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第4回「隣の芝生(企業)は青い」調査

 今回は弊社独自で行っているリスモン調べ「隣の芝生(企業)は青い」調査を取り上げたいと思います♪

「リスモン調べ」とは、リスクモンスターが独自に調査するレポートのことです。「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでおります。

こんにちは、佐々木正人です。
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■ 調査の概要

1.  調査名称:第4回「隣の芝生(企業)は青い」調査
2.  調査方法:インターネット調査
3.  調査エリア:全国
4.  期間:2021年9月7日(火)~9月8日(水)
5.  調査対象者:20~69歳の男女個人 1,000人
6.  有効回収数:1,000サンプル
7.  回答者の属性

1.調査結果

[1]  知人・友人の仕事に対する羨望度

「知人や友人の勤め先に対する羨望の有無」を調査したところ、「羨ましいと感じる(以下、羨ましい)」(回答率33.8%)が「羨ましいと感じない(以下、羨ましくない)」(同66.2%)を下回り、6割以上の人が、隣の芝生(企業)を青いと感じていないことがわかりました。

前回調査との比較では、「羨ましい」が1.4ポイント低下しており、第1回の調査以降、「羨ましい」割合は低下し続けています。

「羨ましい」と回答した内訳を、「性別」、「婚姻の有無」、「年齢」、「職業」、「企業規模」、「年収」ごとに集計したところ、男女別では、「男性」(回答率32.2%)よりも「女性」(同35.4%)、未既婚別では、「未婚者」(同31.3%)よりも「既婚者」(同37.5%)の方が、回答率が高い結果となりました。

年代別では、「30代」(同43.0%)が最も高い回答率となり、次いで20代(同42.0%)と若年層の回答率が高い結果となっています。

一方、「羨ましくない」に関しては、年代別では「60代」(同87.5%)、職業別では「無職」(同94.4%)及び「専業主婦・主夫」(同90.4%)にて高い回答率となり、企業規模別では「大企業」(同62.6%)、年収別では「600万円以上の層」(合計回答率76.1%)において、回答率が高い結果となりました。(図表A)

[2]  羨ましいと思う企業の規模

知人・友人の勤め先を羨ましいと感じる人に対して、「羨ましいと感じる企業の規模」を調査したところ、「大企業」(回答率55.0%)が最も多く、次いで「中小企業」(同19.5%)、「公務員」(同17.8%)、「ベンチャー企業」(同7.7%)の順となっています。

「性別」、「婚姻の有無」、「年齢」、「職業」、「年収」ごとに集計したところ、ほとんどのセグメントにおいて「大企業」が最も羨ましい企業規模の対象となったが、「専業主婦・主夫」及び「公務員」においては、「公務員」の羨望度が高い結果となりました。

年代別では、50代までは年齢層が高くなるにつれて「大企業」の回答率が高まっています。(図表B)

自身の勤める企業規模別で集計したところ、羨ましいと感じる対象は、大企業と自身が勤める企業規模と同じ区分の企業に集中している様子が表れています。また、「ベンチャー企業」勤務者は、「公務員」に対する羨望度が0%と、まったく羨ましいと感じていない結果となりました。(図表C)

[3]  羨ましいと思う勤務先ランキング

知人・友人の勤め先を羨ましいと感じる人に対して、「羨ましいと思う勤務先」を調査したところ、1位「地方公務員」(回答率14.8%)、2位「国家公務員」(同12.1%)、3位「トヨタ自動車」(同5.0%)、4位「ソニー」(同2.7%)、5位「味の素」(同1.8%)となりました。

第1回から第3回「隣の芝生(企業)は青い企業ランキング」の結果と比較したところ、過去の調査に続いて「公務員」が上位を独占しており、公務員に対する羨望度は、継続して高い結果にあることがわかりました。

民間企業の中では、「トヨタ自動車」(同 5.0%)が第1回から第4回まで1位を維持しており、民間企業における羨望度の高さが際立つ結果となっています。

隣の芝生(企業)は青い調査においては、順位が変動しやすい傾向にあり、今回の調査においても、5位「味の素」(前回107位)、11位「東日本旅客鉄道」(同107位)、17位「東急」(同107位)、「イオン」(同107位)の大幅ランクアップや、第3回にてTOP20圏内であった「雪国まいたけ」(前回13位)、「東芝」(前回19位)の90位以上の大幅ランクダウンが生じています。(図表D)

[4]  羨ましいと思う企業の理由

羨ましいと感じる企業を選択した理由について、自由回答で尋ねたところ、1位の「地方公務員」、2位の「国家公務員」については、「安定している」といった回答が多く、そのほか「福利厚生が充実している」との回答もみられました。

3位の「トヨタ自動車」をはじめ、上位にランクインした企業においては、「安定している」、「給料が高い」といった回答が多くみられる結果となっています。(図表E)

[5]  羨ましいと思うポイント

知人・友人が勤める企業について、羨ましいと感じるポイントを調査したところ、「給料が高い」(回答率68.3%)が最も多く、次いで「福利厚生が充実している」(同46.4%)、「会社に安定性がある」(同41.1%)、「休みがとりやすい」(同26.9%)、「働き方改革の取り組み姿勢」(同26.0%)の順となっています。

羨ましいと感じるポイントについて、性別、年代に調査したところ、全ての属性で上位3項目は共通しており、総じて老若男女問わず、給料が高く、福利厚生が充実し、安定している点を羨ましいと感じている、という結果となりました。

その他、「福利厚生が充実している」(回答率 男性36.0% 女性 55.9%)、「会社に安定性がある」(同 男性33.5% 女性 48.0%)、「休みが取りやすい」(同 男性19.9% 女性33.3%)の項目では、男女間で羨ましいと感じる度合いに差があり、若い世代ほど「昇進の機会が多い」ことに羨ましいと感じる傾向も表れています。(図表F)

さらに、羨ましいと思うポイントを年収別に集計したところ、「給料が高い」が全ての年収層で、6割以上の回答率を得て1位となっており、自身の年収の多寡に関わらず、給料が高いことを羨ましいと感じていることがわかりました。

また、「年収600万円~800万円」では「働き方改革の取り組み姿勢」(同36.4%)の回答率が高く、「年収800万円~1000万円」では「先進的な取り組みをしている」(同33.3%)の回答率が高いなど、高年収層では管理職層が多いためか、働き方や企業の取り組みを重視する傾向がうかがえます。(図表G)

[6]  自身の仕事・勤務先への満足度

自身の仕事・勤務先への満足度と、知人・友人が勤める企業への羨望度について調査したところ、自身の仕事・勤務先に満足している人は、約8割が「羨ましいと感じない」(同 79.4.%)と回答し、「羨ましいと感じる」(回答率 20.6%)を大きく上回る結果となりました。

一方で、自身の仕事・勤務先に満足していない人は、「羨ましいと感じない」(同 52.2%)と「羨ましいと感じる」(同 47.8%)の差が僅差となっています。(図表H)

また、自身の仕事・勤務先への満足度について、年代別、年収別にみると、50代以上及び年収500万円以上の層は過半数が「満足している」と回答する結果となりました。

[1]において、60代や年収600万円以上の層では、知人・友人が勤める企業への羨望度が低い傾向が表れており、自身の仕事・勤務先への満足度と合わせて、相関性がうかがえる結果となっています。(図表I)

2.総評

自分のものより、他人のものの方が良く見えるということの例えとして、「隣の芝生は青く見える」と表現されます。自身が勤める企業と比べて、知人や友人の勤務先がどれほど「青く見えているのか」を調査したものが本アンケートです。

今回の調査によれば、3人に1人が知人や友人の勤務先について羨ましいと感じており、男性よりも女性、そして若年層ほど、羨ましいと感じやすいという結果となりました。

その一方で、前回調査からは、羨ましいと感じない割合が1.4ポイント上昇しており、第1回調査以降、隣の芝生(企業)が青く見えにくくなっている傾向が続いています。

自身の年収の多寡に関わらず、「給料が高い」ことを羨ましいと感じるポイントに挙げている人が多いことから、給料は羨望度に大きく影響するといえるでしょう。

また、企業の銘柄別では、過去の調査に続いて上位を独占した「公務員」において、「安定性がある」という意見が圧倒的に多く、加えて「福利厚生が充実している」といった点を羨ましく感じていることがわかりました。

民間企業では、「大企業」のトヨタ自動車が4回続けて1位となっており、上位の企業では、「安定している」、「給料が高い」という点が、羨ましいと感じる要因になっています。

知人や友人の勤務先に対しては、「高収入、安定」といった点に羨望が集まりやすい傾向がある中で、今回の調査によれば、自身の仕事・勤務先への満足度が高いほど、隣の芝生(企業)が青く見えにくくなる傾向が表れています。

高齢層や高年収層における知人や友人の勤務先に対する羨望度の低さも、自身の仕事・勤務先への満足度が高い背景があると考えられ、自社における満足度を高めることは、自社の社員に他社を羨ましいと思わせないことにつながるといえます。

経営者には、待遇の改善や働き方改革に取り組むことで社員の満足度を向上させ、「自社の芝生こそが青い」と思われるような経営体制を築いていくことを期待したいですね。

本日の内容は以上になります。
次回もお楽しみにでは

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