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徒然草とともに

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徒然草をひもといて中世、京の都と、変らぬ人の心を 味わい楽しんでみませんか。
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2023年3月の記事一覧

徒然草とともに 3章 28 93段続3

 さて「人、死を憎まば、生を愛すべし)」。いきなりいわれると、え、この方お坊さんじゃなく…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 28続2

 かたわらで聞いていた人物が説くには「牛の持ち主はたしかに損をしたとはいえ、また大きな利…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 28

 93段、「牛を売る者あり…で始まる物語。売り主と買い主が、翌日受け渡しする約束をしたとこ…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 27

 WBCの勝利で日本中が沸き返り、数日たった今も、マスコミなどに、その余韻が漂い、テレビで…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 26

90段、大納言法印の召使いの乙姫丸、当時は先祖の位階による称号が子孫にそのままつく社会だっ…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 章 ㉕

 89段は、題して、猫また騒動、ある遁世僧が当時ちまたでさかんに行われていた連歌の集いの帰…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 ㉔

 88段にはなかなかユニークな人物が紹介されている。  ある者(名前不詳)が小野道風が書写した和漢朗詠集だといって持っていた。しかしある人(名前不詳)が「お持ちのご本の伝来は、いいかげんなものではございますまいが、四条大納言が選ばれたものを小野道風が書いたというのは、時代が合わないのが、不審であります」と言ったと「そうだからこそ、世には稀な品なんです」と言ってますます秘蔵した、という。ここで持ち主は、ある者、疑問を発言した人物はある人、もしかして兼好さんかもしれない。現代でも

徒然草とともに 3章 (23)

 毎日のように報じられる車の事故、見るたび聞くたびに胸が痛む。若者の暴走、高齢者の錯誤、…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 ㉒

 86段は、歴史を、考えずに読み過ごせば軽い小話、と思える段ではあるが、登場人物が、当時の…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 ㉑

 83段 これもまた日本人の、万事余韻を残す、とでもいうか、独特の潔さを示す逸話といえるか…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 ⑳ 81段、 82段

 これまで、それぞれ抜き書きながら一段か、2段程度を読み進めてきたけれど、だらだらしない…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 ⑲

第80段は兼好法師の、世の風潮に対する苦言であろうか。  時代はしばらく平和を保ち、京の都…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 ⑱

 73段あたりから、78段まで、巷の人々の心がけや、ふるまいを、ひととおり、批判した法師、で…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 3章 ⑰

 七六段、気難し屋の兼好法師のお説教が続く。 近ごろ流行している珍しいことなどを、云いひろめてもてはやすのこそ、またまた感心できない、と断じる。     これ、今でいえば「昨日の…野球、韓国との勝負はxx対xだったねぇ。やっぱり大谷祥平、凄いなあ」などと興奮して言い交すのは、兼好法師によれば”請けられね”ということになるのかもしれない。そして、そういうことを、世の中の誰でもが云いふらすようになって、初めて知る人こそ、奥ゆかしく心憎い。ということになるようだ。  また、新しく