパートまでEMSを届け、私のサインをもらわねばならないはずなのに、
我が家をノックすることもなく、ビルのエントランスの廊下にEMSの荷物を置いていったんですよ!
わたし、道路に駆け出して、配達人を捕まえ、事情を説明しました。
◇◆◇◆◇◆◇
らいさわ(以下ら)「誰が配達したか知らない?あなたじゃなかった?」
配達人(以下は)「毎日何件配達してると思ってるの。1ヶ月前でしょ?覚えてないよ」
再びわたしがこの紛失事件を彼に愚痴った後、締めるつもりで言いました。
ら「全く!サインしたJRって誰!!」
は「・・JR? あ、それ俺だわ」
ら「・・・・(やっぱりお前かい!!)」
紛失した荷物も、この時と同様、ビルのエントランスに置いていったと言質を取りました。
今考えたらボイスレコーダーをONにしておけばよかったです。
ら「なんでエントランスに置くの? EMSはサインもらうのが約束でしょ? そのためにわたしの友達はわざわざ高いお金払ってんだけど?」
JR「パンデミックだからそれはしないの。わかるだろ?」
ら「前に別の人が届けてくれた時はもパンデミック中だったけど、ちゃんと家に来てくれて、専用のタブレットにちゃんとサインさせられたよ?」
JR「知らないよ、俺は上司に言われた通りにやってるだけだよ」
正直な人ではありました。
JRにこれ以上言っても埒があかない、起こってしまったことはしょうがないのは、察しがつきました。
ら「『自分がビルのエントランスに置きました。家には届けてません』って一筆書いてくれない?」
JR「それは、、上司に聞かないと」
「防犯カメラチェックしたらいいよ」
「1ヶ月も前でしょ? なににせよ、遅すぎるよ」
ら「じゃあ、これからわたしの友人が日本の郵便局から調査請求書提出するから、もし、あなたのところに上層部から調査が入ったら、そのことはちゃんと証言してくれる?」
JR「いいよ」
・・軽っ。悪気なし。
ちなみに「それは残念だったね、かわいそうだね」という意味の「sorry」は彼の口から何度か出ましたが、
「僕のせいです、すみませんでした」の意味の「sorry」が出てくることは、もちろんありませんでした。
▼ わかってますけどね
そもそも君がエントランスに置かずに、不在届を残しておけば、あの翌日にわたしが郵便局窓口に荷物引き取りに行けたのに。事件にならなかったのに・・。
これがアメリカ、ニューヨークですよ・・・。
▼ 誤解しないでください、NYCには楽しめることもたくさんあります!
◇◆◇◆◇◆◇
配達人JRと直に話をした感触や、
我が家が入居しているビルのエントランスでは、
置きっぱなしの荷物盗難事故(しかも犯人たちは選り好みをする!)
がたびたび発生することから、
彼が荷物をエントランスに放置し、
わたしたちが帰宅するまでの午後の数時間の間に盗難にあったと推測しています・・。
日本から送られた国際郵便の場合は、
わたしのように受取人がアメリカの郵便局と直接のやりとりをするのではなく、
差出人が日本の郵便局を通してクレームしなければ、なにもしてくれないみたいです。
▼ この事件を少し違う観点でブログに書いています。
万が一身近で同じようにアメリカへ送った荷物の紛失事件が起こったら、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
▼ アメリカで・海外でのトラブルはこちらのブログ記事にもあります