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<無料公開>東京五輪ボランティアが「やりがい搾取」と呼ばれている現状について考える。


東京五輪開催にあたり、大量のボランティア募集がおこなわれていることが話題になっている。何故かといえば、交通費や宿泊費は自腹であり、8時間というまるで労働のような拘束時間と10日間など期間についても条件がある点である。
もちろん、ボランティアであるので無報酬であるのは当然であるが、拘束時間や拘束期間がガチガチに固めれているのであればそれはボランティアの募集ではなく、短期バイトの募集ではないのか?という疑問点が出てくる。
そして一番話題になっているのは組織委に支払われている多額の報酬である。月額にすると200万円などランク分けはされているようであるが、ボランティアを大量に募集をし、さらには予算面が膨れ上がっている現状があるにもかかわらずであるからこそ問題となっている。
もちろん、タダ働きをしろとは言わない。しかし、仕事量に対してあまりにも法外な報酬ではないのか、その報酬を減らせばボランティアの交通費や宿泊費を捻出が可能ではないのか。さらにこのボランティアに参加するには研修を受けなければならないが、この研修についても一部企業に委託がされての研修であるが、一体いくら支払われているのか現時点では不透明である。
正直こんな多額の報酬を支払わなくとも五輪に貢献したい問いう人は間違いないくいるだろうし、老害の名前や肩書きだけの人よりも能力が高い人はたくさんいる。報酬がなければ人材が確保できないという意見もあるが、それならばボランティア募集自体が形骸化してしまう。
東京でオリンピックであるので経験をしたい、ボランティアをやりたいという人がいるならば、そこに関しては止める事はできないから別に問題ないのでは?と思うが、経験であればボランティアでなくとも報酬を得る形でも十分可能ではないか。また、今回のボランティアには教育的な価値がある、就活に繋がるなどを名目に集めようとしている姿勢に関しては疑問しかない。
大学を通じて学生ボランティア確保に動いているが、何かしら学生側にメリットがある、もしくは単位を取るためになどで人員を確保しようとしているようにしか感じない部分は間違いなく有る。だからこそ「やりがい搾取」では?と思われてもしょうがない状態であることは間違いない。


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