椅子を自分に合わせよう
世の中にはいろんな椅子があります。おしゃれな椅子、くつろげる椅子、座りこごちの良い椅子…。
私たちには本当は椅子を選ぶ権利があるけれど、なかなかそれが発令されないことも。例えば、学校。例えば、会社。私たちは知らないうちに、“その椅子に合わせた座り方”をするようになってしまうんですよね。
学校の椅子は身体にとってマイナスになる要素大
小学校の椅子や机(ひょっとしたら幼稚園ですでに)。身長の幅があるにも関わらず、椅子や机の高さのバリエーションがとても少ないです。
多少の高さを変更できるものもあるようですが、一人一人に合うように調節してくださる先生はまれ!(私のロルフィングのクライアントの方は実行してくださっていました涙)
背が低ければ足が地面に密着できないし、背が高ければどうしても腰が丸くなりやすくなってしまう。
背が高い人は背中を丸めがちですが、その理由の中には、こういう学校の椅子や机などの諸事情も大きく影響しています。
長時間座りがちな会社の椅子
会社の椅子は会社によってピンキリです。ですが、ちょっと座面が柔らかすぎるものや、座面が少し後ろに傾いているものなどをよく見かけます。
座面が柔らかく、後ろに傾いている方が、リラックスして仕事できる気がするのかも??
仕事内容によりますが、デスクワークなら、そういった座面の柔らかい椅子や、座面が後ろに傾いている椅子は不向き。リラックスして座れるかもしれないけれど、上半身が、デスクに向かいにくくなってしまいがち。
・高さが変えられる
・座面が柔らか過ぎない
・クルクル回らない
そんな椅子だといいですね!
そして、1番のおすすめは1時間に1回は立って歩いてみること。数年前に話題になりましたが、座り続けることは不健康まっしぐら!ほんの少し立ち上がって歩くだけでもいいんです。学校はまだ時間割の区切りがありますが会社はないことが多い。なので、ちゃんと時々立ち上がりましょう!
カフェのおしゃれ椅子ほど厳しいものはない
おしゃれなカフェにはおしゃれな椅子があることがよくあります。おしゃれな椅子にもいろいろあるけれど、
例えば、低めのふかふかソファのようなもの。これは、お茶をしながら話をしたりするのにはぴったり!ですが食事には不向き。食べにくいし、姿勢も崩れやすい。食事をする時は顎をよく使います。なので、姿勢が崩れると顎の負担も大!顎関節症などがある人は特に気をつけたいかも。
例えば、カウンターとかにあるような、おしゃれな高いスツール。大切なのは足を置ける場所があるかどうか!!足を置く場所が椅子かどこかにないと、床に足が届かない限り、足はぷらぷらしてしまいます。これまた、とても落ち着かないし、膝に負担になることも。
やはり理想的なのは、
・足が床に届く椅子の高さ
・ほどよい座面の硬さ(長時間話したりしたい場合には不向きな場合も)
ですねー。
“腰に良い”マットとかどうなの?
椅子の上に置いて使用する、“これを置くと腰の負担が軽減しますよ!”みたいなマットがあります。これもいろいろなものがあるのですが、基本的には、「それで解決することはないことが多い」と思って良いかと思います。
素材が少しずつへたってきて、結局自分に都合の良い形になってしまうことが多いように、いろいろ試してきて思います。
使ってみて調子が良ければもちろんOK!ですが、あまりそこで安心しきらずに、一時期のサポートとして使う感じでいるのがおすすめです。
諸悪の根源、背もたれ!
椅子に座った時に、どうしてうまく座れないんだろう、と多くのクライアントを見てきて思ったのが
背もたれの位置がいけないんだな
ということ。
背もたれがあるのは別にいいんだけど、背もたれの位置が後ろすぎる!!
そして、背もたれがあると、「背もたれに背をもたせかけるのが楽なはず」となぜか皆んな思ってしまう!!
その2つが相まって、なぜか人は背もたれがあるとそこにもたれてしまうんです。だけど、多くの場合、背もたれが後ろにありすぎて、そこにもたれるために背中が丸くなってしまう!!
これは、学校でも、会社でも、カフェでも、家でも起こりえます。
できたら背もたれは、足が地面につくところで座った時の背中の位置くらいにあってもらいたい。背もたれがスライド式になってたらいいのになぁ。
【背が低い人】【背が高い人】タイプ別のおすすめな椅子の座り方
【背が低い人】
椅子の高さが自分にとって高めであることが多いです。足が地面につく位置で座ると、浅めに座ることが多くなると思います。そこにいても辛くなければそれでいいですが、やっぱり背もたれがないときつい!という時は、お尻の後ろに、バッグやジャケット、お店のブランケットなど、置けるものを置いて、それにおしりを支えてもらいましょう!少し座りやすくなります♡
【背が高い人】
椅子の高さが低めであることが多く、その場合は背もたれは問題になりません。そのかわり、低いが故に腰が丸くなりやすくなるので、タオルやお店のブランケットを畳んでおしりの下に置きます。要は座面の高さを少し高くしたい感じです。その分、ひょっとしたらテーブルやデスクとの関係性が変わってくることもあるかと思うので、それもふまえてみてください。
*どちらも学校、会社、カフェ、家でも対応可
【番外編】
カフェのふわふわソファに座る時。リラックスする時はゆったりと、食事したりする時には、浅めに座って、できるだけ背中がまっすぐになりやすいところを見つけましょう♡
椅子の特徴を知り、自分を椅子に合わせるのではなく、椅子を自分に合わせよう
最近ではスタンディングデスクも流行ったり、座りっぱなしは良くない、という考えが広まってきています。だけど、座らなきゃいけないシチュエーションはやっぱり多い。
なので、その時に、その椅子の特徴を知り、自分のできることをしましょう。短い時間だったら椅子に自分を合わせるのもありかと思いますが、長い時間になるものであればあるほど、椅子をいかに自分に合わせるか、考えてみてください。
勉強も仕事も、座り方が改善するだけで集中力も効率も変わります!!実は、肩こりや腰痛も座り方に関係してます!なので、
・ちょっとだけ浅く座る
・足が地面につくところに座る
・タオルなどをお尻の下にはさんでみる
・お尻の後ろに荷物やブランケットなどを置いてみる
などのちょっとしたことを試してみてください!長い時間であればあるほど、妥協は禁物です♡
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