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仕事に「好き」を、混ぜていく。

「電通Bチーム」というチームがあるそうだ。
あの広告代理店「電通」に実在する特殊部隊で、

①本業(A面)以外に、個人的側面(B面=私的活動、すごい趣味、前職)などを持っている社員が集まり、
②メンバーの多彩な特技と情報収集力を最大限活用し、世の中に今までにない「Bプラン」を提供すること。

を目的としているそう。あの大企業電通に、こんな自由で、楽しそうな組織があるなんて、率直におもしろいと思った。
と同時に、昨今のYouTubeのCMでもあるように「好きなことで生きていく」ことを目標にしたいと思ってもマネタイズが難しい人たちにとって、「好きを仕事に混ぜていく」という方法であればまだ実現可能性が高いのでは、と思った。これからの人々の働き方に、新しい風を吹かせる考え方だ。

本書は、「Bチーム」に所属する50名程度のメンバーからの意見を掲載しつつ、自分のB面を見つけ、育て、チームとしてはぐくんでいくヒントがつまっている。

本を読んでいて、印象に残った部分をご紹介。

・「B面」の見つけ方

”お金をもらわなくても、報われなくても頑張れるもの”

就活生でも、社会人になっても、「自分のやりたいこと、好きなことってなんだろう」と考える機会は少なからずある。その中で、自分のB面を見つけるきっかけとなる言葉だと思う。

ただ、「B面」を無理にA面に結び付けないほうがいいことだってある。B面はどこまでいってもB面で、趣味として大事に守っておいたほうがいいこともある。

・「B面」の育て方

A面ばかりに押しつぶされないように、B面時間を一定時間確保すること。余った時間でやろうとせず、B面時間を先取りしておくこと。

すごくこれは共感できた。今自分自身が社内でやってるB面プロジェクトは、気を抜くとすぐにA面に時間をとられてしまう。最初からスケジュールに組み込んでおくぐらいの勢いでないと、けっこうやり遂げられない。

「B面」の考え方は「副業」と似ている気がした

自分の「興味・関心・趣味・特技」を生かせる場が本業に用意されていれば、相乗効果が期待できると思う。「副業」が本業に生かせる、みたいな話に近い。

また、自分が「〇〇の人」と社内で認識されれば、勝手に声がかかってくるそう。自分の好きなことで、”社内の仕事”としてだれかの役に立つというのはとても嬉しいことだと思う。

ざっくりとまとめ

働く人々の「趣味」や「特技」を少しでも本業に混ぜることができれば、より、仕事を楽しい、やりがいがあると思える人が増えると思うし、キャリアと人生の幅が広がる。

今、自分の興味とは全く関係ない仕事をしている人は、1mmでもいいから、好きを仕事に混ぜてみたり、自分の好きなことを周りに共有し、仲間を集めることからやってみてもいいんじゃないかと思った。

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