Vol.12【労災申請するなら】すこしの暴力も警察に通報しておく
こんにちは。よしいけ@名ばかり管理職です。
本noteをお読みいただきありがとうございます。
本記事では、私がパワハラを警察に通報した話をご紹介します。
■1|警察に相談できるパワハラは?
ひとくちにパワハラといっても様々な形態がありますよね。
警察に相談できるのは、主に(1)と(2)でしょう。
たとえばこんなことも、警察に相談していいですよね。
・ファイルで頭を叩かれた
・むなぐらをつかまれた
・髪を引っ張って叱責された
・「殺すぞ」「今度ヘマしたらぶっ飛ばすぞ」など脅された
これらは暴行罪や、傷が残れば傷害罪、命を脅かす怒声などは脅迫罪になり得ます。
じっさい過去の裁判では、衣服をつかんで引っ張る行為や、塩をふりかける行為なども暴行罪として成立しています。
すこしの暴力でも通報しておいたほうがいいです。のちの抑止力にもなりますし。そもそも職場で暴力、ぜったいダメですから。
くわしくはVol.10 のパワーハラスメントも参考にしてください。
1-1警察署にはアポイントを取ってから行く
そもそも最初、私は就業場所のハラスメント窓口にコンタクトをとっていました。その結果、パワハラ相談をもみ消されたのです……(哀)。
ご興味のある方はVol.7もご覧ください。
そこで私よしいけは反撃にでます。
\ そうか、それでは警察に相談しよう!/
私は、職場(複合商業施設)の所在地であるS区の管轄警察署に、暴行事実を訴えに行きました。
警察署などの公的機関を利用するさい、電話でかんたんに要件を告げ、来署時間を予約しておくことをおすすめします。
警察もなにかと忙しい身ですから。
ノーアポイントメントで行って雑に扱われるより、事前に要件をつたえておけば、お互い心にゆとりをもって話ができるというものです。類似事件にくわしい担当がじっくり話を聞いてくれるかもしれません。
1-2信頼できる人に付添ってもらう
ひとりで警察署に行くのが心細い場合は、信用できる知人や有資格者に付き添いを頼みましょう。
付き添いは頼んだほうがよいと思います。雰囲気にのまれず、冷静に事実を伝えられます。
加えて、警察官や警察職員の態度が悪かったという話もたびたび耳にするからです。特に女性の場合は、男性二名に付き添ってもらうくらいで丁度よいかもしれません。
地域にもよりますが、一部の警察組織は、いまだに男尊女卑の傾向がつよいと聞きました。女性ひとりで相談に行くと、ナメられて「あんたのほうが悪い」的な結論に持っていかれたという体験談も耳にしましたよ。
自分サイドの味方は複数いたほうがいいです。
監視の目があるということで、警察側も居丈高になりにくいのではないでしょうか。
もちろん、そのような態度の悪い警察官、警察職員はごく一部だと思います。それでも事前に予防策をはっておくに越したことはありません。
私よしいけも、公務員の知人と、労務にあかるい社会保険労務士さんに同行を頼みました。
1-3相談内容はまとめておく
暴力関係の管轄は、警視庁生活相談安全センターです。
受付で要件を告げると、事前に予約していたのでスムーズに話が通り、広いフロアの一角にある相談スペースに案内されました。周囲から完全に仕切られているわけでもなく、ほかの署員のはたらく様子もよく見えます。
完全な個室に通されなかったのは、比較的プライバシー保護の必要がない案件だと判断されたからでしょう。DVやストーカー、社内のセクハラ、女性の被害などはおそらく個室を用意されるはずです。
私たちに三名に対し、警察職員の男性二名が聴取にあたりました。
主導で聞いてくださった職員の職制は警部補でした。
古〇任三郎とおなじ職制ですね。腰の拳銃が気になります。でも〇畑任三郎は、普段、拳銃所持してないんですけどね。
余計なことを考えながら、警察職員の腰の拳銃を横目でチラ見しつつ、状況報告を終えました。
やはり聞かれるのは、「暴力なのか傷害なのか」という、刑法に抵触する部分です。
「傷は残りましたか」ということをしきりに聞かれたので、もし時間が経ってから警察署を訪れる場合、傷が治りかけている場合もあるでしょうから、日付がわかるようにして直後の被害画像を残しておくことをおススメします。
警察署に相談に行くからには、礼儀として、以下の部分をまとめておきましょう。もし証拠になるような画像や音声があれば、それも持参してください。
警察も仕事ですから。業務に必要以上の負担をかけないよう、私もできるかぎり準備してから来署しました。
公務とはわかっていますが、人と人とのやりとりですからね。
警察にわざわざ相談するという時点で、当然ですが、スムーズに進むよう配慮は必要です。こちらとしても、「きちんとした人」という印象を残しておいて損はありません。
※(もちろん突発的な事件や、精神的にむずかしい場合は、無理する必要ないですよ!)
さて、事情聴取にあたった警部補は、大型複合商業施設に、暴行の事実について確認の電話をいれると約束してくれました。
■2|会社大慌て! 警察署から職場に確認の電話がいく
警察署は暴行事実の確認のため、複合商業施設〇〇〇〇〇に連絡をとってくれました。
数日後、私の相談を無視していたハラスメント担当者から電話がかかってきました。
電話ごしでも、彼女の目がビシイッと極限まで三角につりあがっているのがわかります。彼女はうんざりした口調でいいました。
「わかりましたよっ!! もうっ! 相談を上に報告すればいいんでしょおおっ?! 上にいぃっっ!!!」
(だからそれ、最初からあなたの仕事なんですってば……)
警察署という行政機関から連絡がはいり、ようやくハラスメント相談が受理されたわけです。
私のケースのように、ハラスメント担当員の独断により、窓口でとまってしまっている相談は結構あると思います。
おどすわけではありませんが、組織というのは、不祥事を大ごとにしたくないものです。せっかく勇気を出して相談しても、その内容が窓口で手つかずに寝かされている、あるいはもみ消されてしまうということはじゅうぶんあり得るでしょう。
そのため、会社以外の機関と情報を共有することは、ときに有効です。労災の補強にもなります。会社側の進捗を見ながら、ケースバイケースで利用すると、なにかとスムーズに進むかもしれません。
私の知人はパワハラを受けたその日のうちに、マスコミの記者に電話したそうです。その事件はちゃんと記事になっていましたよ。
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警察署に行き相談するというのは、一般人にはなかなか敷居が高いものです。うつ病のときに行動を起こすのは、なおさらつらいものがありました。
助言し、付き添いをしてくれる知人がいたということに、ひたすら感謝です。
パワハラで嫌な思いをしたり、反面、人に助けられたり。
プラマイゼロ、……からのプラス1くらいにでもなれば、それで元は取れたかな~と、今は気楽に考えています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考リンク