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2021年6月の記事一覧
イーストウッドをも食う存在感~「ハリーの災難」「真昼の死闘」
最近観た二本の映画、たまたまいずれにも出演していたのが、シャーリー・マクレーンだった。のちに「愛と追憶の日々」でアカデミー賞を受賞することになる彼女だが、私としては「アパートの鍵貸します」の印象が強い。
まずは、彼女のデビュー作である。1955年公開「ハリーの災難」。ヒッチコック監督の作品だ。
どの登場人物も風変わりな人ばかりである。
そのために少しずつ話がかみ合わない。いや、作中ではかみ合って
”男女の友情”という永遠のテーゼ~「恋人たちの予感」
1980年代というのは、社会的に男女平等を進められてきた時代だった。
日本で言えば1986年に「男女雇用機会均等法」が施行されたが、遡ると1979年に国連で採択された「女子差別撤廃条約」が基となっている。
ハリウッドもその例にもれず、俳優だけでなくスタッフにも女性が進出していった。
今でこそ珍しくない女性脚本家の作品、1989年公開の「恋人たちの予感」である。
テーマは「男女の(セックス抜きの)