ユニクロのヒートテックに対抗した「ZOZOHEAT」発表から今後のZOZOについて考える。

ZOZOがユニクロに対抗する形で「ZOZOHEAT」を発表し話題となっている。サイズ展開が1000以上用意しているというZOZOスーツによる採寸を生かした形となっているが、本当にそんなにサイズ展開が必要なのか?という意見やヒートテックとの露骨な比較が話題となっている要因だろう。この記事を書いている、話題となっている時点でZOZOの戦略勝ち。

元々UNIQLOのヒートテックのパクリ品は各社様々出してるわけだからね。ZOZOが出してくるのは想定の範囲内でしょ。ただ、ZOZOHEATというネーミングはともかく性能比較を露骨にしてくるとは意外な印象。確かに各社が出してるパクり品はここまで性能比較をやってきてないわけだから信用性でヒートテックが長らく頂点であったのも事実。

ヒートテックは毎年とはいわないが、数年ごとに買い換えなければ性能が徐々に落ちていく部分はあるわけだが、買って1年目は確実に満足度は高い。これはUNIQLOと東レの長年培ってきた技術力。この品質力が本当にZOZOが対抗できてるのか次第だろうね。

ただ、ZOZOブランドには何か足りない部分があるのも事実ではないかと思う。人はモノに対してストーリーを求める事も多く、ストーリーに価値を見出してブランド化していく事も多い。Apple製品の成功はこの世界観とストーリーを描いたのが大きいだろう。アパレルでこの世界観を作るには今後どのようなブランドイメージ戦略をおこなっていくのか否か。

当初はZOZOスーツによる既存製品とは異なるサイズ感がこそが1つの世界観となり得たが、スーツの廃止となればその価値は失われる。そうなると今後は品質含めた新たな価値で世界観を作り出す必要性がある。

ZOZOスーツは今後無くす方向であると認めているが、「ものづくり」の難しさを前澤社長や田端さんも感じているだろう。ただ、ZOZOスーツに関してはまだZOZO側が失敗と認めてないのがビッグマウスを貫いている印象。確かにPB商品スタートの起爆剤となるはずだったものが、大量生産に失敗し、1番の売りであるサイズ感についても微妙という散々たるものであるからね。失敗をどの段階で認められるか否かと今後の展望を描けてるのかが今後の鍵だと個人的には思う。

最初に発表されたZOZOSUITのワクワク感は確かに凄かった。正直あの採寸技術の量産があの段階で本当に出来ていたら今のZOZOのPB商品は次の段階にいけていただろう。ただ、残念ながら今は採寸技術に関しては精度含めZOZOSUITの価値があまり無いのは現実だろう。

ZOZOの広告戦略として炎上商法的な部分があるのは事実だが、社長が広告塔になる戦略自体は間違ってないと思うがね。堀江さんが出てきた時もライブドア=ホリエモンとなっていた事でどんどん企業価値を高めて、事業展開がしやすくなっていた部分はある。社名変更やTwitter含めてZOZO=前澤社長というのは上手い戦略であると個人的には思う。

田端さんの役割はマジレスする係というのは言い得て妙。前澤社長に意見を良くも悪くも出来る人材は仲の良さや能力だけでなく、最悪辞める勇気がある人。それくらいの覚悟を持ってるから出来る立ち位置なんだよね。

田端さんと某NPOの藤田さんの喧嘩?に関しては個人的には生産性がないなと感じる部分はある。確かに月に行くお金を捻出できるならば従業員に還元しろという意見は理解できるが、ZOZOにとって一部社員を除けば一律賃金。つまり、一律賃金は残念ながら代わりがいくらでもいるコマでしかないという意味なんだよね。だから嫌なら辞めろっていうメッセージが含まれてるんだよ。


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