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映画せんにんの記録

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映画を観て感じたことを綴った記事をまとめました
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2023年12月の記事一覧

近すぎる関係?~「バグダッド・カフェ」

近すぎる関係?~「バグダッド・カフェ」

映画にはいろんなジャンルがあるけれど、観る側の願望がそのまま描かれているような作品がある。それをそのままだと能がないので、いかに味付けして描くか。今回はそんな作品。1987年公開「バグダッド・カフェ」

最初は、カフェのおかみさんが怒りまくっていて、少々戸惑ってしまうが、中盤以降は至極安心して観られるような展開。こんなにうまくいっていいの?というくらい。

いろいろな来歴の人々が集まるカフェ。次第

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2023年に鑑賞した映画振り返り

2023年に鑑賞した映画振り返り

2023年は12/24時点で再見も含めて、183本の映画を鑑賞。
洋画・邦画の内訳は、洋画122・邦画61。公開年代は1950~1970年代のものが123件占めている。2000年以降の作品は29本。これでも昨年よりは新し目の作品は増えているとは思う。

上記の通りなので自分の中では、今年は邦画の再評価が進んだような気がする。特に印象に残った作品を5つご紹介。

真昼の決闘(1952)

ゲーリー・

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こんなに堂々と・・・~「ベストガイ」

「トップガン・マーヴェリック」が話題になったのは去年だったけど、そこで改めて注目された(?)映画を紹介したい。
1990年公開「ベストガイ」である。日本の映画だ。

「トップガン」が公開されたのは1986年だから、タイムリーというわけではなかっただろうが、内容はほぼ「トップガン」である。臆面もなく堂々と作ってしまうところに、当時のカネ余り感が見て取れなくもない。これに出演していた俳優陣はどう感じて

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”高倉健”以前の高倉健も魅力的だった~「天下の快男児 万年太郎」

”高倉健”以前の高倉健も魅力的だった~「天下の快男児 万年太郎」

さて、日本映画史上で外せない俳優は何人かいるけれども、現代においてもまだ高い知名度を誇るのは高倉健だろう。
「不器用ですから・・・」って、具体的には何の映画のセリフだろう。

でも、そんな健さんも器用に立ち回るサラリーマンを演じていたシリーズがあったという。そう、植木等のように(しかも彼よりも早く)。1960年公開「天下の快男児 万年太郎」

youtubeで検索したが予告編の動画は見つからず。。

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電車内乱闘シーンは映画史に残ると思う~「ビー・バップ・ハイスクール」

電車内乱闘シーンは映画史に残ると思う~「ビー・バップ・ハイスクール」

今度、「あぶない刑事」の新作が公開されるとかで、主要俳優の一人・仲村トオルのデビュー作のことがふと頭をよぎった。
マンガの実写化は昔からされていたことだが、どれも評判はイマイチになりがち。本作もその一つかと思っていたが・・・1985年公開「ビー・バップ・ハイスクール」

自分は原作のマンガは読んだことないのだが、ストーリーはどうなのだろう。忠実なのかどうか。それにしても展開はまあまあありきたりとい

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