いつも、お小遣いは1000円だった
「いらっしゃい。」
いつも、嬉しそうな素振りはまったくなかった
祖母はおじと県営住宅で、昭和が取り残されたようなアパートに住んでおり、すこし遠かったのであそびに行っていくのは半年に一回くらいだったと思う
祖母は小柄だけどすこしふくよかで、がはがは笑う人だった
子供の頃に追いかけられてから犬が苦手らしく、飼っていたミニチュアダックスフンドを連れて行ったときは「おい、その犬、どうにかしろよ。なんで連れてきたんだよ!」と言いながらも、エサをあげて手懐けようとした
そして、しま