徒然草とともに 3章 28

 93段、「牛を売る者あり…で始まる物語。売り主と買い主が、翌日受け渡しする約束をしたところが❝夜の間に牛死ぬ❞という思いがけないハプニングが起こる。❝買わんとする人に利あり、売らんとする人に損あり、と語る人あり、それを聞きて、かたへなる者いわく❞、と論者の出番となる。簡にして明、絶妙な筆さばきで話が進められるのだが、このかたへなる者(側にいた者)。もしかして=兼好法師、ではないか、と思われるのだが、

  

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