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季節を感じる旧暦と春の養生…『羅漢果』

−『二十四節気』『七十二候』−
一年を24等分した「二十四節気」は、農作業や季節の目安として…
さらに72等分した「七十二候」は、気象の動きや動植物などの自然の変化を表しました。

4月14日〜18日は、
二十四節気『五節気・清明』
七十二候『第十五候・虹始見(にじはじめて、あらわる)
虹が初めて架かる頃を言います。

暖かい春の陽気の中、突然のにわか雨。
雨がやんだ後に見られる、淡く今にも消えてしまいそうな「春の虹」。
季節が夏へと移り変わるにつれ、だんだんと濃くハッキリと見えるように…

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コロナ自粛で外出を楽しむことができず、のんびり空を見上げる余裕は有りませんが、お天気の良い日は窓を開け、春の美しい自然を感じ、心を落ち着かせてみましょう。

−春の養生−
養生とは生命を養うこと。生命力を高めるため、身心ともに健康でいられるよう日々生活していくことです。
春は新生活などにより環境が変わることで、多くのストレスを受けやすくなります。

春は五臓のうち肝臓の機能が盛んになり、精神・七情(情志)の活動が上昇・発散するため、興奮状態を招きやすくなる。脾胃にも影響を与えるので、外邪を防ぐと同時に肝の抑うつを解消し、怒ることを戒め度量を大きく持ち、楽観的で愉快な心理状態に保つことが重要である』
『参考:実用・中医薬膳学/辰巳洋(著)』

ストレスによりイライラしたり鬱々とすることは、ますます興奮状態となり、自分自身も他人をも傷つけてしまいます。

自粛生活する中、スーパーや薬局で大きな声を出し、他人を攻撃する人を見かけます。もともとの気質に自粛ストレスが加わり、興奮マックス状態といった感じでしょうか。攻撃されている人も、それを見ている人も同じようにストレスが加わり、悪循環。

中医学では「ゆったりとした服を着て、楽観的で愉快な心理状態を保つことが重要」とされていますが、コロナ自粛で大変な今は難しいですね!

少しでもリラックスする時間を設けてみてはいかがでしょうか☕️

✴︎七情:感情変化 「怒・喜・思・憂・悲・恐・驚」
✴︎外邪:季節の移り変わりや気候の変化により、人体に影響を及ぼすこと。

−春の味は『酸』−
春は肝だけではなく脾の調子を見ることも大切です。

中医学でいう「脾」とは、飲食を摂取し、気・血(けつ)・津液(しんえき)を生み出すもので、西洋医学でいう消化吸収・栄養代謝などを行う胃腸を含めた消化器系全般を言います。

春の味は『酸味』で、肝に一番入りやすいとされています。
酸味には収斂・固渋の作用があるため、健康な人はもちろん、高血圧の人や怒りっぽい人は是非多めに摂って下さい。

ただし、冷え性や虚弱体質な人は酸味は控えめに!

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−大切なのは−**
「今日、身体に良いものを食べた」ので「健康」ということではなく、毎日の積み重ねが大切です。

「病気になってから治療」より、「まずは予防」を大切にしましょう!

『薬膳』で養生🌿


−食薬−

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『羅漢果』
古来より「不老長寿の秘薬」「神の果物」と呼ばれています。

羅漢果の甘味成分である「モグロサイト」は、砂糖の300倍から400倍もあるともいわていますが、ほとんどノンカロリー🎵

活性酸素から身を守るはたらきのある(抗酸化物質・スカベンチャー効果)抗酸化作用や、多くの効能を持つミラクルパワーの持ち主です。
ミネラル分が豊富で、シミ・シワなどの皮膚の老化予防、ダイエット効果、ストレス軽減などの効果もあります。

中医学では「清肺利咽」「化痰止咳」「潤腸通便」の効能があるとされています。
清肺とは肺の熱を取り除くこと、利咽(りえん)とは喉(咽喉)の調子を整えることです。


まずは…「タバコ、紫外線、アルコール、ストレス」を無くし、活性酸素を増やさないことが大切ですね。

【注】糖尿病の改善によいとされていますが、やはり「甘い」ので、使用の際は食べ過ぎ・飲み過ぎに注意し、特に糖尿病患者には慎重に使用することをおすすめします。

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