ベスがエイミー?~「若草物語」
子どもの頃、シリーズアニメとして放映されていた世界名作物語。小公女とか足ながおじさんとか。
今思えば、一通り見ておけばよかったとも思うのだが、当時はそんなありがたみも分からない坊やであった。
本作もその一つ。名前は知ってはいたが、初めての視聴。
1949年公開「若草物語」。ちなみに原題は"Liitel Women"である。
Little Womenを若草物語と訳するセンスがすばらしい。今ならきっと何も考えずに「リトル・ウィメン」としたであろう。
若草物語初心者としては、四姉妹の年齢順がまずわからない。
なぜならぱっと見では主演のジョー(ジューン・アリソン)が年長のように見えるからだ。公開当時32歳というから無理もない。でも彼女は二女役。
長女のメグを演じるのはジャネット・リーで、のちにヒッチコックの「サイコ」で主役を演じる女優である。ちなみに彼女は当時22歳だったよう。
そしてとりわけ華やかさで目を引くのが三女のエイミーで、演じるのはかのエリザベス・テイラー。ベスなのにエイミー、ややこしい。彼女は当時17歳。すでにスター然とするオーラをまとっている。
ストーリーはシンプルで安心して観ていられる。
一見すると学芸会風なやや陳腐にさえ感じられる場面もなくはないけれども、「映画」としては十分なレベルだと思う。
この若草物語は著名な作品だけでも、5回映画化されている。評価はまちまちではあるが、とりわけ2019年に公開された「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」の評判が芳しい。こちらの作品もぜひ視聴してみたい。
なお本作の原題も”Little Women”である。むむむ。。
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