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単語学習にぴったりなPeppaPigの日めくりカレンダー|フランス語だけど英語版もあったらいいな♡の逸品

こちらの「日めくり単語学習カレンダー」が我が家のおトイレの棚に登場するまでの経緯を少し・・・

Editions Play Bac, Paris, 2017.

フランス語圏に引っ越してきてから半年ほどは、フランス語がサッパリ聞き取れず、とにかく日常生活で交わされている言葉を理解して応えられる力が、喉から手ができるほど欲しかった時期でありました。フランス語ができないと、子供の現地校まわりのことも、生活の立ち上げも、ちんぷんかんぷんなのです。

到着してからすぐに語学学校に通い始めて、数字、色、曜日、食べ物、動物、家族の名称など、2歳児の常識であろう語彙のほんの一部を学びました。たかが数字や色、されどフランス語。この新しい言葉と音は、脳がチリチリするほど難しく感じ、学んだつもりでも全く頭に残らない「焼石に水」な状態で、途方に暮れる毎日でした。

この幼稚園児向けの日めくりカレンダーの「蛙」も「緑」もわからないのです↓

October 5th
[ A frog ]
A frog jumped on George's nose!

縁もゆかりもないフランス語圏の現地校に入った三人の子供たちはとういうと、これまた戸惑いの毎日でした。「子供はすぐに慣れるから大丈夫」とよく耳にしますが、我が家の場合は、全くそうではありませんでした。新しい環境で切り拓いていくことは、やっぱり子供でも暫くは大変な思いをします。涙もたくさん流していました。

January 11th
[ Cry ]
George is crying because he is sad.

それでも、当時9歳・7歳・3歳だった子供たちが学校に100日通ったくらいから、三人揃って、ほんの少し気持ちが落ち着いて来た様子が見えてきました。フランス語もカタコトを話し始めました。そこからも長い道のりでしたが、子供たちにとっては100日目はひとつの節目だったような気がします。新しい環境に入った時、「石の上にも三年」は待ちきれないので、まずは100日と考えるようになりました。

子供たちのフランス語は、カタコト話すようになってきたといえども、まだまだ、まだまだ、な時期です。語学は一歩一歩積み重ねるしかありません。ちょうどその頃に、この日めくりカレンダーが、我が家のトイレの棚に登場しました。簡単な言葉の積み重ね段階にぴったりな幼稚園児向けの言葉が1日1語。毎日のおトイレの、ちょいと隣で目にしてもらおうと、そっと置くことにしました。

March 21st
[ The toilet ]
It doesn't smell very good in the toilet!

当時の子供たち:
長男9歳→気が向いた時に見ている感じ。
長女7歳→毎日楽しく読んでいる感じ。
次男3歳→文字読めないし学ぶ気なし。

お勧めの理由3つ

①Peppaは4歳。

4歳の言語能力は、英語でもフランス語でも何語でも、外国語を学び始めた学習者がまず目指すべき憧れのレベルです。4歳児はシンプルな言葉をあれこれ使って、物事も感情もうまく説明していきます。でも話し方はまだゆっくり。このシンプルな言葉と、文章の構造と、ゆったりとしたスピードがA1後半あたりからA2にかけての初級段階にぴったりなのです。

②親近感。

YouTubeでPeppaPigの番組をひとつふたつ観てみると、身近で単純明快な内容に親近感が湧きます。1話5分前後でお手軽なのもグッド。もともとはイギリスの幼児向け番組なのですが、今では初級英語の耳慣らしにも世界中で多くの人が活用しており、またさまざまな言語に訳されて放映されているので、フランス語版もシンプルフランス語の耳慣らしに使えます。

③使いまわせる。

こちらのカレンダー、書かれているのは日付だけなので、毎年ぐるぐる使い回せます。語学は積み重ねで、少しずつ育っていくので、一巡だけではもったいない。我が家では2〜3年使いました。

最初は見つめているだけで、だんだん理解できる言葉が増えてきて、はっきりと解るようになってきた頃にはスペリングや冠詞の具合を眺めるようになります。特に初級においては、一度で「既習」とするのでもなく、どんどんレベルアップしていく必要もなく、繰り返したくさん触れていくことが大切です。

May 19th
[ Many ]
Many carrots have grown in the garden of Grandpa Pig.

ちなみに、初期段階におけるお母ちゃんのフランス語の進み具合は、子供の10倍は遅かったので、1年過ぎたころからようやくこのカレンダーの内容がなんとな〜く解るようになりました。遅い(笑)。

我が家が愛用していたこの品は廃盤になってしまったようで、もうどこにも売っていません。こんなにいいコンセプトなのに、そもそも英語版はありませんでした。日本の小学生も、初級英語で必要な700〜800単語も、こうして目にできるものがあればいいのにな。

どなたか商品化お願い致しまーす✌︎('ω')✌︎



【英語教室】
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