基礎英語|50単語で読めるアメリカの名作児童書「Green Eggs and Ham」
世界で愛され続けているDr. Seussのこちらの児童書、62ページの物語に使われている単語はこちらの50単語のみ↓
「緑色の卵とハムはいかが?」
とすすめる赤い帽子のSam-I-amくんに、
「緑色の卵とハムは嫌いだーっ」
と断り続ける黄色い方のお話です。
たったの50単語で書かれているのですが、これをスラスラ〜っと英語らしく読み上げて、意味をばっちり理解するとなると、決して簡単ではありません。
でも大丈夫。まず、この絵本の作者のDr Seussは、子どもたちがリズミカルに読みやすくなるように、たくさんの工夫を凝らしています。例えば・・・
🥚文章の型が繰り返されていたり
🥚「house・mouse」や「fox・box」など韻を踏んでいたり
🥚anywayを除く全ての単語が1音節(syllable)であったり。
このDr. Seussの仕掛けを頼りにすれば、英語らしいリズムで音読しやすくなります。お手本として、オバマ前大統領や映画タイタニックのケイト・ウィンスレットによる音読YouTubeがもってこいです。ざっくりで大丈夫なので、どんどん真似しちゃいましょう。
オバマ前大統領のアメリカ英語で👇
女優ケイト・ウィンスレットさんのイギリス英語で👇
公式アニメーションもグッド👍
英語を学ぶ時は、耳から音声を入れることがとっても大事。なぜなら、英語がどういう感じで話されるのかわからなければ、それらしく話すことも、読み上げることも難しくなってしまうから。初級英語では細かい意味や発音は気にせずに、まずは「Green Eggs and Ham」のようにシンプルでリズミカルな英語を聴いてみて、読んでみて、英語の音とリズムに触れていきたいものです。
またこの絵本、たったの50単語で書かれているのですが、
Would you …? Could you…?
I would…. I could…. など、
なかなか難しいけれど、英語を学ぶ上で欠かすことのできない表現(Modal Verbs)が繰り返し登場します。中級学習者は音とリズムに加えて、言葉の意味合いもばっちりイメージできるようになると更にグッドです✌︎('ω')✌︎
余談| サイトワーズについて
余談になりますが、アメリカやイギリスなど英語圏で国語として英語を学ぶ子供たちは、幼稚園から低学年にかけて「sight words(頻出語彙)」を学びます。Sight wordsは、フォニックスの法則で読めたり読めなかったりだけど、いずれにしてもそこら中で出てくる重要単語なので「すんなり読めるようになろうねー!」という単語集です。
代表的なサイトワーズリストのひとつ「Dolch List」には315単語(220+95名詞)が含まれていて、その315単語で児童が読む英文の50〜75%が網羅されていると言われています↓
Dolch 220 Words|児童用頻出220語(名詞を除く)
Dolch 95 Nouns|児童用頻出95名詞
「Green Eggs and Ham」を例にとると、使用されている50語のうち、Dolch Listに含まれている単語は43語。ということは、この絵に登場する単語の86%がDolch Listによってカバーされていることになります。
ちなみに、Dolch Listが世に出たのは86年前の1936年。時代とともに頻出単語は変わっていくので、時代の変化にアップデートされたNew Dolch Listが2020年に発表されました。新しいリストは875語まで広がり、児童向け英語の90%を網羅しているそうです。
でもでも、これは暗記用の単語リストではありません。実際に使える英語力を身につけるためには、あまり使わない小難しい単語を20暗記するよりも、頻繁に使用されている単語を10使えるようになろう、もっと効果的な英語学習を目指ざそう、というひとつの視点です。
「学んだ」英語を「使える」力に変えていくには、もっと気軽に英語に触れて、聴いて、声に出して、とにかく使っていきましょー✌︎('ω')✌︎
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