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Filton (フィルトン)のデザイナー インタビュー / 田邉さん、せっかくなので僕が上野を案内しましょうか?(中編)

こんにちは、荒岡です。 前回に引き続き”Filton”(フィルトン)の眼鏡デザイナー 田邉さんに僕の地元である上野のおすすめの場所を案内いたしました。 

上野の素晴らしいお店をご紹介しながら、田邉さんのクリエーションについての考えもお伺いさせて頂いています。  ぜひ、ご覧ください。


<本文>

荒岡 「田邉さん、これから上野でおすすめの洋服屋さんにお連れしますね!! この中央通りを歩いて行きましょう!!」

田邉さん 「はい!」

荒岡 「あっ、田邉さん、あんみつは好きですか?」

田邉さん 「えっ、あんみつですか? 好きです。」

荒岡「いや、じつはこの通りに、地元では知らない人はいない甘味処がありまして、あんみつを食べてから行かないですか?」

田邉さん 「荒岡さん、また休憩ですか? さっき、喫茶店に行ったばかりじゃないですか、、まあ、、せっかくなんで、いきましょうか!」

荒岡 「行きましょう!! すぐそこですから!!!」

田邉さん 「あれ、そこじゃなですか?」

上野で有名な甘味処の”みはし”さん


荒岡 「はい、到着しました! 我らの 甘味処 ”みはし” さんです! 早速、中に入りましょう~」


~二人で入店 みはしさんの2階へ~

田邉さん 「店内も下町って感じで、すごい雰囲気いいですね!!」

荒岡 「そうなんですよ! ここのあんみつとうさぎ屋さんのどら焼きは、たまに食べたくなるんですよね。 あ! 早速、きましたよ!」

田邉さんは、クリームあんみつ
僕は、あんみつをいただきました。

田邉さん 「うわ~、めっちゃ美味しそうです!! いただきます!!」

田邉さん 「美味しいです!!」

荒岡 「ですよね? ここで気分上げて、お洋服屋さんに行きましょう!! 最高ですよ!!!」

荒岡 「ところで、田邉さんって、ファッションが好きだとおしゃってましたが、どなたか好きなデザイナーとか、憧れているクリエーターみたいな方っているのですか?」

田邉さん 「洋服屋で働いていたこともあって、すごいファッションは好きなんですが、じつは、憧れているデザイナーとかいないですよ。」

荒岡 「意外ですね。」

田邉さん 「ただ、クリエーターということでしたら、ゲームクリエーターの上田文人さんですね。」

荒岡 「なるほど。 日本を代表するゲームクリエーターですよね。 眼鏡のデザイナーに好きなクリエーターは?と聞くと、ファッションデザイナーとかプロダクトデザイナーとかの名前が上がることが多いのですが、それは新しいですね!」

田邉さん 「上田さんの作品で「ICO」という作品があるですが、自分の想像をはるかに超えたクリエーションで、すごい衝撃を受けたのを覚えています。」

荒岡 「僕は、ゲームに詳しくないのですが、確か、「ICO」以外でも「ワンダと巨像」「人喰いの大鷲トリコ」など有名な作品を作られていますよね。 あと、音楽家の米津玄師さんが、上田文人さんの作品に影響を受けたという記事を以前に読んだことがあります。」

田邉さん 「クリエーターの方で上田文人さんから影響を受けた方は結構いらっしゃると思います。 僕はRPG(ゲーム)という物語のクリエーションの中で、自分自身も一緒に物語に参加して、色々な思いをもちながら、物語を楽しんだり、作ることができるのが好きで。」

荒岡 「なるほど。」

田邉さん 「だから、自分がデザインしている”Filton”(フィルトン)は選んで掛けたくれた方、大事に取り扱いをしている店舗の方と一緒にFiltonの世界観やこれからの物語を楽しみながら作って行きたいんですよね。」

荒岡 「ブランドの世界観をゲームに例えるのは非常に面白いですね!!」

田邉さん 「ありがとうございます。」

荒岡 「上田さんの作品以外ですと、他にはご自身のクリエーションに参考にしているものはあったりしますか?」

田邉さん 「んー、今だと、たとえば、、この石膏像図鑑とかですかね。 美術の背景を知ることができて、そこからインスピレーションを受けることが最近多いですね。 あと、僕のクリエーションに必須なのが、上田文人さんも使用されているコクヨの鉛筆シャープ0.7と IPAD ミニ&アップルペンシルで。 いつでもクリエーションできるように常に持っています。」

最近、田邉さんがクリエーションの
参考にしている図鑑
愛用のコクヨの鉛筆シャープ0.7
愛用のPAD ミニ&アップルペンシル

田邉さん 「あと、僕だけだと思いますが、クリエーターって気持ちのコントロールが重要だと思っていて、クリエイティブな気持ちを高めたい時は、ジョジョの奇妙な冒険の特に黄金の風を読み、テンションを上げる時はスラムダンクの山王戦を読み、真っ白な気持ちしたい時は、ドランゴンボールの悟空が小さいときの物語を読んだりして気持ちの抑揚を作ったりしてるんですよ。」

荒岡 「それ!! サブカル的な発想で新しい!! 面白いですね!!」

田邉さん 「少しマイノリティーかもしれませんね。(笑)」

荒岡 「そうだ、そろそろ、おすすめの洋服屋さんに行きましょうか?」

田邉さん 「はい!お願いします!」

~数分歩いて~

荒岡 「田邉さん、こちらです! アメリカントラッドのお店の”Freeport”さんです。」

僕たちが伺った時は入り口近くのボディに
インバーアランのニットが飾られてました。

田邉さん 「こだわりが詰まったアイテムが並んでる感じがいいですね。」

荒岡 「こちら、マネージャーの藤島さんです!」

写真の中央は、”Freeport”のマネージャー 藤島さん
左は”Filton(フィルトン)”の田邉さん

藤島さん 「荒岡さん、こんにちは。 今日はお二人でお買い物ですか?」

荒岡 「こちらの方は、眼鏡デザイナーの田邉さんという方で。 仕事で福井から東京にお越しになられたので、僕が上野の案内をしているんです。」

藤島さん  「そうだったんですね。 ぜひ、ゆっくりと見ていってください。」

田邉さん 「はい! 早速なんですが、このデニムいいですね。」

”Freeport”さんで評判の WORKERS(ワーカーズ)のデニム。

藤島さん 「これは、うちで評判の WORKERS(ワーカーズ)というブランドでして、岡山で作っています。」

田邉さん 「このシャツもWORKERSですか? これもデザイン、縫製ともにいいですね!」

藤島さん 「WORKERS は、ワーク、トラッド、ミリタリーを中心としたメンズウェアブランドでして。 デザイナー舘野さんの豊富な知識は、縫製仕様、素材、商標やブランドの歴史にまで及んでます。 その深い知識を活かして、パターンや縫製、糸、ミシンのアタッチメントなど細かい部分までこだわり、自分が理解を深めた日本の工場だけで生産されれる希少なブランドなんですよ。 デザイナー自ら綿畑を見にアメリカに行くなど、かなりごたわっています。」

田邉さん 「それは、こだわりがすごいですね!!」

藤島さん 「このジャケットもWORKERSです。」

作家ヘミングウェイが着ていたジャケットを
モチーフとして作られたジャケット。

藤島さん 「作家ヘミングウェイが着ていたジャケットをモチーフにして作られたデザインですね。」

田邉さん 「いや~、どれも欲しくなりますね この白いジャケットも格好いいですね。」

藤島さん 「これは、M.I.D.A(ミダ)というブランドで、テーラードを軸にアメリカンカジュアルに落とし込んでいて、シルエットが綺麗で都会的でありながらリラックスしたムードがあるんですよね。 よかったら羽織ってみまみますか?」

M.I.D.Aのワークジャケットを羽織る田邉さん。
嬉しそうな表情です。

田邉さん 「いやあ、これもすごい格好いいですね。 ここにいるとまずいな、、どんどん欲しくなりますね、、、」

藤島さん 「あと、このSOUTIENCOL(スティアンコル)というブランドのシャツもすごい綺麗です。 もともと、IVYファッションで有名なブランドでシャツのデザインを手がけて、現在もその時の拘りを持って “古典ではない、本物のクラシックを” という信念のもとに『進化するトラディショナル』 というテーマを掲げる本格派なんです。」

手前のブルーのシャツがSOUTIENCOL(スティアンコル)
ストライプのシャツがWORKERS(ワーカーズ)。
丁寧に仕上げられたボタンダウンシャツ

田邉さん 「藤島さん、こちらのセレクト、素晴らしすぎます!! 」

藤島さん 「ありがとうございます!」

田邉さん 「荒岡さん! ここにいると本当に全部欲しくなんるので、ちょっと頭冷やしに外に出たいです!!」

荒岡 「やっぱり、そうなりますよね!(笑) 藤島さん、二人でちょっと、頭冷やしに外に出てきます!!」

藤島さん  「分かりました! また、お待ちしてます!!」

田邉さん 「今の"Freeport"さん、良かったですね!! あのままいたら、いっぱい買うことになってました!!」

荒岡 「いや~、本当ですよね。 ただ、次のお店ももっと欲しくなってしまうかもです!!」

田邉さん 「上野って、楽しいですね!」

荒岡 「田邉さん、話している間に次のおすすめのお店に着きました! このビルの2階です!」

田邉さん 「このビルの2階にあるんですか?」

荒岡 「正直、あまりにも素敵すぎて、びっくりすると思いますよ!!」

荒岡 「田邉さん、こちらの”Sans limite”さんです!!」

”Sans limite”さんの洗練された店内

田邉さん 「おおお!! なんですか!! ものすごい格好いいじゃないですか!!」

荒岡 「個人的には、東東京で一番格好いいお店ではないかと思ってまして!! こちらマネジャーの津雲さんです!」

ショップマネージャーの津雲さん
いつも素敵です。

津雲さん 「こんにちは。 どうぞゆっくり見ていってください。」

田邉さん 「荒岡さん、上野にこんなに素敵なお店があるんですね。 いや~、目にしたもの全てに買いたい衝動を抑えられなくなりそうです!!」

荒岡 「おっしゃる通りです!!(笑)」

津雲さん 「うちで展開しているシャツは、6型のシャツが基本になっています。レギュラーカラー、ボタンダウン、大開襟、ワイドスプレッド、小開襟、スタンドカラー。 身幅、背肩幅、裄丈は共通の仕様になっていて、大開襟は横一線のストレートヘム、スタンドカラーは丈長めになってます。」

田邉さん 「本当にどのシャツも綺麗なラインですね!!」

津雲さん 「ありがとうございます。 シャツはこの型を基本に素材や柄を変えて作っているので、自分に合ったサイズさえ分かれば、違う柄や素材になっても買いやすいと思います。」

田邉さん 「全てのアイテムを集めたくなってしまいますね。 津雲さんが着ていらしゃるシャツも綺麗ですね!」

津雲さん 「あと色違いのものはこちらにもあります。」

パターン、カラーなど全てに行きとどいた綺麗なシャツ。

田邉さん 「また、すごい洒落てる色合いですね。 かなり好きです!!」

田邉さん 「すいません、このシャツとコートも見せて頂けないでしょうか?」

津雲さん 「もちろんです。」

津雲さん 「このシャツも基本の型は同じで、素材を変えて作ったものです。」

ポケットフラップ付きの秋冬のシャツ
個人的にも大好きなデザインです。

田邉さん 「フラップポケットのデザインもかなりいいですね!!」

津雲さん 「あと、こちらはコートです。」

洗練された美しいシルエットのコート
ファッション好きには必須アイテムです。

田邉さん 「いや、、シルエットが本当に美しすぎます!! これを着たら、すごいテンションが上がりますね!!」

津雲さん 「ありがとうございます。」

田邉さん 「荒岡さん、こちらにいたら、僕の物欲に歯止めが効かなそうなので、お店の外に一度出させてください!!!」

荒岡 「ええ!! またですか!! 津雲さん、すいません、またお邪魔させていただきます!」

津雲さん 「ぜひ、またお待ちしています。」

"Sans limite"さんを大絶賛の田邉さん
津雲さんと一緒に写真を撮らせて頂きました。
洋服を着たボディが椅子に座ってる。


田邉さん 「いや~~、”Sans limite”さんは、本当に格好良すぎました!! ファッションが好きな方は、絶対に着たくなりますよね!!」

荒岡 「本当にその通りです!! 我ら、テンションが上がりすぎてしまったので、カフェを併設している家具屋さんがあるので、次はそちらで一度休憩しながら、今度は素敵な家具を見まししょうか?」

田邉さん 「荒岡さん、なんとなくわかってきましたが、、、今回、僕を上野で破産させる計画ですよね?」

荒岡 「あっ、やっぱり、バレました?」

田邉さん 「本当に勘弁してください!!」

後編に続く

今回も最後までご覧頂き、誠に有難うございます。 
続きの後編も近日に投稿予定です。ぜひ、楽しみにしていてください。

田邉さんが手がけるブランド "Filton” (フィルトン)

< 眼鏡とクラフトat RUTTEN_ >
昼の部 12時~19時(物販とカフェ)
夜の部 19時~21時30分(BAR クラフトレモンサワー)
住所 〒110-0005 東京都台東区上野 5-5-10 1F
TEL 03-6284-2675
定休日 月曜日

<URL>  https://www.rutten-eyewear.com

<Instagram>  https://www.instagram.com/rutten_ueno5/?hl=ja

<twitter>  https://twitter.com/RUTTEN_ueno5

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