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すばらしいお母様:「そんなに楽しかったの?!今日もたくさん解いたね!がんばっていてすごいね!」

今日も生徒様(4歳の女の子:年中)が授業にきてくれました。

「わたし、もう次のテキストに入りたいから、
これ(今のテキスト)今すぐ終わらせちゃうぞ!おー!」

入室すると同時に、気合たっぷりで宣言してくれました。

いつものようにお母様と

『よしっ!今日もがんばろうね!はい!』

『はい、タッチ!♪』

離れる時には親子で決めている、ハイタッチとギュッをしてから
すぐに授業の準備をし始めていました。

こんな風にいつも明るく来てくれていますが
ちょっと前は大泣きしていた時期がありました。

2週間ほど前…

「いやだ!今日はお勉強やりたくない!」
と、お父様に手をひかれ計算塾にわんわん泣きながら来ました。

実は普段送り迎えをされているお母様が2週間ほど入院されることになり、ご家族で協力して送り迎えをしてくださることになった日でした。

その日は大泣きしてきたのですが、
授業がスタートすると落ちついてきて泣き止んできました。

いつも通り授業しながらさりげなく
「今日はここに来たくなかった?」
と聞いていきます。

「ううん、ちがう」

「この計算を練習するのがいやだった?」

「ううん、ちがうよ、計算できるよ」

「なんで泣いちゃったの?悲しくなっちゃった?」

「うーん、わかんない!」

質問していく間にお子様は気持ちを切り変えてくれて
少しずつ笑顔になり進めています。

この日も15分ほどで明るくなり
「できたー!」と笑顔で問題を解いて帰りました。

1週間ほど経過し…

今度はおばあ様に手を引かれて来てくれました。

しかし、先週と同じように
「いやだ!今日はお勉強やりたくない!」
と、わんわん泣いています。

 計算塾に来る前に
「何がいやなの?」
と、ご家族も心配になりお子様にさりげなく聞いてくださいました。

しかし、おばあ様は
「聞いてもよくわからないんですよね…。
ここ(計算塾)のことも、計算のことも嫌いとは言っていないし、
何がいやなのかしら?」


▼4歳の女の子(年中)はどのようなお子様?

初めて塾にいらした時、3歳の生徒様は自宅で数を数え始めた時期でした。
数字の読み書きの練習からはじめ12か月経過し、
ちょうど小1の発展問題に取り組んでいるところです。

計算力は12か月目、暗算力は11か月目(※1)のレベルに到達しています。

計算力:12か月目
・12-3-6
・11-2-7
・10-1-9
 

暗算力:11か月目
・10+11
・11-7
 

計算力とは、計算の解き方を知っていること。
暗算力は、身につけた計算の解き方を使って暗算で(筆算せず)解けることを指しますが、こういった問題ができるようになります。

(※1)週に2時間の授業でどんな計算ができるようになるのか
「絶対できる!暗算力一覧表」で、親御さんにお約束しているものです。


この日も少しでも明るい気持ちになってほしいと思い
泣いてしまう原因が何かを突き止めようと
お子様に話を聞いていきました。

今日は「たくさん質問する作戦!」です。

「いつも明るい〇〇ちゃんが泣いてるから
すごくいやなことがあったのかなと思って心配なんだよね…
悲しいことがあった?」

「うーん。わかんない。」
と、泣きながら答えています。

「幼稚園で嫌なこととかあったの?」

「ううん。ないよ」 

「ここに来たくなかった?」

「ううん。ちがう。」

「じゃあおなかすいた?」

「ちがう。」 

「じゃあお風呂はいりたいの?笑」

「ちがうよ!まだおふろの時間じゃないよ!笑」
と、関係のない質問もたくさんしていくと
お子様は明るくなっていつものように元気に取り組んでいました。

それでも原因がはっきりとはわからない状態でした。

さらに1週間が経過して…

お母様から明るい声でご連絡がありました。

『〇〇(お子様)がやる気になっていて今日は2時間がいい!と言っています!』
とのことでした。

お母様の容態も落ち着き、また送り迎えをできるようになりました。

その日はお母様と元気に授業に来てくれて

「わたし、数字が好きなんだよ!」
「だってカンタンなんだよ!」

ときおり満面の笑みで計算を解いている様子を見て、
教えている私も楽しい時間を過ごすことができました。

元気に手を挙げて大きな声で答えを言ったり、
テキストを見ながら数字を書く練習をしながら

今日も2時間の授業で 50問以上 の計算を解いていました!

ちょうど送り迎えがお母様に戻ったので、
久しぶりにお会いできたうれしさとともに
玄関先でお子様の頑張っていた様子をお伝えしていました。

そしたらお子様がお母様のもとに駆け寄り、
「見てみて!たくさんできたよ!たのしかったよ!」
と、お母様にうれしそうな様子で話しかけていました。

お母様は表情豊かに

『そんなに楽しかったの?!今日もたくさん解いたね!がんばっていてすごいね!』

と言いながら、お子様の話を一生懸命聞いていました。


▼4歳の女の子(年中)のお母様はどのようなお人柄?

お母様は働いており日々お忙しい方です。

算数のお勉強を始めたきっかけは、

『楽しく数や計算に触れて好きになってほしい』とのことでした。

 今日のお子様の授業の様子をお伝えしたところ

『私が送り迎えできない間、泣いてしまったようでご迷惑をおかけしました。なんでかは本人に聞いてみてもよくわからないのですが、
でもここ(計算)が嫌ということではないことは確かです!』

続けて

『数字に興味を持ち始めていて、「計算楽しいよ!♪」って言ってくれるんです。家でも「見てー!」と言って、どんな問題をやったのか私に見せようとしてくれるんですよ!
こんな問題もできるようになったんだ?!って、いつも驚いています。』

と、うれしそうに笑顔で話してくださいました。


そこで気がつきました。

いつもレッスンの送り迎えで、お母様がお子様の様子に丁寧に声がけして
いたから安心して楽しい気持ちで授業に来れていたんだなと。

2週間ほどやむを得ない事情でお母様と一緒にいられない時間があり、
寂しさもある中で、お子様は気持ちの立て直しが一層難しかったんだな。

と気づきました。

▼楽しい=計算の仕組みや数字に興味を持つこと!

一般的に楽しいというと
お友達と一緒にいるから楽しい!とか、テーマパークで遊んでいて楽しい!という、一過性の楽しさを想像する方が多いのではないかと思います。

しかし、算数や計算のお勉強で「楽しい」という気持ちは一過性の楽しさとは異なります。

お子様が計算の仕組みや数字に興味を持ち
おもしろいと思うことで楽しくなり学んでいけます

お子様が計算や数に興味を持てるように
計算塾が様々な工夫をするのは当たり前です。

そのうえで
「計算がおもしろい!だから楽しい!」という気持ちになったお子様が
その気持ちを継続できるようにと考え、

お母様が「楽しむ」ことに重点を置いたお声がけをされていることに
すばらしいと感じました。


親子で自転車に乗り、明るい笑い声とやり取りが聞こえてきます。 

『今日もたのしかった?』

「うん!たのしかったよ!♪」

『よしっ。じゃあ今からおやつのパフェ食べようね!』

「うん!パフェ!パフェ!♪♪」

改めてお母様のレッスン前後の一言が
お子様の気持ちを大きく変えているのだなと気づかされました。

***最後までお読みいただきありがとうございました!***
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