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PM佐々木を採用した理由

誰もが、自分の仕事に対して漠然とでも、やり甲斐を見つけてますよね。

「ありがとう」の言葉に報われる、という人も多いと思います(日本人の特徴?)。

で、我々のような仕事に置き換えると、一般的にデザイナーは自分が生み出したビジュアルデザインが世に出るし、これは達成感があります。なによりデザインするのは楽しい。僕も経験者です。

エンジニアも、コードを書くのは楽しい。それがぐいんぐいん動いたり、美しいコードが書けた時は竜の巣を抜けてラピュタを発見したようなカタルシス。僕も経験者です。

で、縁の下の力持ち、プロジェクトマネージャーはどうでしょうか。エクセルでポチポチ素材管理表を作ったり、色んな資料を作ったり、あっちのリクエストを聞きながらこっちの問題を解決し、不満の波を受け止め、震える手でバイク便の伝票を書いたり、たいてい1日30回くらい謝罪します。

楽しいのかな、、、

いや、楽しくないです。

なので、Web業界ではスターPMやスターディレクターがあんまりいないのです。だいたい心が折れて職業を変えていきます。

僕はプロデューサーとしてPMの業務もさんざんやってきましたが、なぜ僕は心が折れて闇堕ちしなかったのか。

新宿大ガードの下で人目も憚らず、天に向かって自慰をしているロックなお爺さんと、僕を分けたものはなにか?

「自分勝手な美意識」だと思ってます。


僕はフリーター時代コンビニでバイトをして、そのルーティン作業にむちゃくちゃな量の「美」を見出していました。陳列や清掃、イカした接客において自分だけの美意識と基準を持ち、ホームレスのおじさんによる万引きを取り締まることにさえ美を見出し、日々取り組むことができました。

例えばサイボーグのようにジュースの品出しをしながらも、ガラスの向こうのオネーさんを目が合うまで見つめるとか、客のふりして雑誌コーナーで立ち読みをするとか、当時の僕はおでんのケースに絶対隙間を作らない九龍城のように繊細で緻密なおでんの建築家であり、ポテチが1袋売れて陳列が若干乱れただけで激しく憤り、猛烈な勢いで補充する高潔な指揮者でもあったのです。要するにこういうことです。

もはや当時の僕は、コンビニでバイトをしている兄ちゃんとは言えませんでした。

圧倒的な美意識でルーティンな店内を支配する金髪タンクトップの王だったのです(苦情はたくさんいただきました)。

そんな、仕事を仕事と思わない謎のエネルギーがあったから、僕はPM業も広くやれたんだと思います。

で、本題に戻りますが佐々木は面接の時に、顔は疲れ切っていましたが言い切りました。

「クリエイターの手伝いをしたい、、、です」

採用です。これは採用。希少。
2022年の1月で彼女がライデンに入って1年が経ちました。

毎日自分のペースで頑張っているようです。

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written by RYDEN
戦略とクリエイティブの両面から、
強靭なブランドづくりを支援する
株式会社ライデン
https://www.ryden.co.jp/
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