せんせい、講義ながいって!
何も変わらないはず。
年を1つ取っただけだ。
なんだ、この焦燥感は。
大学1年生の頃は、慣れていくことに必死だった。
単位を取ることが最優先で
最中、作業所の就労もなんとか続けていた。
笑ったり泣いたり、とにもかくにもバタバタと。
気づいたら2年生に進級していた。
そういえば、私は科目担当教員(学部の先生)に少し怒っていた。
「せんせい、講義ながいって!」
先生の話が全然終わらない。
講義を聞かないことには、テスト前テストも受けられない。
本試験までは程遠い。
たどり着くのかな。
テキスト科目と並行しているので、
講義は聞き流しているが、
身についてもいない。
ひらがな、カタカナ、漢字、英語、たくさんの情報刺激。
記号が並んでいるようにしか見えない。
ここは海外か。
特に経済学なんかは、中高の社会科の学習が定着していない。
と自覚せざるをえない。
走るように図書館へ行き、用語集や児童書の図鑑を借りてきた。
読む本が増えてしまった。
タスクがまとまらない。計画通りにいかないのに、計画を書き出しても意味がないのではないか。
挫折という言葉がぴったりだ。
大学の勉強は、想像以上にレベルが高かった。
努力しても届かない。
大学院に進学したい
といつかの私はツイートしていた。
が
今となってはバカバカしい。
その目標は
目の前の課題を終わらせて、卒業単位を取ってから聞きたいや。
レポートも書けないくせに。
あああああああ
いわゆる葛藤というやつだろうか。
一旦、休んで
切り替えたほうがいいんだよ、きっと。
休んでいる時間がもったいない。
なにが効率的か。
自分で考えて、実行して、振り返って。
PDCAサイクル。
あっ、ちゃんと理解してるじゃん。
「大学2年生なんですか?」
「ずいぶんと早いね」
耳にたんこぶができそうなほど聞いた言葉。
一般枠✖障害オープンの学生と出会った場合、法人様はどのような反応を示すのか、自分は福祉で支援員ができるのか/障がい者雇用でバックオフィスの求人に応募するのが適しているのか、割り切りの確認が目的だった。
合同説明会と企業説明会へ参加してみて。
障がい者雇用は「引き算」してもらえると考えていた数日前までの私の頭をなぐりたい気分になった。
引き算とは
障がい者雇用だったら
業務量を減らしてもらえる、不調のきっかけになりうるNGワードは言わないでいてもらえる、お願いすればなんでも叶うと。
逆だ。
障がい者雇用は「足し算」なのかもしれない。
と感じるように。
【基本】
身辺自立(自力で難しい場合は、ヘルパーや介助者が確保できるかどうか)
日常生活(片づけ、洗濯、入浴、買い物など)
生活リズム(起床、睡眠)
最低週20時間労働できる体力(国の規定としては、令和5年4月から週10時間カウントが始まったが、現時点で実施している企業はほとんどない印象)
集中力
挨拶
+
【基本2】
社会人としての一般常識
言葉遣い
協調性
ほう・れん・そう
清潔感のある身だしなみなど
+
【就活に必要な基本】
業界研究
企業説明会への参加
学生(参加者)同士のグループワーク
企業見学
インターン(実習)
履歴書
面接練習
社会保険、福利厚生等の仕組みの理解
+
【オプション】
病気・障害による症状の自己理解、説明
体調不良時・発作時、どうしたら回復するか、どうしてほしいか、なにをしてほしくないか など。
あと2、3年か。
先生に講義の文句を言えるのも、指で数えられるほどの年数か。。。
学生生活、楽しかったな。
今は福祉的就労で「利用者」という立ち位置で職業訓練を受けている。
「利用者」から「雇用契約(労働)者」へステップアップしたら、世界が変わるのだろう。
時間が長くても、
興味がなくても、
参加しなくてはいけない朝礼やら会議やら飲み会やら研修やら
その機会は当然あるだろう。
その未来がうっすら見えた気がして。
少し安堵した。
せんせい、どうしたらいいの。
山積みの課題はいやだけれど、
どれだけ関連図書を読み漁っても理解できない科目の勉強に嫌気がさすこともあるけれど、
いまの日常はあたりまえじゃなくなるときがくるんでしょうか。
せんせいのテストの出題の仕方は、ひねりがあってむずかしく感じます。
でも、社会とつながろうとすることは、もっとむずかしく感じます。
わたしのほんねを聞いてくださって、
ありがとうございました。
2023.5.3(水) 律(りつ)
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